種を征するものは世界を征す

流通している野菜や花の種の多くが、在来種ではなく、「F1種」だそうです。

F1種とは、大量生産用に開発された種子。
昔ながらの長い年月をかけて交配させていった品種改良法ではなく、植物に放射線を照射して突然変異を起こすなどバイオテクノロジーを駆使して作られた交配種(遺伝子組み換えではない)。
農薬と化学肥料を施す事を前提として開発されており、マニュアル通りに育てれば失敗することはない。
収穫される作物は大きさや形が均一になる。

農薬、化学肥料、機械化、大量生産、
F1は現代の工場式農業にうってつけの種子である。

しかし、F1種は一代かぎり。
F1種からとれた種を植えたとしても、育たない。
在来種とは違い、種として存続できないのがF1である。
そのため、毎年種子会社から種を購入しなければならない。
日本の種苗を販売する会社の9割以上がモンサントやカーギルなどに経営権が買収されており、これらの会社で販売されるF1種からは当然、収穫からの種の見返りはない。
日本では唯一「野口種苗」だけが在来種を扱っている。

以下、福井鉄さんのフェイスブックより転載

F1種が急速に広まったのは、ここ40年ほどのことです。
1950年代から、とうもろこし、小麦、米など穀物のF1新品種が世界各地で導入され、その結果収量が増大して人々を飢えから救いました。これが「緑の革命」と呼ばれる農業改革です。緑の革命は、F1ハイブリッド種の導入によって農業の近代化を達成した成功例として称賛されてきました。しかしながら結局は、緑の革命は失敗に終わりました。
F1種を導入した地域では、確かに短期的には穀物の収量が飛躍的に増えましたが、思わぬ落とし穴もありました。それは、F1種と、それと同時導入された化学肥料と農薬の影響です。F1種は元々、耐肥性をもつように作られています。というのは、F1種の栽培は多肥が前提だからです。化学肥料を多く投入すれば作物はよく成長しますが、一方で雑草もよく繁茂し、それだけ除草剤の量も増えます。この栽培方法では確かに短期的には収量が増えますが、長期的には、土壌の劣化や害虫の発生などで栽培が困難になり、結局は収量が減ることになるのです。
F1種、化学肥料、農薬、この三つは、近代農業に必須の三点セットです。
これらは、農家が毎年購入しなければならないものです。つまりそれだけお金がかかります。大きな成果を期待して近代的農業を採り入れた国々では、今では病害虫、土壌汚染、多額の負債、貧富の格差といった問題を抱えるようになりました。
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