大量虐殺法の基本的な考え

国が「特定外来生物被害防止基本方針」の変更について、私たちに意見を求めています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17228

2013年6月に外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)が一部改正されたことにともない、外来生物法の基本方針についても変更しようというものです。

2005年から施行されている外来生物法というのは、私たち人間が私たちの都合で海外から輸入した生き物が、日本の生態系に悪影響を及ぼす場合に、その生き物を「特定外来種」に指定して、皆殺しにしようという法律です。

日本につれてこられ、駆除されている動物たち
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-category-12.html

特定外来生物被害防止基本方針についての意見募集は、2013年11月9日(土)までおこなわれています。
だれでも意見できます。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17228


わたしは以下のように意見しますが、「この基本方針の前に、感受性のある生き物を殺しつくそうという外来生物法のあり方を見直してほしい」などという短い意見を送ってもよいと思います。
外来生物法自体が、むごい法律だからです。


3ページ目 3~8行
「特定外来生物に該当するか否かの知見がなく、被害を及ぼすおそれがあるものである疑いのある外来生物については、未判定外来生物として指定し、おそれがあるか否かの判定を了が終了するまで輸入制限を実施する。 特定外来生物に指定されていない外来生物についても、その状況把握に努め、被害又はそのおそれが確認できた場合には、既存制度での対応状況等を踏まえ、特定外来生物の選定について適切に検討する。」

「外来生物はすべて、輸入禁止とする」
に書き換えるべき。
そもそも外来生物を輸入しなければ、在来の生態系に悪影響を及ぼすことはない。水際で防ぐことが重要。とくに動物にとって輸出入は大きな負担であり、動物愛護の観点からも、外来生物の一律輸入禁止が望ましい。

5ページ 12行~14行
「既に定着し被害を及ぼしている特定外来生物については、被害の程度と必要性に応じて生態系からの完全排除、封じ込め等の防除を計画的かつ順応的に実施する。防除の実施に際しては、地域の生態系に悪影響を及ぼすことのないよう配慮する。」のうち「完全排除、封じ込め等の」の部分を削除するべき。
このような言葉は動物愛護の精神のかけたものである。「防除」でよい。

7ページ 12行~17行
「特定外来生物の逸出等を防止するために必要な施設の基準を定める際には、原則として、次の考え方によるものとする。
ア 特定外来生物の逸出等を防ぐ構造及び強度とすること。
イ 人の生命・身体に危害を及ぼす外来生物については、第三者が容易に特定外来生物に接触できない構造及び強度とすること。」
に以下を追加する。
「ウ その生物が、必要な運動、休息及び睡眠を確保するとともに、健全に成長し、かつ、本来の習性が発現できるような施設とすること」
逸出等を防止に重点をおいて、その生物の習性や生態に配慮することが忘れられてはならない。

8ページ 8行~10行
「特定外来生物をやむを得ず殺処分しなければならない場合には、できる限り苦痛を与えない適切な方法で行うものとする。」を
「特定外来生物をやむを得ず殺処分しなければならない場合には、「動物の殺処分方法に関する指針」に基づき、できる限り苦痛を与えない適切な方法で行うものとする。」
に書き換えるべき。最低限の動物への配慮が必要。

10ページ 17行~18行
特定外来生物の防除(捕獲、採取又は殺処分、被害防止措置の実施等)を行うこととする

「特定外来生物の防除(捕獲、採取又は殺処分、被害防止措置の実施、避妊去勢(ワクチン)等)を行うこととする」
に書き換えるべき。
海外ではワクチンによる野生動物の個体管理に成功しているところもある(PZPワクチンは鹿の体内で抗体を作り、その抗体が卵子の周りのタンパク質と結合し、受精を妨げる。PZPはホルモン剤では無く、受精以外には作用しない。ニューヨークのファイアー島など、7つの州で、2000頭以上に鹿に投与がおこなわれている)動物を殺すこともなく穏やかな個体管理をおこなうことのできるワクチンという方法を、視野に入れていくべきではないだろうか。日本でも免疫去勢製剤(インプロバック 豚用)が2011年にすでに承認されており、人道的な方法として、インプロバックの野生動物への応用も検討していく必要があると思う。

11ページ 23行~24行
「防除の目標に照らし、捕獲、採取、殺処分、防護柵の設置等の方法を明らかにするとともに、捕獲等した個体の取扱いの方法についても明らかにする。 」

「防除の目標に照らし、捕獲、採取、殺処分、防護柵の設置、避妊去勢(ワクチン)等の方法を明らかにするとともに、捕獲等した個体の取扱いの方法についても明らかにする。 」
に書き換えるべき。
海外ではワクチンによる野生動物の個体管理に成功しているところもある(PZPワクチンは鹿の体内で抗体を作り、その抗体が卵子の周りのタンパク質と結合し、受精を妨げる。PZPはホルモン剤では無く、受精以外には作用しない。ニューヨークのファイアー島など、7つの州で、2000頭以上に鹿に投与がおこなわれている)動物を殺すこともなく穏やかな個体管理をおこなうことのできるワクチンという方法を、視野に入れていくべきではないだろうか。日本でも免疫去勢製剤(インプロバック 豚用)が2011年にすでに承認されており、人道的な方法として、インプロバックの野生動物への応用も検討していく必要があると思う。


12ページ 28~31行
「科学的知見及び地域に根ざした情報に基づき、合意形成を図りながら防除を実施するため、学識経験者、関係行政機関、自然保護団体、地域住民のほか、必要に応じて農林水産業団体や狩猟者団体等から成る協議のための場を設け、防除実施計画の作成、実施方法についての検討、防除活動の評価等を行えるようにする。」

「科学的知見及び地域に根ざした情報に基づき、合意形成を図りながら防除を実施するため、学識経験者、関係行政機関、自然保護団体、動物愛護団体、地域住民のほか、必要に応じて農林水産業団体や狩猟者団体等から成る協議のための場を設け、防除実施計画の作成、実施方法についての検討、防除活動の評価等を行えるようにする。」
に書き換えるべき。(「動物愛護団体」を追加)
命あるものである動物を殺す「防除」をおこなう際に、動物の立場からの意見を考慮することは欠かせない。

13ページ 21行~29行
「ア 防除の実施に当たっては、設置した捕獲器具等を適切に管理できる体制の確保など錯誤捕獲や事故の発生防止に万全の対策を講じるものとし、また、事前に関係地域住民等への周知を図るとともに、本法に基づく防除を実施していることを証する書類の携帯をするものとする。
イ 防除に使用する捕獲器具等(銃器を除く。)には、猟具捕獲器具ごとに、実施者の住所、氏名、電話番号等の連絡先を記載した標識の装着等を行うものとする。ただし、捕獲器具等の大きさ等の理由で用具ごとに標識を装着できない場合にあっては、捕獲器具等を設置した場所周辺に立て札等の方法で標識を設置
する方法によることもできるものとする。」

「捕獲器具を使用してはならない」に変更すべき。
捕獲器具による錯誤捕獲の例は枚挙に暇がない。またトラバサミ、くくりわなにかかった動物は逃れようと自分の足が千切れるまで暴れることもある。アライグマの捕獲に使われている「エッグトラップ」はアライグマの損傷が少ないという研究((Journal of Wildlife Disease, 1993)もあるが「前足を挟むタイプのエッグトラップは、捕獲した動物がパニックになるため、暴れた動物が骨折、脱臼、自分で肢を食いちぎったりする可能性がある」という東京農工大学の報告もある(※)。また、同大学は、「既存の箱罠、およびエッグトラップは、本州ではニホンザル、アナグマ、テンがかかることがわかっており、捕獲者が手間を疎んで在来種でも殺処分する場合が多いことがわかっている」(※)とも報告しています。
※ http://www.carnecco.jp/about/project_006.html
捕らえられた動物は捕獲者がやってくるまで、何時間もわなにかけられたまま苦しまなければならない。ワナはすべからく非人道的であり、使用すべきではない。

19ページ 23行~24行
「地域固有の生態系を保全する重要性と外来生物対策の必要性について、国民に対し普及啓発を図るものとし」

「地域固有の生態系を保全する重要性と「特定外来生物」とされて奪われる多くの命や外来生物の輸入規制の重要性について、国民に対し普及啓発を図るものとし」
に書き換えるべき。根本的な問題を国民に知らせるべき。日本は世界で最も多種多様な動物が輸入されている国の一つといわれており(厚生労働省サイトより)、ここにこそ大きな問題がある。
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Comment

参考にして意見を提出させていただきました。

ところで

5ページ 12行~14行
は3ページの誤りではないでしょうか?

  • 2013/11/08 21:18
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Re: タイトルなし
ああ、、おっしゃるとおりでした、すでに締め切りを過ぎており、再提出に間に合いませんでした。。
  • 2013/11/11 10:55
  • 動物の解放
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