諏訪大社「カエル串刺し行事」

諏訪大社 御中

2016年1月2日


お世話になっております。
動物の権利運動をおこなう、NPO法人アニマルライツセンターと申します。
以前より、貴大社で毎年元旦に行われている蛙狩神事の廃止をお願いしておりましたが、2016年元旦もこの行事が行われたことを、とても残念に思っております。

動物の権利は神事より優先されるべきだと私たちは考えています。
冬眠中のカエルを掘り起こし、生きたまま串刺しにして「いけにえ」とするこの行事は、動物の権利を甚だしく侵害する虐待行為であり、直ちに廃止していただきたいと願っています。

伝統や文化は時代とともに変化します。中国の伝統行事「犬肉祭り」も近年国際的に非難の声が高まり、禁止する省も出てきています。
今年の6月、イギリスBBCニュースは、動物愛護のためにタイの雨乞いの儀式で猫ではなく「ドラえもん」が身代わりに使われたと放送しています。
西洋で何百年も続けられてきた闘牛は動物愛護の観点から禁止する州もあり、近年縮小傾向にあります。日本においても、東京都 神奈川県 富山県 石川県は闘犬・闘鶏・闘牛を禁止しています。その理由は「動物愛護を図ること」「善良な風俗を保持すること」とされています。

痛みを感じて苦しむのは、カエルも私たちも同じです。串刺しは強烈な苦痛を伴う残酷な行為です。
CIOMS(国際医科学団体協議会)は動物実験の国際原則のなかで「人間にたいして苦痛を引き起こす行為は、すべての脊椎動物にも苦痛を引き起こすと想定する必要がある」としています。カエルは脊椎動物です。
ヨーロッパでは「実験やその他の科学で利用される動物の保護に関する欧州条約」の対象動物でもあります。苦痛を感じると考えられているからです。

動物に関心を持つ日本人は年々増えています。2013年の動物愛護管理法の改正時には、動物愛護を気にかける国民の意見が、のべ248,417人寄せられています。
国内で行われている残酷な行事を廃止してほしいというのは日本人として当然の思いです。
多くの市民がこの神事に胸を痛めています。動物愛護は国民的な関心事です。公共性の高い神社という立場ならば、神事のために動物を殺すという行為を憂慮する市民の声に真摯に耳を傾けていただけないでしょうか。

私たちは市民を代表して、この蛙狩神事を命の犠牲と苦痛を伴わない代替法で行っていただくことを重ねてお願い申し上げます。



ご多用中恐縮ですが、貴大社のお考えを郵送もしくはメール(sato@arcj.org)でご回答いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。


諏訪大社の蛙狩神事 動画


全国動物ネットワークのサイトにこの問題の詳細が掲載されています。
http://animalnetwork.jimdo.com/
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