死んだ鶏

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日本の養鶏場です。
ケージから出された鶏。
すでに干からびて、カサカサになっています。
ケージの中で死んでいるからといって、いつもすぐに取り出されるわけではありません。
卵の収集に邪魔になるときに、ようやっと取り出されることもあります。
こんなにカサカサになるまで放置されてることもあります。
1羽1羽丁寧にケアされてはいません。
そんなことは不可能です。
一戸あたりの飼育羽数4~5万が平均です。

「鶏が機械のようにあつかわれている」というのは実際にそのとおりなのです。
どんなに「大事に育てている」という気持があったとしても
実際に大事に育てるのは不可能なのが現代の工場型畜産です。

これを止めることができるのは私たち一人ひとりの選択と
どれだけ動物の代わりに声をあげることができるのか、ということにかかっています。

http://www.hopeforanimals.org/animals/tamago/



kitara

圧死する鶏たち

踏み潰され圧死する鶏。
卵用の鶏たちの死亡原因は、他の鶏につつかれたり、熱暑が主なものだが、「圧死」もある。
狭いケージの中で鶏舎内の作業音などに驚いた鶏が、他の鶏を踏み潰してしまうのだ。そうやって死んだ鶏を解剖すると、卵管内で壊れてしまった卵を抱えていることもある。
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以下「鶏の健康Ⅲ」2014年8月号より

一般的な減耗要因は尻つつきや卵墜、熱暑等が多い。
(中略)餌樋カバーの下に、はまり込んだ状況で羽毛や爪がつつかれている鶏や死亡した鶏が散見された。そのときに発見した死鶏を解剖した。三羽を解剖したが死鶏はすべて卵管内に放卵寸前の卵をもっており、中には卵管内で壊れているものもあった。このことから、死因は他の鶏に踏み潰された圧死と判断した。
本養鶏場では、集卵作業が午前8時から開始されるにさきだって、死鶏が集卵ベルトにかからないよう、舎内を見回りし除去する作業が行われていた(中略)除去作業に余計に時間がかかった。
減耗の主因は、死鶏除去作業がちょうど産卵行動に移行した鶏(動かなくなる)が、除去作業に驚いたほかの鶏に卵管内の卵が壊れるほど踏みつけられ、ついに死亡したものと推測した。

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン
http://save-niwatori.jimdo.com/



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「鶏を不幸にしてまで利益を上げたいとは思わない。」 ― 自然養鶏場 春夏秋冬(神奈川県)

2015年5月見学

「バタリーケージ飼育をしないのは、鶏本来の習性を尊重したいから」
春夏秋冬の檀上さんはそのように言う。

人の都合ではなく「鶏都合」で飼育する
それが檀上さんの考え方だ。

春夏秋冬の鶏は屋内と屋外を自由に行き来できる。鶏たちは好きな場所で砂浴びをし、屋外の草をついばみ、日向で羽根を広げて虫干しする。
飼育密度は、1羽当たり1㎡以上の広さを確保している。その広さは写真で確認いただきたい。
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体が大きく、とさかが立派なのはオス。
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オスがいるのは「有精卵」として売るためではなく、群れの安定を保つためだ。
「危険を知らせて見守り統率するオスが、鶏の社会には必要」と檀上さんは言う。

食べ物は自然界において本来鶏が食べるだろうというものが給餌される。一般的なバタリーケージで与えられる高カロリーの濃厚飼料ではなく、自家製の発酵飼料、腐葉土、無農薬の野菜、放牧場に咲くヒマワリなどを食べて鶏は育つ。

自由に歩き回り本来の習性が発揮できる環境は、鶏の免疫力を高め、春夏秋冬では抗生物質だけでなく、ワクチンも一切使われていない。「自然治癒力に任せる」檀上さんはそういう。
養鶏をはじめてから今まで、病気が感染して大量に死んだということは一度もない。
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成鶏を導入する農家もいるが、檀上さんは「親鶏から引き継いだ免疫力がある孵化後10日間のうちに大地にいる様々な菌に触れさせ、感染しても発病しない状態を目指すことが大事」だと、鶏を初生ひなの段階から導入している。
ひな達は、近くの山の腐葉土から作られた発酵床の上で飼育される。
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(育すう時に与えられるミルワームめがけて、勢いよく走り寄るひなたち)

もちろんデビークもしていない。「鶏都合」で飼育しているからだ。クチバシを切られては、地面を思うようにつつけないし野菜を噛み切ることもできなくなってしまうからだ。

「鶏を不幸にしてまで利益を上げたいとは思わない。」

アニマルウェルフェアの立場を明確にする檀上さんは、自分がきちんと管理し、自らが最後の最後まで責任を持てる数しか飼育しない。90数羽で飼育される鶏たちは生き生きと、鶏本来の姿を私たちに見せてくれる。
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自然養鶏場 春夏秋冬
http://niwatori88.com/hanashigai.html




kita

採卵鶏の最期 - 喉が渇いても水をもらえない。

日本では、と殺における動物福祉に規則はなく、多くの動物が水も与えられず、喉を渇かせながら、と殺されています。

鶏はとくに悲惨です。
2013日本採卵養鶏場 (2)

鶏たちは容器に7~10羽単位でつめられトラックで輸送され、と殺のときまで容器に入れられたままであるため、実質給水は不可能な状況です。中には鶏の出荷前の半日、数時間絶水するという農家の方もいます。そうなると出荷前~と殺までの長時間にわたり水が飲めないということになります。
それでもブロイラー(肉用鶏)の場合は、長時間容器に入れっぱなしで水も与えないという状況では肉質も悪くなってしまうため、出荷からと殺までが短時間ですむケースが多いです。食鳥処理場自体がだいたいブロイラー養鶏場の近くに設置されています。

しかし採卵用鶏(廃鶏)はそうではありません。
ブロイラー処理場にくらべて廃鶏処理場の数は圧倒的に少なく、遠い関西から東北まで運ぶこともあるそうです。
「採卵鶏および種鶏の廃鶏が処理できる業者は全国的に少ないので、広域処理を行っていることから、一時収容場所での12時間以上になっていると考えられる」(鶏卵肉情報2014年夏季号)
また食鳥処理場への聞き取りでは前日搬入もあるということでした。
そうなると輸送時間も含めると長時間鶏は水が飲めない状況が続くことになります。廃鶏は0に近いような値段で取引され、その肉はスープのダシなどに使われています。その安い値段が採卵鶏が配慮されないことにつながっています。
それでも死んでしまっては、廃棄されるだけで売り物にはなりません。そのため輸送~と殺の過程でできるだけ死なせない配慮はされていますが、それでも夏の暑いときなど輸送時に死んでしまう採卵鶏(廃鶏)もいます。

採卵鶏の一生は悲惨です。
最後の最後まで苦しまねばならないという状況は変えていかなければなりません。

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鶏はこのように輸送されています。


採卵卵の一生
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

日本のと畜場における飲水状況と厚生省の対応。
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-189.html


OIEコード「鶏のと殺の場合12時間以上絶水しない」
http://www.oie.int/index.php?id=169&L=0&htmfile=chapitre_aw_slaughter.htm

ブロイラーの飲水量は、夏の暑い時期でオス310mL、メス280mLくらい
(暑熱期のブロイラー生産性に及ぼすグルコース給与の影響 岩崎ら(1997)日本家禽学会誌34(6):394-398pp)


kita

「彼女は、やさしくそっとケージから連れ出された」



『彼の心は変わった。
彼はもう、鶏たちをと殺場へ送りたくなかった。
彼はもう二度と、ケージに鶏を閉じ込めないと誓った。


彼女は、やさしくそっとケージから連れ出された。

彼女は普通のことができるようになった
羽を広げることができ
肢の爪で地面をひっかくことができて
こころゆくまで砂浴びをする
巣をつくり、プライベートな場所で卵を産むことができる
足の裏に土の感触があり、羽は太陽の光を感じる

あなたが卵を産んでも産まなくても関係ない。
あなた自身が、かけがえのない鶏だから。』



残酷さより、思いやりを選ぼう。

Normal and Natural from Edgar's Mission Farm Sanctuary on Vimeo.



ケージをなくそう
http://save-niwatori.jimdo.com/


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