その豚肉がどうやって作られたのか?

  • Day:2013.08.05 13:19
  • Cat:畜産
一定の基準を満たした商品に対して、JAS(日本農林規格)マークをつけることが認められています。
JASE3839EE383BCE382AF-thumbnail2 (1)
JASマークには上の5種類があって、それぞれ基準が定められています。
たとえば、豚肉の商品について、有機JASマークをつけるなら
・畜舎が「家畜が横臥することができる敷料を敷いた状態又は土の状態の清潔がで乾いた床面を有すること。」
・繁殖用の雌豚は1頭あたりの面積が3㎡は確保されること
・家畜を野外に自由に出入りさせること(もしくは週2日以上野外に放牧すること)
などの基準をクリアしなければなりません。
※ただし、2013年現時点で有機JAS認定された豚肉はありません。有機JAS認定された畜産物は、とても少ないです。
http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/pdf/jiseki_h23_250213r.pdf

上から4つ目の「生産情報公表JASマーク」は、その食品の生産情報(生産者、生産地、農薬及び肥料の使用情報など)が、消費者に正確に伝えているということが認められている、というマークです。

生産情報公表JAS規格は、牛肉、豚肉、農産物、加工食品(豆腐、こんにゃく)及び養殖魚について制定されています。消費者の「食」に対する関心が高まっている中で、食品の生産情報(誰が、どこで、どのように生産したか)を消費者に提供する仕組みとして制定されたJAS規格です。

豚肉ついて生産情報公表JAS規格の認定を得ようとおもったら
・豚の出生日と、と殺日
・豚の飼育者
・豚の飼養場所と、と殺場所
・豚の食べた餌
・豚へ投与した動物用医薬品
などを消費者へ正確に伝えなければなりません。
しかし消費者へ知らせるべき情報は、とてもそれだけで十分だとは思われません。これだけでは、豚がどのように扱われていたか、まったく分かりません。

・尾、歯の切断が行われたか(行われたのなら麻酔ありか、なしか)
・去勢が行われたか(行われたなら麻酔ありか、なしか)
・繁殖用の豚を、妊娠豚用檻(ストール)で飼育したか(ストールを使ったなら、その期間と、1頭あたりの面積)・肥育豚の1頭あたりの飼養面積
・屋外への放牧を行っているか
・と殺のさいに、意識を失わせていたか
といった情報も公表すべきです。

動物をひどい目にあわせて平気だという人はほとんどいません。
畜産技術協会が行ったアンケート(2006年)では『家畜の快適さより価格を優先させるべき』と答えた人は5%にすぎません。74%の消費者は『価格と家畜の快適さのバランスが大切』と答えています。そして、じつに19%の消費者は『価格が高くなっても家畜の快適さを優先させるべき』と回答しています。動物がひどい目にあって平気という人は、少ないのです。
多くの人が家畜の快適さを無視すべきと考えていないのに、家畜の快適さについての情報を与えないのは、あやまりです。

ヨーロッパでは80%の消費者は『動物の権利はコストに関わりなく支持すべき』と考えています。そして畜産物を購入する際には『動物福祉に配慮されたものかどうか』ということが畜産物を購入する際の基準にもなっています。動物福祉への配慮はすでに国際的な合意が得られています。しかし日本において、畜産動物への関心は今も薄いままです。広々とした草原で動物が草を食んでいると思っている消費者が多いです(わたしもそうでした)
日本において畜産動物の地位を向上させるためには、まず畜産動物がどのように育てられているのか、私たち一人一人が知る必要があります。実態を知り、このままではいけないと多くの人が動くことで、今のような非人道的な飼育はなくなります。実態を明らかにするためにも、生産者情報公表JAS規格の中に、畜産動物の福祉に関する情報も含めるべきです。

生産情報公表の日本農林規格の見直しについて国が求めています(豚肉についてのみ)
2013年8月20日締め切り ※終了しました
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550001784&Mode=0
国の出している見直し案は「現状のままでよい」です。

「現状のままでよい」と思われない方は、意見を送ってください。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550001784&Mode=0
このリンク先の一番下に「意見提出フォーム」というボタンがあります。ここをクリックすると、意見提出フォームに切り替わります。

わたしは以下の意見を出しました。

現行の、生産情報公表豚肉の日本農林規格は、とても十分なものと思われません。
消費者が知りたい情報は、現行の
・豚の出生日と、と殺日
・豚の飼育者
・豚の飼養場所と、と殺場所
・豚の食べた餌
・豚へ投与した動物用医薬品
だけではありません。
畜産技術協会が行ったアンケート(2006年)では『家畜の快適さより価格を優先させるべき』と答えた人は5%にすぎません。74%の消費者は『価格と家畜の快適さのバランスが大切』と答えています。そして、じつに19%の消費者は『価格が高くなっても家畜の快適さを優先させるべき』と回答しています。動物がひどい目にあって平気という人は、少ないのです。
多くの人が家畜の快適さを無視すべきと考えていないのに、家畜の快適さについての情報が含まれていないのは、適切でないと思われます。
わたしは、以下6点の家畜福祉に関する情報を、生産者情報公表豚肉の日本農林規格の中に、含めるべきと考えます。
・尾、歯の切断が行われたか(行われたのなら麻酔ありか、なしか)
・去勢が行われたか(行われたなら麻酔ありか、なしか)
・豚の生産に当たって、繁殖用の豚を、妊娠豚用檻(ストール)で飼育したか(ストールを使ったなら、その期間と、1頭あたりの面積)
・肥育豚の1頭あたりの飼養面積
・屋外への放牧の有無
・出荷、と殺の際の動物福祉への配慮の有無(降載、移動、一時保管、世話、保定、気絶、と殺、及び放血の方法)

ヨーロッパでは80%の消費者は『動物の権利はコストに関わりなく支持すべき』と考えています。そして畜産物を購入する際には『動物福祉に配慮されたものかどうか』ということが畜産物を購入する際の基準にもなっています。
動物福祉への配慮はすでに国際的な合意が得られています。しかし日本において、畜産動物への関心は、今も薄いです。広々とした草原で動物が草を食んでいるという、実態とかけ離れた認識をもっている消費者が多いです(わたしもそうでした)
日本において畜産動物の福祉を向上させるためには、まず畜産動物がどのように育てられているのか、私たち一人一人が知る必要があります。実態を知り、このままではいけないと多くの人が動くことで、今のような非人道的な飼育はなくなります。
消費者の関心のある情報を与え、畜産動物の福祉を向上させるために、生産者情報公表豚肉の日本農林規格の中に、上記6点の畜産動物の福祉に関する情報を含めていただけるよう、お願いします。



スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)