OECD-FAO 畜産動物の犠牲量予測

  • Day:2016.02.27 21:52
  • Cat:畜産
2015年に発表されたOECD-FAO Agricultural Outlook(OECDとFAOの農業予測)では、農業の年次統計および主要な農産物の今後の予測が行われています。

2024年までに日本の一人当たりの肉消費量は、鳥の肉を除いて増加すると予測されています。世界全体の予測は、牛・子牛・豚の肉が少し減少し、羊・鳥の肉が増加すると予測されています。
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しかしこれは「一人当たり」であって、人口の増加にともない、牛・子牛・豚・鳥・羊の犠牲はいずれも今後大幅に上昇すると予測されます。(グラフは鳥 単位は千トン)
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結局のところ世界の大勢を動かしているのはアニマルライツや倫理ではなく、経済です。
その中で動物のために何ができるかを模索していかなければなりません。




OECDデータ―Agricultural output
https://data.oecd.org/agroutput/meat-consumption.htm



参考
食肉鶏卵をめぐる情勢 生産局畜産部食肉鶏卵課
平成28年2月
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/pdf/meguru_syoku.pdf

sou

畜産動物の扱いは、すべて機械でやれば良い。

  • Day:2016.02.06 03:24
  • Cat:畜産

2015年 日本の屠殺場
一日の豚の屠殺数 44,000頭


非人間的と言われる「搾乳ロボット」ですが、実際には搾乳ロボットのほうが乳牛のストレスが少ないことが分かっています。
「捕鳥作業」もそうです。
ブロイラー鶏出荷の捕鳥作業は、夜中に一気に行われます。この捕鳥作業も人の手でやるより、機械で捕まえたほうが鶏の心拍数がより早く平常値に戻ったという報告があります(Duncan-1986年)

自分自身が牛か豚か鶏だったなら、ぜひとも機械で扱ってほしいと思います。
その日の気分によって乱暴に扱ったり気味悪いくらい丁寧に扱う人間を相手に「今日はどんな扱いを受けるのだろう」とびくびくして過ごすよりも、穏やかで安定した機械を相手に過ごすほうがずっと楽です。
人の都合に合わせて乳を搾ってもらうより自分の都合で「乳がはってしんどいな」と思うときに搾乳ロボットに向かうほうがずっと快適です。

と殺がこの先なくならないのであれば、(おそらく、なくならない)、
と殺場もオートメーション化して人の手が一切入らないようにすればいいと思います。
そうすれば顔を蹴られたり、スタンガンを何度も押し当てられたり、後ろから蹴り上げられ追い立てられることはなくなります。
自分に害をもたらす人々の動きに怯えることはなくなります。

今よりも、マシな最後の日を迎えることができます。

日本のと殺
http://www.hopeforanimals.org/animals/slaughter/



kita

と殺場で出会ったさくら

  • Day:2016.01.14 07:31
  • Cat:畜産
さくらは私たちがと殺場で出会った豚です。
2016年の冬、さくらは肛門から腸が飛び出させ、血だらけで、トラックの荷台に乗せ­られてやってきました。

さくらはこれまで、一生のほとんどの時間を、狭い妊娠ストールの中で過ごしてきました­。
方向転換もできず、ほかの豚と触れ合うこともできず、ただ子供を産むために生かされて­きました。
彼女がようやくこの狭い妊娠ストールから出ることができた日が、直腸脱のためにと殺さ­れる日でした。

寒い雪の降る日、治療のためではなく「処分」されるために、さくらはトラックに乗せら­れました。
激しく揺れるトラックの中で、飛び出した直腸が荷台のあちこちにぶつかり、血だらけに­なりながら激しい痛みにさくらは耐えました。ようやくトラックが止まり、と殺場に到着­し、自分の血の臭いとは違う仲間の血の臭いをかいだ時、彼女は自分が殺されることに気­が付きました。

ほかの豚たちの臓物や皮を運ぶフォークリフトが行き交う場内で、彼女は自分の番を待ち­ました。そして作業員に蹴られながらトラックから降ろされ、建物の奥へ押しやられ、私­たちの視界からさくらは消えました。

最後の最後まで、彼女が命あるものとして扱われることはありませんでした。

私たちは、さくらのような一生を、もう誰にも味わわせたくありません。
苦痛と悲しみと暴力に、ただじっと耐えるだけの姿をもう見たくありません。

アニマルライツセンターはさくら達の苦しみを衆目に明らかにします。
そしてこの苦しみをなくすために行動を起こします。

アニマルライツセンター
http://www.arcj.org/








直腸脱は、母ブタには珍しくない病気といわれています。
ThePigSite Pig Health
This is not uncommon in sows and occasionally outbreaks occur in herds. Whilst the exact mechanisms are not fully understood the following should be considered as contributory to the problem.

http://www.thepigsite.com/pighealth/article/256/prolapse-of-the-rectum/

狭い妊娠ストールでの飼育は、直腸脱の原因となります。
Rectal Prolapse in Pregnant Sows due to Stall Housing
Published on: 7/26/2013
Author/s : Vassilios Papatsiros, Labrini Athanasiou, Athanasia Tzivara, Giorgos Christodoulopoulos, Giorgos Maragkakis (University of Thessaly), Eleni Tzika and Panagiotis Tassis (Aristotle University of Thessaloniki)
The present case report regards an incidence of rectal prolapse in 7 pregnant sows of a farrow-to-finish pig farm of 200 sows. None of these sows suffered from respiratory or digestive diseases, showing severe coughing or diarrhoea. Moreover, laboratory examinations during the last semester did not reveal Leptospira spp. or mycotoxins at detectable levels.
In the present case, we concluded that the main reason of rectal prolapse was that the sow stalls of this farm had the back retaining gate consisting of parallel bars, predisposing the incidence of rectal prolapse. Probably, the sows rested with the tail over the back gait, resulting in the pressure to be placed on the anus. This caused a partial relaxation of the sphincter, poor circulation and swelling. In the contrary, none of the sows of this farm, which were fixed in group housing, performed rectal prolapse. Finally, no surgical method or treatment was applied in sows with rectal prolapse, as farmer decided to send them in slaughterhouse.

https://en.engormix.com/MA-pig-industry/management/articles/rectal-prolapse-pregnant-sows-t2706/124-p0.htm

■妊娠ストール廃止キャンペーン
http://www.arcj.org/savemotherpig/

冬のと殺場-吹きさらしの係留所、冷水をかけられる豚たち

  • Day:2016.01.14 03:28
  • Cat:畜産
「豚は寒さを感じない」というのは嘘です。

雪の降る中、吹きさらしの係留所で、ブタたちは次の日のと殺まで、寒さに耐えなければなりません。
さらに「体の汚れを落とすため」に係留所でかけられるシャワーは冬でも冷水が使われ、豚の体をひどく冷やします。


『ブタは皮毛が発達していないため、暑熱にも寒冷にも弱く、鼻以外の部位では汗腺も発達していないため暑熱にさらに弱い。(中略)寒冷時には群がり、震え、発熱で対応する』
-「畜産技術」2009年1月号


『10℃以下の冷たい気候で、歩行困難や倒れる豚の率が高まる』

- テキサス工科大学
Pig Transport During Cold Weather
During cool and cold weather, the main outcome is an increase in the rate of down pigs (also called fatigued, non-ambulatory-non-injured, NANI, stressed, subjects or suspects). The rate of NANI pigs can more than double in cool or cold weather. NANI pigs do not have the energy reserves to walk and sometimes even stand. In cold weather, this is observed more often.
Figure. Increase in NANI/down pig with cooler air temperatures. Taken from Sutherland et al., (2009).10 C represents about 50 F. Note the steady rise in NANI % below 10 C.
How do I know when pigs are too cold?
Pigs will be too cold when the air temperature is below 50 F (10 C). If bedding is used, you can take 10 F off that critical temperature. If pigs can huddle, another 10 F can come off the effective environmental temperature (the temperature that the pig “feels” or senses). Thus, at an air temperature of 30 F and with bedding and other pigs, the pigs will not be particularly cold. Cold pigs have a cool surface temperature to the touch and they will seek to huddle. If they can’t huddle with other pigs, they will shiver. When you see pigs shivering, they are especially cold.

http://www.depts.ttu.edu/animalwelfare/Research/Transport/index.php#10

『周囲の温度が低すぎる場合、シャワーはブタをひどく冷やします。
気温が5℃以下ならば、ブタにシャワーを継続して浴びせないこと』

- ブリストル大学
Ambient temperature below which pigs should not be continuously showered in lairage.
Showering pigs with cold water during preslaughter lairage is thought to be useful in reducing the body temperature of hot, easily stressed animals. However, showering when the ambient temperature is too low could chill them too severely. To assess the effects of showering and to determine a temperature below which pigs should not be showered, pigs from one source, passing through a commercial slaughterhouse lairage, were split into two groups of approximately 50 each, showered and unshowered, on 10 days with a range of ambient temperatures. The pigs' behaviour and any damage to their skin were recorded, various measures of body temperature were taken before and after showering, and blood taken at slaughter was analysed for plasma creatine kinase, cortisol and lactate. Showering prevented the usual reduction in activity observed in pigs in lairage at high ambient temperatures. On the basis of the reduction in their flank temperature during showering, it is recommended that pigs should not be showered continuously if the temperature inside or outside the lairage falls below 5 degrees C, and showering should cease if they are seen to be shivering.

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9854768


2016年 日本のと殺場の豚たち


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年末年始は、パブコメを出そう「食育推進基本計画」

  • Day:2015.12.30 16:00
  • Cat:畜産
食育基本法に基づき「食育推進基本計画」が作成されています。
このたび、この「食育推進基本計画」の見直しに当たって、国が国民からの意見を募集しています。

「第3次食育推進基本計画骨子」に関する意見募集について
締め切り 2016年1月8日(金)まで
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095151660&Mode=0
*上記リンク先の「意見募集要項」に意見提出方法や文字数(1000文字以内)などが記載されています。


「第3次食育推進基本計画骨子」には、“動植物の命を尊ぶ機会となるような様々な体験活動や適切な情報発信等を通じて、自然に感謝の念や理解が深まっていくよう配慮した施策を講じる”と書かれています。
しかし妊娠ストールやバタリーケージなどの非人道的な畜産方式に必要なのは感謝の念ではなく、それは「間違っている」と認識させる施策こそが食育だと思います。

アメリカでは、工場型畜産でぎゅうぎゅうに押し込められ劣悪な環境で飼育される動物たちの動画を子供たちに見せて、「これは間違っているやり方だ」と教育する公立の学校もあるそうです。

ぜひ皆様からも、畜産動物に関して、正しい食育が行われるよう意見を届けてください。


アニマルライツセンターから提出した意見
(文字数オーバーのため、各意見ごとに提出)

5ページ

第1 食育の推進に関する施策についての基本的な方針「(4)食の循環や環境を意識した食育の推進 について。

国連食糧農業機関(FAO)は2006年に調査報告書「家畜の長い影」(Livestock’s long shadow) の中で「畜産業はもっとも深刻な環境問題の上位2.3番以内に入る」と発表しています。この研究を踏まえ、畜産物の消費を減らす必要性を啓発し、環境へ配慮する必要がある旨を含めるべきだと考えます。

11ページ

第2 食育の推進の目標に関する事項>2.食育の推進に当たっての目標>(5)中学校における学校給食の実施率を上げる について。

食の多様化にともないベジタリアン、ヴィーガンの子供が増えていること、またアレルギーの子供も増えていることに配慮し、学校給食での選択肢を増やす、または誰もが食べられる給食に変換を図る必要性を追加すべきと考えます。

12ページ

第2 食育の推進の目標に関する事項>2.食育の推進に当たっての目標>(7)栄養バランスに配慮した食生活を実践する国民を増やす について。

この項目には「栄養バランスに配慮した食事を習慣的にとることが必要」と記載されていますが、栄養バランスについて間違った情報提供がなされていることが多々あります。例えば「肉を食べなくてはならない」という誤った知識の提供です。
『現在専門家の間では「多種類の植物性食品をバランスよく摂取すれば、植物性たんぱく質は、たんぱく質の所要量および必要なエネルギー量を満たす」というコンセンサスが得られています。しかしいまだに一般書の中には「菜食主義者の食事では必須アミノ酸が足らない」「ベジタリアンはたんぱく質不足になる」という誤った記載が認められます。』
(『』内 ベジタリアンの医学(蒲原聖可 著 2005年)より引用)

「肉を食べなければならない」と指導する栄養士もいますが、実際には肉を食べずとも、必要な栄養素を摂取することは十分可能であり、健康面からベジタリアンになったスポーツ選手や著名人は少なくありません。2003年、アメリカとカナダの栄養士会が作成したベジタリアン食についてのガイドラインでは、「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であり、必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」とされています。

この項目には“「栄養バランスに配慮した食事」とは何か、正しい情報提供を行う”ことを盛り込んでいただきたいと思います。

13ページ

第2 食育の推進の目標に関する事項>2.食育の推進に当たっての目標>(11)農林漁業体験を経験した国民を増やす について。

この項目には“農林漁業体験を経験した国民(世帯)を増やすことを目標とする。”と記載されていますが、体験が、必ずしも正しい情報の取得につながっていない場合があります。例えば日本の一部の学校で行われている「鶏を殺して食べる授業」での飼育方法は、現実に商品として大量生産され市場に出回る鶏とは、その飼育方法が大きく異なっています。この授業では、生徒たちは3ヶ月かけて、1羽1羽を広いスペースで丁寧に育てますが、現実には何万という鶏が建物の中に同時に投入され、1か月半で出荷されています。飼育時の収容密度は16~19羽/㎡*というのが日本の平均です。畜産の「イメージ」を体験するのではなく、現実の畜産についての情報を正しく知ることこそが食育であると思います。

この項目には、“農林漁業体験は「実態を正確に知る」ことにある”ということを、盛り込んでいただきたいと思います。

*2014年調査 http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/index.html

18ページ

2.学校、保育所等における食育の推進>第3 食育の総合的な促進に関する事項 について。

「取り組むべき施策」の一つに、「畜産業と環境負荷の問題」を追加していただきたいと思います。現在、地表面積の42%が畜産業(家畜飼育の場所や家畜の飼料生産)に使われおり、国連食糧農業機関(FAO)は2006年に調査報告書「家畜の長い影」(Livestock’s long shadow) の中で「畜産業はもっとも深刻な環境問題の上位2.3番以内に入る」と発表しています。国連環境計画は、環境の維持のためには肉食を減らす必要があるとも言っており、
海外では都市ぐるみで「ミートフリーデー(肉なし日)」に取り組んでいるところもあります。「畜産業と環境負荷の問題」は食育の一環として重要な課題だと考えます。

31ページ

6.食文化の継承のための活動への支援等 >(1)現状と今後の方向性 について。
「戦後は、この食文化を生かし和食の基本形である一汁三菜2 の献立をベースに、 畜産物や乳製品等も取り入れ、主食・主菜・副菜のそろう栄養バランスに優れた 「日本型食生活」が構築され、国民の平均寿命の急上昇にもつながった。 」
とありますが、畜産物や乳製品を取り入れたことにより疾病が上昇したという報告が数多くあります。特に乳製品については日本人の体質に合っていない(乳糖不耐症の保有者95%)という科学的知見が存在します。この文章では「畜産物や乳製品等も取り入れ」たことが「平均寿命の急上昇につながった」と、誤解を招く恐れがあるため、「畜産物や乳製品等も取り入れ」の部分は削除すべきと考えます。

33ページ

7.食品の安全性、栄養その他の食生活に関する調査、研究、情報の提供及び国際交流の推進 について。

この項目には“食生活や健康に関する正しい知識を持ち、自ら食を選択していくことが必要である。”と記載されていますが、自ら食を選択していくためには、その農畜産物がどのような方法で生産・飼育されてきたものか、正しい知識を持つことも欠かせないものと考えます。
また、2014年の調査*では、79.4%の消費者が、「自分が購入する畜産物(肉、卵、牛乳等)が、どのような環境で飼育されたものか知りたい」という傾向にあることが明らかになっており、消費者自身も、情報提供を望んでいることが分かります。
取り組むべき施策として、“農畜産物がどのような環境で生産・飼育されてきたものか正しい情報提供を行うこと”を盛り込んでいただきたいと思います。

*【調査名】畜産動物に関する調査
【実施主体】NPO法人アニマルライツセンター *民間の調査会社に依頼
【調査期間】2014/12/17~2014/12/19
【有効回答数】1,188