製薬会社の利益のために使われる税金

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2014.6.26日付 朝日新聞1面

2007年に始まった国家プロジェクト「J-ADNI1(アルツハイマー治療薬の研究)」の事務局、バイオテクノロジー開発技術研究組合に、未審査で2億の補助金が出されていたそうです。
この「バイオテクノロジー開発技術研究組合」は製薬会社中心に29社で構成されており、本来なら企業の利益のために研究がゆがめられることのないよう補助金を出す前に審査が行わなければなりません。
しかしそれが行われていなかったということです。
2億円の補助を受けたバイオテクノロジー開発技術研究組合の理事長を務めるのはエーザイの内藤社長。その組合の主要職にはエーザイの出向社員が就き、全国38の病院から集まってくる臨床データを管理するのもエーザイの出向社員だそうです。

日本国家のプロジェクト「J-ADNI1」はエーザイをはじめとする製薬会社からなるバイオテクノロジー開発技術研究組合が代表となり補助金を直接受けており、データの所有権も得ているそうです。

製薬会社にとっては市場拡大を狙える、実に魅力のある国家プロジェクトです。補助金ももらえます。

関係者の間では
「製薬会社による製薬会社のための国費研究」
と指摘されていたそうです。


エーザイの事情
以下朝日新聞4面より抜粋
『エーザイの主力商品であるアルツハイマー治療薬アリセプトは、2010年に米国で特許が切れて米国での売り上げが90%以上減り、11年に国内での特許も切れた。エーザイは治療薬開発をめざし07年に始まった国家プロジェクト「J-ADNI1」に当初から出向者や資金を出すなど積極的に関与』


アリセプト
この特許の切れたエーザイのアルツハイマー治療薬「アリセプト」では、その毒性試験・薬効試験で、ラット、犬、マウス、うさぎ、モルモットが実験に使われています。

アリセプトの承認審査情報より、以下ごく一部抜粋
・経口投与による毒性試験では、マウス及びラットでは急性症状及び最小致死量ともに大差なかったが、犬では最小致死量がマウス・ラットに対して低く毒性が強く発現した。マウス及びラットの死亡例では、肺にうっ血、および失血がみられることから呼吸抑制による死亡とみられた。

・0.3、1、3、8mg/kgをゼラチンカプセルで犬に一日一回、13週間の予定で経口投与した。投与量は7日間及び4週間予備試験において10mgで痙攣、摂食量減少、肝障害がみられたため8mgを最高用量とした。しかし8mg投与後2日目までに雄雌各2匹が死亡し、雌1匹は切迫屠殺(瀕死状態にある場合に行う屠殺)した。

・1、4、16mg/kgの用量でラットの妊娠7日から14日まで経口投与し、母、胎児、出生児への影響を検討した。投与量は妊娠ラットをもちいた予備試験で5mg/kg以上で縮瞳(瞳孔が過度に縮小すること)、10mg/kg以上で体重増加抑制、筋線維束性攣縮(筋肉が不規則にぴくぴく動くこと)、自発運動の低下及び流涙、20mg/kg以上で摂食量の低下、30mg/kgで死亡が認められたが胎児にはいずれの用量においても致死作用、催奇形成は見られなかったため16mg/kgを最高用量とした。

・マウスにおけるガン原性試験を30、60、120、180mg/kgの用量で実施した。その結果30mgでは変化は見られなかった。60mgでは雄で尿による鼠径部の被毛の汚れ、会陰部の腫脹(炎症などで腫れ上がること)の発生頻度増加が認められた。120mgでは雄雌に円背位(背中を丸くして前かがみになった姿勢)、被毛粗剛(被毛に色つやがなく、毛並みが荒れている状態)、尿による鼠径部の被毛の汚れの発生頻度の増加、体重増加抑制、摂食量減少、雄で生存率の低下、会陰部の腫脹、陰茎の嵌頓包茎の発生頻度の増加が認められた。180mgでは雄雌に円背位、被毛粗剛、尿による鼠径部の被毛の汚れの発生頻度の増加、体重増加抑制、摂食量減少、雄で生存率の低下、、自発運動の低下、脱毛、ただれなどの皮膚病変、腎臓の肥大、会陰部の腫脹、陰茎の嵌頓包茎(陰茎突出により包皮、陰茎の腫れ、壊死あるいは外傷もまれにみられる)の発生頻度の増加、雌で振戦()の発生頻度の増加が認められた。なお180mgの雄で多く発現した途中死亡/切迫屠殺例の原因は種々の臓器(包皮腺、陰茎、皮膚)などにおいて認められた慢性の炎症であると考えられた。

・ラット104週間混餌投与がん原性試験―30mgでは雌雄で脱毛、皮膚のただれ、後肢皮膚炎、皮膚膿瘍の発言頻度の増加、体重増加抑制、雄で全身蒼白化、削痩及び尿による鼠径部の被毛の汚れの発言頻度増加、摂食量減少、精巣、前立腺及び精嚢の小型化の発現頻度の増加とそれに対応する精巣の変性と石灰沈着(カルシウムが沈着し、組織が硬化する)―・・・

・ラットに薬を経口投与し、投与0.5、1、2、4、8、12時間後にそれぞれ全脳摘出し―・・

・薬を投与し、1時間後にマウスへペンチレンテトラゾール(痙攣をおこさせる薬)を腹腔内投与した。その後10分間にわたり強直性痙攣及び痙攣死の有無を観察した。

・痛覚に及ぼす影響―薬をマウスに経口投与し、1時間後に酢酸溶液(酢酸溶液を投与されたマウスには痛みにより特有の「身悶えるような症状(ライジング)」がみられる)をマウスへ腹腔内投与した。その5分後から15分間にわたり、痛みの指標として苦悶症状(ライジングシンドローム)の出現回数を観察した。
動画は上記と同様のライジングテスト



アリセプトの添付文書
このアリセプトの添付文書には以下のように書かれています。
・本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
・アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない





1990年台に販売された認知症の薬は1兆円をこえる市場となったが、そのうち8割が効果がないことがわかり1998年から2000年にかけて次々と効能が削除されたり、承認が取り消された。
http://www2.incl.ne.jp/~horikosi/No159.htm


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ディオパン



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Comment

アルツハイマー型でもそうじゃなくても、認知症は薬で治る人は殆どいませんよね。

薬より精神的な癒しなどで完治まではいかなくても治る人は多く聞きます。

  • 2014/06/27 01:13
  • わんママ
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Re: タイトルなし
わんままさん、こんばんは。
わたしも精神的なもの大きいと思います。
ストレスはフリーラジカルの原因なるから、生き生きと、楽しく笑って生きること、すごく大事^^
あと、脳機能に大混乱を引きおこすフリーラジカルからのダメージを、ファイトケミカル(抗酸化物質)が守ってくれるという研究もあるそうです。ファイトケミカルは動物性食品にはほとんど含まれてなくて、野菜にたくさん含まれている!
  • 2014/06/27 22:58
  • 動物の解放
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