2013年 酪農(日本)

  • Day:2014.01.16 13:57
  • Cat:
この動画と写真は、日本の酪農場のものです。
乳を搾るために、飼育されている牛たちです。
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乳牛
人間と同じで、牛の乳も子供を産まなければ出ません。牛の繁殖はほぼ100%人工授精でおこなわれています。よりたくさんの乳を搾り取るために、出産後1~2カ月で次の人工授精が行われます。雌の牛たちは、人工授精→妊娠・出産→搾乳→人工授精→妊娠・出産・・と繰り返され、分娩前の50日間の乾乳期をのぞいて、ずっと乳を搾り取られていることになります。
牛乳と聞いて、広々とした草原で草を食む牛の姿を想像する方もいるかもしれませんが、実際には日本の酪農で放牧はほとんど行われておらず、繋ぎ飼いが日本の乳牛の主な飼育方法です。牛の寿命は本来20年ほどですが、牛乳のために飼育される牛たちは、乳量が少なくなり生産性がおちる5,6年目に出荷、と殺されます。乳を搾られ続けたあとのその肉は硬く、安値で取引され、加工食品の原料や、肥料や革製品などにも利用されています。


つなぎ飼い
日本の酪農で、放牧主体の乳牛飼育を行っている農家はほんの数パーセントです。ほとんどの乳牛は牛舎内での放し飼い、牛舎内での繋ぎ飼いで、ご飯を食べるのも糞をするのも寝るのも同じ場所で、一生の多くの時間を過ごします。日本における、乳牛の「つなぎ飼い」の割合は73.9%(*)。残りは牛舎内での放し飼いが、主な飼育方法となっています(*2008年畜産技術協会調査)
牛は自分の舌が届かない部分をほかの牛に舐めてもらいます。舐めてもらいたい部分を相手の牛の口元に持っていき打診すると、相手の牛は一分間くらいその部分を舐めてやります。もっと舐めてほしいときは再び相手に打診し、5分から10分も舐めてもらうこともあるそうです。そうやって舐めてもらっている間、牛は目を半開きにして気持ちよさそうにウトウトし、心拍数も低下しているそうです。しかし繋がれたままの牛には相手の牛に打診することも、舐めてやることもできません。糞が定位置で落ちるよう、繋ぎひもは短く、方向転換すらできません。


乳牛の出産
テレビなどで牛の出産を、人間が手伝っているシーンがありますが、本来自然界では、牛は自力で子供を産むことができます。人間が牛の赤ちゃんを胎内から引っぱり出してあげなければならないのは、牛舎で、畳一帖分のスペースで繋ぎ飼育される母牛に自力で出産する力がないからです。


乳量の増加
乳牛の品種「改良」の結果、年々一頭あたりの乳量は増加しています。本来子牛のために必要な乳量は、年間数百キロ程度。しかしその「改良」の結果、牛の乳量は年間平均8000kgにまで増えています。中には20000kg以上出すスーパーカウなどもいます。苛酷な「改良」は牛に大きな負担を与えています。高泌乳量の牛は病気になりやすいと言われており、第四胃変位(胃の病気)や、自分自身に必要なカルシウムまで、乳と一緒に排出されてしまうことが、起立不能にもつながっていると考えられます。起立不能牛(へたれ牛)はカルシウム治療などをして治らなければ、と殺されます。
おそらく乾乳牛 (26)
写真:起立不能牛(日本2013年撮影)


断角・除角
牛の性質をおとなしくさせる、飼育者が怪我をするのを防ぐといった目的で行われます。角の切断(断角)もしくは、角を根元から焼切る除角が行われます。
角の表面は爪と同じで硬くて痛みを感じませんが、角の中には神経と血管が通っており、角の切断の際には、血が噴き飛ぶこともあり、断角・除角は牛に大きな痛みを与えます。
角の断角・除角は、乳牛の90%以上(*)に行われています。(*2008年畜産技術協会調査)
断角・除角について
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-174.html

子牛と母牛の引き離し
子牛には母牛の乳を吸いたいという激しい欲求があります。しかし牛乳を早く生産ラインにのせるために、子牛は産まれてすぐに母牛から引き離されます。母牛から引き離された子牛は一頭一頭が個別の檻の中で飼育されるか、つなぎ飼いされるのが一般的です。
本来子牛は1時間に6000回、母牛の乳を吸いたがる生き物です。その多くはたんなるおしゃぶりに過ぎませんが、子牛の精神の安定に欠かせないものと言われています。その乳を吸いたいという強い欲求をかなえられず母牛から引き離された子牛は、仲間のオス牛の睾丸や柵の出っ張り部分など、乳首に似たものに飛びつくという異常行動をおこします。
雌牛もまた、子牛への強い愛情を持っています。
「母牛は子の体をなめると親子の情がうまれ、哺乳するとさらに強まり、半日でも同居した親子を引き離すと、互いを求めて鳴き、特に母牛は2~3日、子を求めて激しく咆える」(「家畜行動学」より)
「イギリスの動物保護団体RSPCAの畜産動物部、主任研究員のジョン・アヴィジニウスは、我が子を取り上げられた母牛が、少なくとも6週間にわたって嘆き悲しむ姿を見たという。子牛が連れ去られると、母牛はすっかりうちのめされた様子で畜舎の外に向かい、我が子を最後に見た場所で何時間も子供を呼び続けた。力ずくで動かさない限り、彼女はその場を離れようとしなかった。6週間が過ぎても、母牛は我が子と別れた場所を見つめ、ときには畜舎の外でしばらく待っていた」
(「豚は月夜に歌う」より)

写真:母親から隔離されて飼育される子牛(2012年日本)
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わたしたちがこれほど牛に犠牲を強いて作られた牛乳は、ミネラルウォーターと変わらない値段でスーパーで販売されています。

牛の生態についてなど以下参照
「黒い牛乳」(中洞 正) 
「アニマルウェルフェア」(佐藤 衆介)
ほか





わたしたちにできること
スーパーで販売されている牛乳のほとんどが、牛に多大な犠牲を強いて作られています。日本における乳牛の農家一戸あたり平均飼養頭数は72頭(2012年)。EUの33頭と比較すると倍以上と高く、年々1戸あたりの飼育頭数は増えており、生産効率を重視した大規模化が進んでいます。
私たちには牛乳を飲まないという選択ができます。飲む量を減らすという選択をすることもできます。また、動物福祉に配慮された牛乳を買うという選択もできます。
1ヘクタール当たり1、2頭という飼育密度で、牛が自分で土地から草をとって食べて、その糞が土地に還元されるという自然循環型、自然交配・自然分娩、数カ月は母と子を一緒に生活させて、角の切断もしていないという酪農家もいます。そういう牛乳を購入することもできます。
私たち一人ひとり選択で、牛の苦しみを減らすことができます。






方向転換さえできないことは、牛にとっては苦悩でしかありませんが、管理者にとっては糞尿は定位置で落ちるため、世話がしやすくなります。
天井にとりつけられた自動給餌機が動き、つながれた牛の前に餌が落とされていきます。
物のように配置され、狭い牛舎のなかで牛たちは過ごしています。



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そのほかの、日本の乳牛の写真は
http://www.flickr.com/photos/animalrightscenter/sets/




メモ kitrak
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Comment

ふみふみ隊長様。
おはようございます。
コメントの件、ふみふみ隊長様にご迷惑おかけしていないとわかり安心しました。有難うございました!
安価なお肉、安価な加工した肉食品、見る度に悲しくなります。
又、乳牛の末路を知り牛乳は出来るだけ差し控えるようになりました。けれど、乳製品や出汁等に肉(牛、豚、鶏)が入っていて知らないうちに口に入る事があります。
今回、牛と子牛の別れを知りました。そう言えば先日、韓国歴史ドラマで親牛と子牛が呼び合っているシーンがあり、その事を人間の親と子の愛情に例えてました。昔の人も解ってるのですね。そんな感情を持った牛をと殺してまで食べる。ふみふみ隊長様のブログをたくさんの人に見ていただきたいです。
  • 2013/06/12 08:00
  • なみ
  • URL
Re: タイトルなし
なみさん、いつもお疲れ様です!こんなふうに動物に負担を強いて悲しませて、飲むだけの価値は牛乳にはないですものね。飲まないほうが、ずっと健康によいです^^牛乳のカゼインには発がん性がありますし、同じくIGF-1にも同様の指摘がされています。男性なら前立腺がん、女性なら乳がんのリスクが高まることがわかっています。
また『牛乳の脂肪は、ほとんどが飽和脂肪酸(コレステロールを増やす)であり、これが動脈硬化、心臓病、脳卒中等の原因になりやすくなります。他にも牛乳は、白内障、糖尿病、鉄欠乏性貧血、視力低下、虫歯(歯並び)、自閉症などと深い関係があることが発表されています。国際自然医学会会長、森下敬一博士は、「牛乳は腸(血)を汚しガンをつくる」といっています。』(宮崎大学教授、島田彰夫氏)
6/30牛乳さよならデモ、 http://ameblo.jp/vivihappieta/entry-11534824682.html 牛乳にさよならする人が増えますように・・
  • 2013/06/12 09:09
  • 動物の解放
  • URL
はじめまして。
アメーバのちいにゃん さんの記事のご紹介から来ました。

確かに。北海道では、移り住んで酪農を始められたら方には、真冬にも毎日放牧へ連れ出す熱心な飼い方をされている方はおります。
また関東でも、‘牧場’の名が着く場所では、本当に理想的な本来の飼い方(放牧)のみになってはおります。埼玉県では、何と比較的都市寄りな地域でも、‘河川敷’の広々とした場所を利用しての放牧が行われている場所も有り、橋を渡る時には見るのを楽しみにしておりました。
そこでは何と、使い古した風呂桶を水飲み用にして、あちこちに設置しております、沢山必要になりますから。

問題なのは、行く末は‘肉牛’にされるのかどうかの点になるかと考えられるのではありました。
ホルスタイン も肉牛にはなるのか…?
自分も北海道等へ行き酪農をしたかったのでありましたが、殺すのが嫌だからなのにそこははっきりしてはいなかったのは、引っかかりました。
(最近「牛乳は人体には良くは無かった」という事が叫ばれ始めましたので、農業が出来るとしましても、もう酪農へは行かないと考えてはおりますが。)
おっしゃる通りで、引退した競走馬も同様ですが、わざとのんびりさせて肉を柔らかくしてから…だそうですね。
だいたいが品種改良される迄、牛の肉は硬くて食べられず、専らダシにされていたらしいですが。
(土地が痩せているヨーロッパでは植物は貴重なので肉食になったそうですが、羊がメインでありましたね。)

「都市寄りでも、やろうとすれば可能性は有る!」という事です。老後、最後迄可愛がる、自然交配しかしない。老衰後なら、皮は頂いても良いのかもしれません。

※北海道の方のご様子をTVにて見た時の感想になりますが、凍結したアスファルトを歩かせている時にはツルツルと滑ってしまっておりました。自分なら、「蹄鉄の‘スパイク仕様’を履かせる」と、思いました。
本当に熱心な方でしたが、周りの既存の酪農家からは「何故、そこ迄する必要が有る」という、批判的な意見ばかりとの話でした。当たり前の方が批判されるなど信じられず、気の毒になり、嫌でした。自分もしたかったですが、体はVEGAN化して数年が経ち、何しろ牛乳は悪かったらしいので出来ないとは思いますが。
(意に反しながら、チョコの中や菓子パン/ケーキ/ドーナツの材料やトッピングのクリームとしては‘ラクト’は、今はまだ摂ってしまってはおります。)
  • 2013/11/07 08:04
  • L.F.B
  • URL
VEGANについての補足(自分の菜食)になります。
※パンもケーキやクッキーも実は実に簡単に自作する事が出来ました。無添加の腹応えはしっかりして、本来の美味しさの物が沢山食べられて1/3~1/5の価格で済むので、経済的節約にも大変なります。
(料理は基本的に知らないズブの素人ですが、調理器具も殆ど必要有りません。(器と手とスプーンと、七輪かオーブン トースターだけです。))
その手作りの時ですが、かつては大好きだった‘豆乳’からも、ラクト製品と同時に離れました。何だか生臭く泥っぽく感じるだけになってしまい、小麦粉本来の味は潰されるとしか感じなくなったからになります。命は宿してはいない無精卵でもそうなるのと、同じ事にはなります。
もし入れれば、‘ミルク○○/(豆乳○○)’‘バター○○’‘卵○○’になります。つまり、決して‘原材料’とはならず、列記とした付加価値になります。
そのぐらい入れるのは考えられないのではありますが、それは植物性の豆乳でも同じになるのではございます‥
(しかし大好きなチョコでも、果物でも、あまり‘付加価値’は必要ないと考えてはおります、うまく行く場合は確かに豪華になるのではありますが、主役の邪魔をするという事に変わりはございません。それぞれが主役になる方が良いのではないかと考えられは致します。小麦粉が食べたいからパン等を食べるのです。何でも付加価値に惑わされている現代、それに‘添加物’…元々何を食べているのかも分からなくなっている事も有ると思います。‘味覚障害’、「何を食べても美味しく感じられない(満足出来ない)」というのは、本当に苦しく悲劇になります。その原因になっているのではございます。)

長くて大変すみませんが、「外で買って食べると」…食事にしろ菓子にしろ、付加価値と動物性と(殺してはいなくてもラクトとオボ(卵)はOKとしまして、いけないのは肉エキスとゼラチン)添加物は余計…となっているのではございます。
しかし、まだ自作を試みた事はないチョコや、外で入手する出来合いの殆どの物には入ってしまう(動物性の殺害する物は、やむを得ない時のカツヲ出汁やカツヲ節ぐらい意外であとは完全拒否)のではありますので…
いかに自作するかと、それを持ち運べるか、包装紙を飾るなどして人前でも食べられるか(出せるか)が、勝負の鍵を握るのではございます。
m(__)m
  • 2013/11/07 08:41
  • L.F.B
  • URL
Re: VEGANについての補足(自分の菜食)になります。
はじめまして。乳牛は乳量がすくなくなる5、6年目で「乳廃牛」となり、と殺されます。乳を搾られ続けたあとのその肉は硬く、安値で取引され、加工食品の原料や、肥料や革製品などにも利用されています。また「乳廃牛」はあらたに肉牛として肥育されたのちに、殺されることもあります。
LFBさんのように、自分で作ること、とても大事だと思います。便利だから加工食品を買ってついつい食べてしまいますが、食は生きることの基本ですから、わたしも、もっと大事にしていきたいです。


  • 2013/11/07 16:06
  • 動物の解放
  • URL
記事を見て少し気になったのでコメントさせていただきます。
記事主様は、酪農の知識が十分ではないと思われます。
まず、牛の出産ですが、人が手をかけてやらなければならないのはすべて筋力のせいだけではありません。
放牧形態であっても、初産の牛やその牛の性質などから自力で出産が困難な場合があります。
去年自力で出産したけど今年は補助が必要、という場合もあります。
そして野生の牛と家畜の牛を比べるべきではありません。野生の牛は早く生まなければ捕食動物に狙われる危険があり、自力で産めない牛は命を落とします。
畜産牛は人の手が加わるよう品種改良されているので、野生の牛とは体系も生態も異なります。自力で出産できない牛がいるのは当たり前です。

次に、人工授精が牛にとってレイプだという表現も不適切です。
すべての繁殖を人工授精で行う酪農家もおりますが、種牛を発情期の来たメスと一緒にしておき、交尾をさせる場合もあります。
また人工授精は、遺伝子のいい子牛を産ませるため、行われることもあります。
そして牛が交尾する相手は好きな相手ではありません。
そういった感情はないでしょう。繁殖本能から、オスはメスを求め、メスはより優秀なオスを求めるだけです。

また、除角ですが、角を切らないでおけば、やがて角笛のような立派な角が生えます。
角の先はとがっているため、周りの牛を傷つけるし、牛舎のいたるところにぶつかり弊害になります。
人間も容易に近づけません。だから除角するのです。
普通は角が生えてくるのは成長過程の子牛の時期ですから、その時期に去勢と除角を行います。

また、母牛と子牛を産まれてから離すのは確かですが、6週間も鳴き続ける母牛はまずいません。たいてい1週間もすれば、鳴かなくなります。
母牛と子牛を離すのは、はたから見ると可哀そうなことではありますが、子牛がすべての乳首を均等に吸うわけではないので、母牛が病気になる可能性があるためです。
母牛は出産すると乳が張り、乳量が増えます。すべてを絞り切らなければ乳房炎や感染症の原因になります。おっぱいが張った状態は牛にとっても苦しいでしょう。
子牛が飲みきることは不可能なので人工授乳に切り替えるのです。母牛から搾った牛乳を子牛に飲ませます。

「命」という視点から見れば、牛乳が出なくなった牛は処分され、それは動物愛護の精神に反することなのでしょう。
しかし、牛はペットではありません。
酪農家にとって生活を支える糧であり、会社でいえば従業員、労働力、大切な経済効果を生み出してくれる生き物です。

酪農家の中には、本当に牛に愛情を持って接し、できるだけ処分対象の牛が出ないように配慮している方々もたくさんおられます。

我が家もそうです。
私の実家は酪農家で、牛を放牧形態で飼育し、運営しています。
美味しい牛乳が出るよう、餌は父が十数年かけて研究し栄養を追求した配合飼料、最高級の牧草アルファルファを使用。
放牧地では牛が自由に自然の草を食べられます。
肉牛は3~4年かけて育成し、骨と食べられない内臓以外はレストランと提携して最高の味に調理して食べていただきます。
牛にストレスがかからないよう、牛舎の足場はおがくずを敷き、牛を放牧している間に毎日汚れたおがくずを交換します。
牛乳はパックで販売するほか、アイスやお菓子等に加工し販売しています。

記事を書かれた方は、畜産動物と愛玩動物の区別ができてないのではないでしょうか。
畜産動物にも、もちろん命はあります。
ですが、人の生活のため働いてくれる動物たちは、労働力に限界が来たら解雇しなければ、牧場が運営できません。
可哀そうという理由だけで、年老いて牛乳が出なくなった牛を飼い続けていたら、他の働き盛りの牛たちに回す餌が足りなくなってしまいます。
酪農家は、牛の家族としてではなく、経営者として取捨選択の必要に迫られ、判断しています。
それが酪農家にとって生きていくことだからです。

そして人間が長い歴史の中で、生き物の命を奪わずに生きてこれたと思いますか?
魚であれ、植物であれ、動物であれ、何らかの命を奪って人間は生きています。
自然界でも同じです。
草食動物は植物の命を奪い、肉食動物は草食動物の命を奪い、そうして生きています。
どんな食べ物であれ、メリットデメリットはあります。
牛乳は総合栄養食です。
貧困地で飢えに苦しむ人が牛乳を飲めるだけでどれだけ生きられるでしょう。
そして飢餓状態にある人たちの前で、牛たちは不当な処分を受けている、牛乳を飲むべきではない、と言えますか?

牛が酪農家を生かし、人間の都合でその命を奪われる。
だからこそ酪農家は生み出された牛乳を、肉を、感謝して美味しくいただきます。
「いただきます」の意味を考えてください。
「命をいただきます」、ですよ。

啓発はときに必要ですが、酪農家がどれだけ苦労して、辛い思いをして牛たちと共生しているのか、そこまで理解したうえで意見を述べてください。
デメリットな部分だけを書き連ねて、どれだけマイナスなことかと一方的に呼び掛けるのは啓発とは言いません。酪農家に失礼です。
そしてあなたが乳製品も食べず、肉も食べず、他の生物の命を奪わずに生きていけるのなら、こういった議論も続けるべきでしょうが、そんなことは不可能でしょう。
いたずらに牛乳離れを煽るような記事は書かないでください。
酪農家が1件、こうした記事で生活基盤を失いかねません。
あなたは責任を持てますか?
  • 2014/01/24 12:47
  • ヤス子
  • URL
Re: タイトルなし
丁寧なコメントをありがとうございます。
酪農家の方の気持ちが聞けてとても勉強になりました。
私は、畜産農家の方が動物虐待を行うひどい人たちだとは思っていません。むしろ、今まで話をした畜産農家の方は、親切で気が長く、優しい方が多かったです。動物を相手にしているからそうなるのかもしれません。でも主観的に見て動物に対して愛情をもっているかどうかと、客観的に見てどうかというのは、違います。どんなに酪農家が牛に愛情を持っているといっても、ほとんどの時間をつないで飼育したり、産まれてすぐに親子を引き離したり、麻酔なしで角を切断したりしているなら、その愛情は牛に対して具現化していないことになるでしょう。牛は幸せではないからです。私は牛の出産の現場に立ち会ったことがありません。テレビなどで牛の出産を人が手伝っているのを見たことがあるだけです。しかし放牧されている牛は自力で子牛を産むことができると、放牧酪農をされているかたがおっしゃっていました。放牧されている牛が自力で出産できないこともあるでしょうけど、一般的に繋ぎ飼いにくらべて、その割合は低いのではないでしょうか?統計をとったわけではないです。しかし常識の範囲内で類推できるのではないでしょうか。人でも運動不足であれば難産のリスクが高くなります。同じではないでしょうか。
人工授精についてですが、日本ではほぼ100%、肉牛も乳牛も人工授精であると、2011年の独立行政法人農研機構の報告書に書いてありました。「レイプ」と書いてあるのは、削除します。刺激的な言葉だからです。「牛が交尾する相手は好きな相手」と思うのは、100%私の主観だからです。ただし、だからといって人工授精を肯定はできません。相手の同意を得ずに人工授精を行うのは、命あるものを冒涜する行為だからです。
親子が引き離されて6週間「なき続ける」のではなく、6週間「悲しむ」、とこの本には書かれています。鳴かなくても体で悲しみを現しているのが観察者に分かったということでしょう。
おっしゃるとおり、乳量がたくさん出るように、自分自身がカルシウム不足になるくらいまでに品種「改良」された牛は、乳を搾ってもらわないと乳房炎になります。しかし、どうして「母牛から搾乳するのは子牛が飲み残した分だけ」ということができないのでしょうか?そのように放牧酪農をされている農家さんもいらっしゃいます。一滴でも多くの乳を生産ラインに乗せなければというあまり、動物への配慮が忘れられているのではないかと私は思います。どうして1,2ヶ月程度でも、母牛と子牛を一緒にいさせてあげることができないのでしょうか?
ヤス子さんのところは放牧形態の酪農をされていると書かれています。畜産技術協会の統計を見ると、日本で放牧主体の酪農はほんのわずかしか行われていないということがわかります。ヤス子さんのところは、放牧時間は一日のうちどれくらいでしょうか?もし多くの時間を放牧されて過ごしているなら、幸せだろうと思います。ヨーロッパでは一年のうち2~4ヶ月は放牧しなければならないという規制のある国もあります。日本でも最低限の畜産動物のための規則をつくってほしいです。「愛情を持って」というあいまいなものではない、畜産動物の最低限の利益を守るための法的な枠組みが必要だと思います。
でもその実現は畜産家だけの努力では不可能だと分かっています、消費者と、企業と行政が一体となった取り組みが必要だと思います。脂肪分3.5%以上という神話も崩さなければならないと思います。濃厚な牛乳が良いとする消費者の意識もかわらなければ、繋ぎ飼いで濃厚飼料を食べさせられる飼育は変わらないとも思います。どんなに畜産家の方が動物福祉に配慮したいと思っても、企業がそれだけの価値を認めてそれなりの価格で肉なり卵なり牛乳なりを購入しないなら、どうしようもありません。消費者が「安ければいい」と思うのなら、どうしようもありません。しかし多くの消費者は安いものを求めますが、「安ければ動物がどうなってもかまわない」と思っているわけではありません。2009年の食育フェアで行われたアンケートでは「動物福祉より安さを重視」と答えた人はたった1%。8,90%は「動物福祉と価格のバランスが必要」と答えています。そしてそう答えた人の多くは、牛がどのように飼育されているのか知りません。多くの人は広々とした牧場でのびのびと放し飼いされていると思っています。麻酔なしで去勢や角の切断が行われていることを知っている人はごくわずかでしょう。畜産動物の置かれている状況をSNSで広めているのはそのためです。知ってもらうことで、ひとりひとりが牛乳を買うなら放牧された、動物福祉に配慮した牛の牛乳を買う、という選択をするだろうと願っているからです。そういう選択をする人が増えれば、放牧が広がるだろうと思っているからです。
私自身はヴィーガンです(毛皮・革製品・ダウンなどの動物性のものを買わない、肉・卵・牛乳・魚を食べない)
動物性食品に含まれていて、植物性食品から十分に摂取できない栄養素はありません。また肉食がガン・糖尿病・心臓病、コレステロールの増加、認知症のリスクを高めることは多くの科学的データが明らかにしています。特に牛乳のたんぱくの80%以上をしめるカゼインには発がん性があることが分かっており、厚生労働省の調査でも乳製品の摂取量が高い男性は前立腺がんのリスクが高まるという報告が近年出されています。
ベジタリアンのほうが健康に有益であり、いくつかの病気予防や治療にも効果があることは、国際的な同意が得られていることです。
動物を商品とする以上、多かれ少なかれ動物は負担を強いられます。どんなに福祉に配慮して飼育したとしても、最終的には、本来の寿命よりはるかに短い期間で、と殺場に連れて行って殺します。動物は自分と同じ種の血のにおいを嗅ぐと情動が不安定になります。そんな牛や豚や鶏たちが、普段と違うと殺場で、どのような恐怖の中で殺されるのかと思うと、「経済動物」というカテゴリーでくくることに、残酷さと差別を感じずにはいられません。わたしはひとりでも多くの方に、動物を犠牲にしない生活をしてほしいと思っています。
動物の置かれている状況を知ってもらうことで、一人でも多くの人に「動物性の食事を減らす」「動物福祉に配慮された畜産物を購入する」「ヴィーガンになる」という選択をしてほしいです。
痛みは必要
2013年にEUでは妊娠豚檻(ストール)が廃止になっています。廃止のための設備改善を行うことのできなかった養豚農家の中には廃業した方もいます。畜産業の改革をしていくには廃業などの痛みが伴うと思います。しかし、自分の選んだ職業に責任を持つのは、誰であれ、当然のことではないでしょうか?もし改革しないなら、動物の痛みは今後もずっと続いていきます。その痛みは「麻酔なしで体の一部を切り取られる」「つながれたままでほぼ一生を過ごす」「子と引き離される」などの耐え難いものです。
  • 2014/01/25 00:59
  • 動物の解放
  • URL
そういえば昔、NHKの仕事の流儀で、
放牧型酪農に変えたところ、牛乳の生産量は少なくなったけど、
逆に利益が上がったという話がありました。
(設備投資のお金が大幅に減ったため)
  • 2014/10/06 15:19
  • あいうお
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  • Edit
Re: タイトルなし
東京大学の鈴木宣弘教授によると、「オーストラリアやニュージーランドでは牛乳1リットルあたりの生産コストが15~20円程。それに対し、日本は北海道で70円、本州で80円ほど。」とのこと。牛舎での効率を重視した飼育は、自然な放牧スタイルよりコストがかかり、動物への負担も大きいです。
鈴木教授は、海外から低コストの牛乳が入ってきたら、日本の酪農は大打撃を受けるともいわれています。
日本と同じ地理的条件のスイスは放牧が主流であり、日本も放牧主体の酪農は不可能ではないと思われます
  • 2014/10/23 23:41
  • 動物の解放
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  • 2014/12/13 20:18
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