「問題は金ではなく何が動物たちにとって正しいかです」フィンランド・ノルウェーの毛皮産業

  • Day:2013.01.11 15:00
  • Cat:毛皮
2010~2011年 フィンランドの毛皮用動物養殖場


2012年 ノルウェーの毛皮用動物養殖場



2010年~2012年
フィンランド、ノルウェーの毛皮用動物養殖場
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右前足の骨が見えています

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右後ろ足がありません

これらは、ごく一部の残酷な動画や写真ではありません。

そのほかの写真や動画
フィンランド→ http://tarhauskielto.fi/kuvat-ja-videot
ノルウェー→ http://www.flickr.com/photos/dyrsfrihet

フィンランドやノルウェーから、日本は毛皮を輸入しています。しかし日本の毛皮輸入の80%は、中国からのものです。
中国の毛皮産業→ http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-23.html




2013年1月 フィンランドでは、毛皮養殖場の廃止を求める国民法案が国会へ提出されました。
可決されると、フィンランドでは毛皮用動物養殖が禁止されます。
http://vegepunk.blog.fc2.com/blog-entry-34.html

フィンランド動物保護団体代表はこのように言っています。
「問題は金ではなく何が動物たちにとって正しいかです」

2013年6月
国会での投票により、146対36票の差で立法に至りませんでした。
党員全てが毛皮用動物養殖に反対したのは緑の党とフィンランド左翼同盟のみ。
逆に党員全てが賛成したのはスウェーデン人民党とキリスト教党でした。
毛皮養殖擁護派の主な主張は毛皮業界がフィンランドに収益をもたらすということ。
利益をもたらす毛皮業界を禁止するなんてばかげている、というものです。
動物の命よりも経済的利益を優先させるという考えの政治家が多数派を占めるという残念な結果でした。
http://vegepunk.blog.fc2.com/blog-entry-95.html

ワナにかけられた動物

  • Day:2013.01.11 14:35
  • Cat:毛皮
2011年撮影 わなにかけられた動物


わなにかけられた動物のうち、4匹に一匹は生存を望み、自分の体の一部を噛み切ってでも逃れようとすることが確認されています(PETA調査)

世界中の毛皮の85%以上は毛皮用に動物を養殖することで作られていますが、このように、わなにかけられた動物が毛皮にされることもあります。

子供の元に戻ろうとしていた母親がワナにかかることもあります。
この動画でも使われている、とらばさみ(LEGHOLD)は禁止している国が多いです。

EU 内で足枷罠の使用は禁止されている。またセーフガードとして,足枷罠の非禁止国(ないし罠に関する国際的な人道的基準の非適用国)からの毛皮輸入は制限されている。
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/k_syokuryo/pdf/h25eu-animal.pdf

理由は、即死ではないこと、骨が砕ける痛みに、動物は捕獲者が来るまで、長時間苦しまねばならないこと、などです。
多くの国でとらばさみは禁止されていますが、動物の種類によって(有害動物であるかどうか)、あるいは違法に、とらばさみが使用されています。

日本でもとらばさみの使用は禁止されていますが、有害動物である場合、衝撃緩衝装置つきで、とらばさみを使用することができます。(ただし、自治体によってはとらばさみ自体を禁止している自治体もあります)

きつね・ボブキャット・ミンク・おおかみ などがワナにかかり、毛皮(ファー)にされています。


きつね
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ボブキャット
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ミンク
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コヨーテ
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アイルランドで、違法とらばさみにかかり、手当てを受けるきつね
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ワナではなく、毛皮用に養殖される動物たち
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-23.html


メモ veg

日本毛皮協会の考え

  • Day:2013.01.11 13:56
  • Cat:毛皮
日本毛皮協会主催「ファー オブ ザ イヤー」 
→ http://www.fur.or.jp/foy/index.html

2011年10月

一般社団法人 日本毛皮協会 中村友昭様

はじめまして。
貴法人の運営には私の税金が使われています。
ぶしつけで申し訳ないのですが、お金を出した者として貴法人に要望があります。
貴法人の公式サイトの「哲学・論理」のページについて、間違いと思われる記述があったので、訂正していただきたいのです。

①4項「毛皮の活用は、地球環境に良いのでしょうか?」の1のb中で
毛皮を取るために毛皮用動物を間引くことは、生態系のバランスを保つのに役立ち、自然保護につながる、という趣旨のことが書かれていますが、以下を参照にしていただき、書き換えていただくか、もしくは以下を付け加えていただきたいです。

実際は捕獲用罠にかかった野生動物のうち9割は毛皮のために利用できない動物であり、破棄されています。その中には絶滅危惧種も含まれます。
また罠により、ニューファンドランドテンは残り300ほどになっており絶滅の危機に瀕しています。
参考URL http://www.janegoodall.ca/planet-releaf/NewfoundlandMarten.html


②4項「毛皮の活用は、地球環境に良いのでしょうか?」の1のcの中で
毛皮養殖は動物福祉に配慮し、また食物リサイクルの支えともなっている、
という趣旨のことが書かれていますが、以下を参照にしていただき、書き換えていただくか、もしくは以下を付け加えていただきたいです。

2005年中国河北省での毛皮養殖産業における劣悪な飼育環境・屠殺方法が明らかになり、中国当局から指導を受けましたが、2011年1月に韓国のTV番組で報道された同省での毛皮養殖産業は、依然として動物福祉に配慮されたものではありませんでした。
参考URL
http://www.alive-net.net/world-news/wn-fur/97-1.htm

2010年に動物保護団体がフィンランドの83の毛皮養殖場を取材した映像にも、同様に動物福祉に配慮されていない相当数の動物が確認できます。
参考URL http://www.youtube.com/watch?v=YGixked9EtE&feature=player_embedded
また、フィンランドのカウスティネンでは毛皮養殖場にから出る廃棄物による水質汚染のため、地下水の利用が止められ、水流の道順が変えられています。
参考URL
http://www.gan.ca/campaigns/fur+trade/factsheets/fur+farms+and+the+environment.en.html
2008年から2010年に行われた調査では、付近にミンク養殖場の密集するカナダ湖では、水中に存在する低糞便性大腸菌の数と、アルカリ度が高いことが分かり、湖の富栄養化が問題になっています。
参考URL
http://www.no-fur.org/about/kankyo/detail/canadamink.html


③4項「毛皮の活用は、地球環境に良いのでしょうか?」の2の中で
毛皮は土に還る天然素材、といった趣旨のことが書かれていますが、
以下を参照にしていただき、書き換えていただくか、もしくは削除していただきたいです。

毛皮のコートの加工には、毒性のある化学物質(ホルムアルデヒド・クロムなど)が防腐剤などとして使用されています。(ホルムアルデヒドは「有害物質を含有する家庭用品に関する法律」で規制されています)
クローゼットの中で腐らない毛皮が、生物分解可能であると主張していますが、
生物分解可能なのは、生皮だけではないでしょうか?
化学物質が加えられ加工された毛皮が「土に還る天然素材」である根拠はあるのでしょうか?


以上です。
私の不勉強で間違っているところがあれば、指摘していただきたいです。
そうでなければ訂正していただきたいです。わたしは毛皮製品を生産・売買することに反対です。私の税金を使って誤った情報で、毛皮を普及してほしくないのです。

イングランド・デンマーク・オランダ・イタリア・フィンランドの広告規制委員会では「毛皮は環境に優しい」と訴えることは詐欺行為だとして禁止しています。
参考URL http://www.gan.ca/campaigns/fur+trade/factsheets/trapping+and+the+environment.en.html


貴法人の公式サイトの訂正・削除を行う、もしくは文書かメールでご回答をいただけますよう、宜しくお願いします。
相当日数が経過しても、サイトの変更あるいは回答がいただけないようでしたら、再度貴法人へ電話させていただきます。貴法人はご不在のことが多いので、連絡が取れなければ経済産業省へ問い合わせます。

ご多忙中お手数ですが、どうぞ宜しくお願いします。


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2011年11月

一般社団法人 日本毛皮協会 中村友昭様

11/9にご回答いただきました件について、以下の点を確認いただき、再度、貴法人の公式サイトの訂正・削除をお願い申し上げます。また、質問については、ご回答をいただきたけますよう、どうぞよろしくお願いします。
①「毛皮用動物を間引くことは生態系のバランスを保ち、自然保護につながる」という趣旨の、貴法人の公式サイトの記述の訂正、もしくは加筆要望について。
貴法人の回答は「カナダ・EU・ロシアはAIHTS(人道的なトラップの国際基準)に順守している」とのことですが、AIHTSに批准しているのは、前記3カ国のみです。日本の2010年度の毛皮の輸入量の1位は中国で、全毛皮輸入量の 8割以上を占めます。(添付資料1:財務省貿易統計より算出)またAIHTSの基準は、各個人が各管轄庁によって承認された設計に応じるわなを使用することを、妨げることができません。
以上の理由により、日本に入ってくる毛皮のほとんどは「人道的なトラップの国際基準」満たしているとはいえません。
また、①につき、貴法人は「毛皮として使われる動物は北米・ヨーロッパ合わせて、19種類しか認められていない。罠に捕まった9割の動物が毛皮として利用できず廃棄されているとしたら、カナダもEUもアメリカも放置してしまうことはありませんし、それ以前に猟師は、売ることができないのでやめてしまうと思います」と回答されましたが、世界中に哺乳類だけで動物は5500種類います。そのうちの0.3%(19種類)だけを選んで罠にかけるということが可能とは思われません。相当数の非毛皮用動物が罠にかかっていると考えるほうが妥当と思います。
以上、国際基準を満たさない方法で、世界中で多くの非毛皮用野生動物が捕らえられていることから、貴法人の公式サイトの「毛皮をとるために毛皮用動物を間引くことは生態系のバランスを保つのに役立ち、自然保護につながる」という記述を削除していただくか、上記の内容を但し書きで付け加えるかしていただけるよう、要望します。
②「毛皮養殖は動物福祉に配慮し、また食物リサイクルの支えともなっている」という趣旨の、貴法人の公式サイトの記述の訂正、もしくは加筆要望について。
貴法人の回答「中国の毛皮養殖に対し、日本は何度も中国に対し、動物福祉を考慮するように申し入れしており、少しずつは進んでいると感じている。」ということですが、中国に何度も申し入れされたのは、貴法人でしょうか?それとも国でしょうか?国であれば行政機関のどの部署であるか教えてください。どういった点で「少しずつは進んでいる」と感じられたのか、伺いたく思います。中国からたくさんの毛皮を輸入している日本人として、動物福祉の観点から容認できない、中国の毛皮養殖場の現況について知る必要があると思います。
また「動物養殖に転向してくるものは大半が、極貧暮らしをしてきた農民であり、今まで、人権すらあまり保護されていなかった人に動物福祉の考え方を理解させることは簡単ではないと思われます」とのことですが、貴法人の公式サイトによると、中央政府が、農民の救済策として動物養殖への転業を地方政府に指示したのは、1990年ころからとのこと。それから20年たち、今年の初めに韓国のテレビ番組で報道された中国の毛皮養殖現場では、劣悪な環境の中で育てられた毛皮用動物が、意識のあるまま毛皮をはがされています。これで「少しずつは進んでいる」というのであれば、今後「動物福祉の考え方」を普及させるまで、どれだけの毛皮用動物の福祉が無視されるとお考えかお聞かせ願いたいです。
フィンランドの毛皮養殖場については、貴法人はフィンランドにの生産者たち及びオークション会社に対し、問い合わせて下さり「2箇所の養殖場を動物福祉順守養殖場から指定をはずした」という返答をいただいたそうですが、この2箇所は「動物福祉順守養殖場」からの指定を外されただけで、現在も養殖業を続けているのか教えてください。
また、上記2箇所の養殖場以外について「十分動物福祉基準を満たしているが、数万等の動物を養殖していれば数等から数十頭が病気になるのは、人間社会と同様で異常なことではなく、必死に看病している」との返答をいただいたそうですが、添付資料2の写真をみていただけますでしょうか。(写真データの入ったCDを同封しています)
フィンランドの83箇所の養殖場から各2~4枚抜粋しております。貴法人のおっしゃるとおり、撮影されている、明らかに五体満足ではない動物は各養殖場ともに数匹から数十匹です。全ての動物を写真で確認することはできませんでした。「すべての毛皮用動物が虐待されているかのような映像を公表するのは不当である」とおっしゃられますが、以下の点からすべての毛皮用動物が虐待されていると考えます。
本来動物は草や土の上を走り回る動物です。動物の足は、金網の上を歩くように作られていません。撮影されている動物はつめが伸びきっています。土や草の上で走り回るなら、つめは自然にすりへるでしょう。その動物を金網の中、金網の上で一生飼養することは虐待です。また毛皮用動物が、それぞれ収容されている金網ですが、動画・写真で確認したところ、狭いもので、各個体の体長の2倍程度、広い物で3倍程度です。
動物行動学では、動物は通常行動の発現が妨げられると、常同行動(同じことを繰り返し行うこと)を発現するとわかっています。フィンランドの毛皮養殖場の動画では、常同行動をする動物が相当数撮影されています。OIE(世界動物保健機関)、FAO(国連農業食料機関)などが採用している、家畜福祉のための「5つの自由」のうちの一つ、「通常行動への自由」が妨げられていることは、動物福祉に反しています。
これらのことから、中国、フィンランドの毛皮養殖場は動物福祉に配慮されていないといえます。
また貴法人は、先般の手紙で、中国の毛皮用動物の福祉について、まだ配慮されているとは言えないといった趣旨のことを書かれています。
以上の点から、貴法人の公式サイトの「動物福祉を最優先し、国際・国内・地方等の法を遵守しています。」という記述を削除していただくか、上記の内容を資料を含め、但し書き、参考資料として付け加えていただけるよう、要望します。
また水質汚染についても貴法人は、先般の手紙で「地域で十分に監視・交渉・改善を進めるべきだ」と水質汚染を認めていらっしゃいますので「毛皮養殖が食物リサイクルのささえとなっている」という趣旨の記述を削除していただけるよう、要望します。毛皮養殖が水質汚染に加担している以上、毛皮養殖は食物リサイクルの妨げになっています。

③「毛皮は土に返る天然素材」という趣旨の貴法人の公式サイトの記述の削除、もしくは訂正要望について。

貴法人の回答では「毛皮のコートの加工には、毒性のある化学物質が使用されている、というのは明らかに間違いです」とのことですが、脱脂の際には有機溶剤が使われているのではないでしょうか?でなければ何を使って脱脂がおこなわれているのか、教えていただけますか。
また「染色の時には三価クロムが使われるのであり、毒性のある六価クロムではありません」とのことですが、それでしたら、なぜ「環境に優しい非三価クロムなめし」の研究が進められているのですか?
2010年の環境省 環境リスク評価室の「化学物質の環境リスク評価」による三価クロム化合物についての資料を添付します(添付資料3)。このリスク評価によると、三価クロムについて、健康リスク・生態リスクともに、詳細な評価を行う必要がある、としています。
また、国際化学物質安全性計画の事業による「国際化学物質安全性カード」に記載された、皮なめしに使われる塩基性硫酸クロム(三価クロム化合物のひとつ)の概要も添付します(添付資料4)。このカードによると、「塩基性硫酸クロムの吸入は咽頭痛を引き起こす」、「反復または長期の接触により、皮膚が感作されることがある」、としています。
近年、この三価クロムは、触媒になる化学物質と何らかの原因で反応した場合、六価クロムに変化するということがあり、全く問題のない物質とはいえない、という考えが一般的です。
また三価クロムは酸化すると六価クロムになります。そのため、革製品は焼却できず、多くの自治体が、不燃ごみとして埋立処理しているのは周知のとおりです。
以上により貴法人の「六価クロムと違い、三価クロムには毒性がない」とする趣旨の回答には首肯しかねます。
また「有害物質を含有する家庭用品に関する法律」で規制されている毒性の強いホルムアルデヒドですが、毛皮の加工で使われています。「毒性のある化学物質が使用されている」とする私の判断が明らかに間違っているとする貴法人の根拠はどこにあるのでしょうか?
「中国でなめしをする時にホルムアルデヒドを使っていたことがありますが、今はミョウバンを使うようになっています。」
とする貴法人の回答ですが、革製品の加工よりも、より多くのホルムアルデヒドの使用が必要とされる毛皮製品の加工で、中国がホルムアルデヒドを使っていないとされる貴法人の根拠をお聞かせ願えますか?また、毛皮製品のなめしに、国際的な基準は存在しません。日本でも皮のなめし方に規制や罰則はなく、環境に優しいエコレザーの認定基準があるのみです。
貴法人の回答には、中国で毛皮生産に携わる方たちに動物福祉の考え方を普及させるのは簡単ではない、とありました。動物が意識のあるまま皮をはがされている中国の毛皮生産の現場で、環境には配慮された毛皮のなめしが行われている、とする貴法人の回答の根拠を教えてください。
以上、少なくとも毛皮製品には人体に問題のある可能性のある三価クロムと、毒性のあるホルムアルデヒドが使われており、「土に返る天然素材である」「地球環境に優しい素材」とする貴法人の公式サイトの記述は誤りですので、削除していただくか、訂正していただけるよう要望します。

貴法人と私の見解を、全文校正なしで、貴法人公式サイトに載せたいとのことですが、以下の条件で了承いたします。
・私の住所とメールアドレスは記載しないこと
・この文章を含めた、今後のやり取りも記載すること
・添付資料も記載すること(写真については、データの入ったCDを送付いたします)
以上の条件で、私も双方の文章を公開させていただきたく思います。
11/29にこの手紙を発送いたします。12月初旬に貴法人へ電話させていただきますので、この条件でご了承いただけるかどうか、教えてください。
また、今後のやりとりは、電子メールで行いたいのですが、よろしいでしょうか?事務文書のやり取りを、手紙で行うのは、地球環境に悪いです。この文書への回答は下記メールアドレスへいただけますよう、どうぞよろしくお願いします。

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2012年2月

一般社団法人 日本毛皮協会 中村友昭様

2011年12/20にご回答いただきました件について、以下の点を確認いただき、再度、貴法人の公式サイトの訂正・削除、あるいは加筆をお願い申し上げます。
①「哲学・論理」のページ「地球環境と毛皮の利用」の 4項「毛皮の活用は、地球環境に良いのでしょうか?」の1のb、毛皮を取るために毛皮用動物を間引くことは、生態系のバランスを保つのに役立ち、自然保護につながる、という趣旨の記述についてですが、

現時点で、AIHTS(人道的な罠基準の国際協定)の規制下にあるのが、カナダ・EU・アメリカだけであり、AIHTSの規制下にない国からも、日本は毛皮を輸入していること。罠は捕獲動物を選ばないこと。(AIHTSの規制下のカナダでさえ、昨年、保護種のクーガーが罠にかかり死亡する、という例がありました。)

以上の点から、再度、記述の訂正、もしくは上記を加筆していただけますよう、よろしくお願いします。


②「哲学・論理」のページ「地球環境と毛皮の利用」の 4項「毛皮の活用は、地球環境に良いのでしょうか?」の1のc、毛皮養殖は動物福祉に配慮し、また食物リサイクルの支えともなっている、という趣旨の記述についてですが、

2005年に明らかになった、中国河北省での毛皮用動物養殖産業における劣悪な飼育環境・屠殺方法について、貴法人は、中国に対し、動物福祉に配慮した養殖をするよう要請されたそうですが、2011年1月に韓国のTV番組で報道された、同省での毛皮養殖産業は、依然として動物福祉に配慮されたものではありませんでした。
現時点で、動物福祉に配慮されず、毛皮用動物が養殖されていること。また、毛皮用動物養殖により、環境が汚染されていることが事実であること。イングランド・デンマーク・オランダ・イタリア・フィンランドの広告規制委員会では「毛皮は環境に優しい」と訴えることは詐欺行為だとして禁止していること。

以上の点から、再度、記述の訂正、もしくは上記を加筆していただけますよう、よろしくお願いします。


③「哲学・論理」のページ「地球環境と毛皮の利用」の 4項「毛皮の活用は、地球環境に良いのでしょうか?」の2、毛皮は土に還る天然素材、といった趣旨の記述についてですが

・毛皮のなめしの過程で、ホルムアルデヒドが使用されていること。(日本皮革技術協会に確認しました。「革なめしにおいて、ホルムアルデヒドは使用されるが、毛皮のほうが、より多くのホルムアルデヒドを使用する」とのことでした)
また、東京都生活文化局が、消費者に情報を提供するためにおこなった、繊維製品などを対象にしたホルムアルデヒドの溶出量の調査では、毛皮が使用されているすべての製品からホルムアルデヒドが検出され、その中には、1250ppmという高濃度のものもありました。(注1)
・脱脂の際に、第2種有機溶剤に指定されているテトラクロルエチレン(パークロルエチレン)が使用されていること(国内の毛皮なめし工場に確認しました)
・昨年、11月末に、私は「毛皮製品は焼却できず、多くの自治体が、不燃ごみとして埋立処理しているのは周知のとおりです。」と文書で申し上げましたが、大阪市での毛皮の処分方法は「焼却」でした。毛皮なめしの過程で、3価クロムが使われることがあり、3価クロムは酸化すると毒性のある6価クロムとなります。にもかかわらず、3価クロムが焼却(酸化)されている自治体があります。                                           
・現時点で、ゴミとして出された毛皮を「土に還す」処理を行っている自治体はないと思われます。

以上の点から、再度、記述の削除、もしくは上記を加筆していただけますよう、よろしくお願いします。


2011年12/20にお問い合わせいただいた「反論」
①「毛皮用の動物と、食肉用の動物の、養殖のされ方・殺され方についての違いを教えてください」について回答します。
日本の採卵用鶏の約95%がバタリーケージ飼育であり、ワイヤーでできたケージ(縦24cm×横35cm×高さ41cmサイズが一般的)の中にニワトリを2羽ずついれ、75日齢以降は、一生そのケージの中での生活を強います。また日本の乳牛で放牧により飼養されているものは2%に満たず、約25%が牛舎内での放し飼い、約74%がスタンチョンなどでの繋ぎ飼いでほぼ一生を過ごすこと、ブタのほぼ100%に麻酔なしでの去勢が行われていること、など、現代の工業的畜産は、動物の福祉に配慮されていないと考えます。
食肉用動物の殺され方についてですが、OIE(世界動物保健機構)のと畜福祉規約には、と畜前処置と、死に至るまでのと畜中処置のための規約が、具体例をあげ、数値を持って示されていますが、日本の動物愛護管理法には、第四十条に「動物を殺さなければならない場合には、できる限りその動物に苦痛を与えない方法によってしなければならない」とあるのみで、その具体的な、と畜方法については明記されていません。環境省令の動物の処分方法に関する指針においても「できる限り処分動物に苦痛を与えない方法を用いて、当該動物を意識の喪失状態にし、心機能又は肺機能を非可逆的に停止させる方法によるほか、社会的に容認されている通常の方法によること」書かれているのみです。よって日本で、具体的に、どのように殺されているかはわかりません。
一般的にピッシングで気絶後、放血が行われていると思いますが、たとえば2012年1月20日の主要屠畜場54箇所での、屠畜数(概算)は牛が2,662、豚40,320です。単純に割ると、1箇所795頭を1日に屠畜していることになります。OIE(世界動物保健機構)のと畜福祉規約には、気絶後から放血までの最大時間の設定を求めており、電気的気絶法では20秒、CO2気絶法では60秒とされています。また、放血法は、全ての畜種において、両側の頸動脈か、その導管の切断とされ、放血後、最低30秒間、あるいは全ての脳幹反射が消失するまでは解体しない、と定められています。1日に795頭、ベルトコンベア式に解体していく中で、OIEの規約に沿った、動物の福祉に配慮された殺し方がなされているのかどうか、私にはわかりません。

おそらく貴法人は、食用にするのも毛皮のために殺すのも、同じ様なことであるのに、何故毛皮だけが追求されるのか、という一貫性の矛盾を突こうとしていらっしゃるのだと思いますが、肉を食べるものであっても、毛皮に異議を唱えてもよいと思います。なぜなら(以下知人の文章より抜粋)
「肉食は人間にとって、必ず必要であるために動物が殺されるのは仕方がないが、毛皮は、特に先進諸国では高価な毛皮を着なければ凍えて死んでしまうというような例は存在し得ないので、防寒のために必須であるとは言えず、他の非動物性防寒衣料で十分に代替可能であり(化学繊維のほうが安価で優秀)、肉食は人間にとって必須であるが、毛皮は人間にとって必須ではない。したがって、人間同様に苦痛を感じることのできる動物に、わずかな人間の必須でない楽しみのために、動物に不可逆的な苦痛や死を与えることは不必要であり、道徳的には明らかに誤リである。」からです。

②「昔は、人間も強い動物に殺されて食べられていました。その状態に戻すことが佐藤様の望みでしょうか?」について回答します。
その状態に戻すことを望んでいません。また、動物のほうが強かった昔と、人間のほうが強い今とではまったく状況が異なります。人間が動物に食べられていた昔、動物は、ファッションのために、人工授精で人間を繁殖させ、その一生を金網の中で過ごさせ、毛皮をはぐために殺す時に、ようやく金網から出す、というようなことはおこなってなかったでしょうし、思いつきもしなかったでしょう。人間は、独自の脳の発達の仕方により、そのような養殖方法・工業的畜産などを考え出し、他種を支配していますが、圧倒的優位に立って、他の動物を苦しめたり殺したりすることは、やめるべきです。ファッションのために、命あるものである動物を、一生金網の中にとじこめるのは残酷なことです。また、虚偽の記載をしてその毛皮を普及させることも、間違っていると思います。
環境省は「動物の愛護の基本的な考え方とは、人間の命が大事であるように、動物に対してもその尊厳を守ること」と告示しています。毛皮の生産は、その尊厳を守っていないと考えます。

③「反毛皮団体の撮影したビデオにあるように、すべての動物が病気の状態で飼育されているとお考えでしょうか?」について回答します。
すべての動物が肉体的・精神的に、病気であると考えます。なぜなら、感情ある生き物が、その一生を、狭い金網の中、金網の上ですごすことに対し、平常心でいられないからです。オーストリア・スコットランド・イギリス・クロアチア・スイスが毛皮用動物の養殖を禁止とした理由は、そこにあるのではないですか?
また「病気にかかっている動物だけ撮影して、毛皮動物の飼育場のすべて、であるかのような見せ方をすることが誤った情報だと思われませんか」との事ですが、誤った情報だと思いません。2011年11月末に郵送させていただいた手紙に添付いたしました写真はフィンランドの83箇所の毛皮養殖場からそれぞれ2~3枚抜粋した、計221枚ですが、それだけ傷を負った動物の写真があれば、毛皮養殖が残酷だと判断するには十分な情報だと思います。また、その221枚の写真は、撮影された中の一部の写真に過ぎません。

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(注1)
2009年の東京都のホルムアルデヒドの調査でも、安価な髪留めやマフラー等からホルムアルデヒドが検出されています。
髪留めは12点のうち7点が検出され、マフラーは少量ではあったものの5店の内3点が検出されています。そのうち、最も多いもので髪留めの毛皮部分から1250ppmが検出されています。日本の基準値は75ppmです。



メモ kurisum
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