「殺処めに分ゼロ」で苦しむ動物たち

  • Day:2016.09.17 16:16
  • Cat:犬猫
最近、国も自治体も著名人も国会議員も、「(犬猫の)殺処分ゼロ」を掲げるところが増えてきた。
「殺処分ゼロ」スローガンとしては最適だし、世論に訴える力強さがある。
もちろん私も殺処分ゼロに賛成だ。

しかし、「殺さないこと」だけに目を向けることは非常に危険なことでもある。
自治体が犬猫の引き取りを拒めば、数字上は殺処分ゼロを達成できる。
しかし引き取りを拒まれた犬猫がどうなってしまうのかは闇の中だ。



朝日新聞Webニュース
犬猫引き取り業者、書類送検へ 劣悪環境で飼育した疑い
2016年9月3日

http://digital.asahi.com/articles/photo/AS20160902003185.html
名称未設定 1
業者が飼育する犬。トタン小屋の中に並べられた二段重ねのケージで飼われていた=矢板市


 犬や猫を劣悪な環境で飼育して虐待していた疑いがあるとして、栃木県警は今月中にも動物愛護法違反(虐待)容疑で、同県矢板市の犬猫引き取り業者を書類送検する方針を固めた。業者側は「たたいていじめたわけではない。悪いことはしていない」と虐待を否認している。

 県警はこの業者を8月10日に家宅捜索し、売り上げ計算書や売買記録などを押収した。引き続き業者から事情を聴いているという。

 捜査は、公益社団法人「日本動物福祉協会」(東京都品川区)が今年4月に行った刑事告発がきっかけだった。告発状は、汚物の処理などの管理を十分に行わずに犬と猫計19匹を劣悪な環境に置くなどの虐待をしたとしていた。

 告発状によると、協会職員や獣医師が視察したところ、2015年12月10日~16年1月17日までの間、排泄(はいせつ)物が堆積(たいせき)した過密な環境に犬や猫が置かれ、適切に餌や水を与えられていなかったり、病気やけがを放置されたりしている様子が確認されたという。

 業者の男性(61)が、重篤な症状の猫について「このまま放置すれば死亡する」と言い、飼っている犬や猫に対しては「餌代がかさむから早く死んでほしい」などと口にしたという。

 8月半ば、告発された業者を訪ね、男性に犬舎を案内してもらった。現場は山林を走る県道沿い。男性が「5メートル四方ほど」と紹介するトタンぶきの小屋に、縦横45センチ、奥行き60センチ程度のものを中心に、大小様々なケージが並んでいた。純血種の犬が25匹で、多くが老犬。猫はいなかった。

 男性が説明する。「この犬は若いから、すぐに引き取り手が決まる。逆にこっちは年寄りだから、どうかなあ」。10歳近い老犬で目が白く濁っていた。

 男性によると、子を産ませて高齢になった犬や猫をブリーダー(繁殖業者)から引き取っている。「去年の冬は犬猫合わせて150~200匹を飼っていた」。一匹あたり1万~3万円程度の料金を受け取り、引き取り手を探しながら飼育するが、見つからず死ぬまで飼う犬もいるという。男性は言う。「俺が引き取らないと、犬や猫は行き場がない」

 2013年施行の改正動物愛護法で、行政がブリーダーなどからの犬猫の引き取りを拒否できるようになった。安易に行政へ持ち込ませず、殺処分数を減らすのが目的だ。ただ今回告発した団体などによると、売れ残るなどした犬猫の行き場がなくなり、より多くの犬猫が引き取り業者に流れたとの見方もある。

 県動物愛護指導センターによると、県内の動物取り扱い登録施設のうち営利目的で100匹以上飼育しているのは昨年度末で約25施設。毎年定期的に立ち入り調査をしている。告発された業者も対象で、今年も3度訪問し、口頭で改善事項の指摘などをしたという。(直木詩帆、伊吹早織)
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