実験室 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター

臨床医や一般社会は、動物実験がヒトの疾患の治療に貢献していることを公理のように信じていますが、この見方を支持する科学的根拠は少ないそうです。
2004年のBritish Medical Journal
http://www.hsi.org/japanese/helping-animals/be-cruelty-free/facts/animal-models-jp.html

またFDA(米国食品医薬品局)の調査では動物実験で有効性と安全性が確かめられた医薬品の92%が人の試験をパスしなかった(安全性または有効性が認められなかった)というデータもあります。(地球生物会議ALIVE2015年秋号より)
参考資料
http://www.peta.org/issues/animals-used-for-experimentation/us-government-animal-testing-programs/food-drug-administration/
http://d.hatena.ne.jp/usausa1975/20140605/p1


にもかかわらず、役に立つのかたたないのかわからないまま、動物実験は続けられています。
動物実験は、人には決してできないことも、することができ、そこから何らかの新しい結果を引き出し、論文を発表することができます。

独立行政法人 国立精神・神経医療研究センターには動物実験棟があり、そこで日々動物実験が行われています。
たとえば、神経研究所 遺伝子疾患治療研究部ではビーグル犬をつかった筋ジストロフィーの実験が行われています。
写真は同センターの筋ジストロフィー犬実験室で撮影されたもの。
無題
以下、センターの取材記事より
『ガラス窓の向こうの台にビーグル犬がいました。なるほど、健康な犬とは少し様子が違います。顔のほおがやせて、よくいえば精悍な感じです。座り込んだ後脚もおかしいのは、関節が固まっているのかしら。飼育技術者の青年がビーグル犬の口を開けると、巨大な舌が見えました。舌が大きくなって食事が飲み込めなくなることもあるのが、筋ジス特有の症状です。目つ
、きもトロッとして、しっぽもボサボサ肌の艶もよくありません。「係がいくら手をかけて世話しても、自分で毛繕いできなくなるのでどうしても汚れが目立つ。これはまだ良い方ですよ」
アウ・アウッ! くぐもった鳴き声がしました。別な、元気なビーグル犬のようでした。ここには全部で 70 匹のビーグル犬がいて、これだけの集団飼育は世界でもトップクラスだといいます。』
http://www.renkyo.or.jp/kinjisutoro-dogs.pdf

1988年にアメリカで筋ジストロフィーのゴールデン・レトリバーが見つかり、その精子をわけてもらい、日本で人工繁殖させ、産まれつき筋ジストロフィーのビーグル犬を作り出し、研究に使っているということです。
この取材記事には
「2013 年中にも結果がまとまり、国に新薬として申請が行われる。認められれば新薬の製造と販売が始まります」
と書いてありますが、研究がはじめられ25年たった今(2014年11月時点)、申請は行われていません。


同じ独立行政法人 国立精神・神経医療研究センターの神経研究所 モデル動物開発研究部では、霊長類のマーモセットでヒトの脳卒中モデルを作ることに成功したそうです。
http://www.ncnp.go.jp/press/press_release141021.html
マーモセットの脳の血管を手術で閉塞させ、脳卒中と同じ状態を作ることに成功。今後この脳卒中マーモセットをつかって、治療薬の研究が進められます。




kita
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