遺伝子操作で産み出されるマウスたち

たくさんのマウスたちが、人為的に遺伝子を操作されて産み出されています
その数は年々増えています。

たとえば筑波大学生命科学動物資源センターでは
1990年 実験用マウスの数  2,000匹
2009年 実験用マウスの数 40,000匹

2009年、同センターでは常時40,000匹以上のマウスが飼育され、200種類ほどの遺伝子操作されたマウスを使って実験が行われ、毎週2,3種類の新しい遺伝子改変マウスが作られているそうです。

遺伝子改変マウスは、実験に使われてと殺されるだけではなく、遺伝子改変マウスを作る過程でも、たくさん殺されています。

遺伝子改変マウスを作るときには、まずたくさんのマウスの受精卵を用意しなければなりません。
100個の受精卵を使用したとしても、望みどおりのマウスが生まれる確率は2~3%だそうです。そのため少なくとも200~300個のマウスの受精卵が用意されます。過剰に排卵させるようにマウスにホルモン注射をして、1匹のマウスから30個の受精卵が取り出されます。
筑波大学生命科学動物資源センターのように、週に2,3種類の遺伝子改変マウスが作られている場合は、受精卵を取り出される雌マウスの数は20匹~30匹くらいとなります。
受精卵を取り出された雌マウスはすべて殺されます。マウスは体が小さく、取り出すために内視鏡が使えず、殺すしかないそうです。
その受精卵に遺伝子操作をし、別の雌マウスの腹に入れて、遺伝子操作されたマウスを出産させます。
産まれたマウスは、目的通り遺伝子操作されたマウスになっているかどうかが調べられ、そのマウスを交配させ、そのまた子供を交配させ・・と望み通りの遺伝子改変マウスを得るために交配が繰り返されます。
産まれてきても、望み通りに遺伝子改変されていなかったマウスはと殺されています。

マウスと人は遺伝子が70%ほど同じだそうです。
そのためマウスの中の人と同じ遺伝子がどのように働いているのかを調べるために、遺伝子改変されたマウスを使って研究が盛んに行われています。

しかし、それがどれだけ人の病気の予防と治療に役立っているのか、私は知りません。何匹のマウスを犠牲にして、どれだけの治療法を見つけたのか、知っている方がいたら教えてください。
新聞のサイエンス欄に毎日のように、新たに遺伝子の働きが発見されたという記事が載る、それが何なのでしょうか。遺伝子の働きを調べるためにマウスを犠牲にしているのではないはずです。遺伝子の働きを調べるのは過程であって、目的は人の病気の治療と予防のはずです。遺伝子改変マウスをたくさん作っても、実際に人の病気を減らすことにつながっていないのなら、マウスを苦しめることに何の意味があるのか?
遺伝子改変マウスをつかってそれぞれの遺伝子の働きがわかってきて、だからそれがなんなのか?
具体的にそれが人の病気予防や治療につながっていないのなら、ただの研究者の好奇心を満たすためだけにマウスが利用されていることになるのではないか。

細胞の癌化、癌の進行のメカニズムを解明するために、膨大な数の遺伝子改変マウスが作成されているそうです。
しかしWHOは癌の原因の80%以上が、食生活などのライフスタイルにあると言っています。多くの研究が食事(動物性食品)と癌の関係を指摘しています。
マウスを苦しめ殺すよりも、ライフスタイル・食生活の改善にむけた啓発活動を行うほうがずっと癌を減らせるのではないでしょうか?
iPS細胞の確立のために、たくさんのマウスが犠牲になりましたが、今のところiPS細胞は人への実用化にいたっていません。このさき実用化できるのかどうかもわかりません。
iPSにこの先何百億ものお金を投じるより、代替医療・予防医学にお金を使ったほうが、病気は減るのではないでしょうか?

このようにたくさんのマウスを苦しめたり殺したりして得られるものは、そんなに価値のあるものなのでしょうか?

もともと「生物の形質は遺伝因子により決定される」という生物学に大きな影響を与えることになった遺伝法則は、動物実験の結果確立されたものではなく、えんどう豆を実験することによりメンデルが明らかにしたことだそうです。
私たちと同じように、痛みを感じて苦しむ動物を使わなくても、わかることはたくさんあるはずです。


参考本
「ノックアウトマウスの一生」八神健一 著


メモ sou
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Comment

あなたの不勉強で医学を愚弄するのはやめていただきたい。
がん細胞を正常な細胞へと戻した研究をご存知か?まぁ、自分の大好きな動物愛護しか見えないような視野の狭い輩には見えないのでしょうなあ。
  • 2014/04/11 22:59
  • I
  • URL
Re: タイトルなし
がん細胞を正常な細胞へもどしたという臨床例を、ネットで検索したのですが見つけられませんでした。不勉強で申し訳ないのですが、具体的にどの医療現場でこの技術が使用され成功したのか、教えていただけますでしょうか?
  • 2014/04/14 13:45
  • 動物の解放
  • URL
名無し様へ。動物愛護を唱えるのは視野が狭いのですか?
人様々、色々な考えがあります。納得出来ないのなら、お寄りにならなければいいのでは。こちらの管理人様は、不快なコメントにも真摯にお答えされてますよ。
管理人様へ。
余計なコメントしてすいません。
  • 2014/04/14 22:57
  • なみ
  • URL
Re: タイトルなし
なみさん、大丈夫ですよ~
  • 2014/04/16 16:09
  • 動物の解放
  • URL
だいぶ遅いですがコメント失礼します

大学で動物実験をおこなっている大学生です
毎年多くの実験動物が犠牲になっていることは悲しいことですが、意味はもちろんありますし、役にもたっています。

そもそもよくおっしゃっている食生活の改善ですが、それに関わる栄養素の体への働きだって動物実験の成果だと思いますよ?

口から入った食べ物が体の中でどのような作用を引き起こしているかを遺伝子を使って調べることもあります

ips細胞も発見されてまだそんなにたっていませんからそんなに早くは実用段階までは行きません
確かにips細胞は本当に医療に使えるかはわかりません
でも、だから実験するんです
最初から使えるかどうかわかってたら実験なんてしません
例え実用化できるのが100年後で実験動物の犠牲がどんなに多くても、その何倍もの人や動物が、その先ずっとips細胞を使った治療で救われるのならこの実験に意味はあると思いますよ

動物の命を実験で失わせてしまっている身としては、このような動物実験のすべてが無意味だと思えるような記事は悲しくなります

自分の欲求を満たすためだけの実験なんて私たちはしませんよ
  • 2014/11/28 01:43
  • URL
Re: タイトルなし
いえ、コメントありがとうございます。
栄養素についてですが、たとえば牛乳の栄養効果を調べるための動物実験が行われていることを知っています。しかし同時に動物を使わないコホート研究も行われており、その結果乳製品の摂取が多い男性は前立腺がんのリスクが高まるという結果が出されています(厚生労働省研究)。また、国立がん研究センター(日本)による45~74歳の約8万人を追跡した調査の結果、牛肉・豚肉、鶏肉などを毎日100グラム以上食べる男性は、それ未満の男性に比べて大腸がんの一つの結腸がんの発症リスクが44%増える。女性では牛肉・豚肉を同80グラム以上食べる人で結腸がんリスクが48%高まった、という研究もあります。
どうして栄養効果を調べるために動物を実験する必要があるのでしょうか?疫学調査をすればいいのではないでしょうか?動物の体と人の体は違います。タマゴテングダケは少量でも一家を全滅させてしまいますが、よく実験に使われるウサギには無害です。同様によく実験に使われるラットには胆嚢がありません。
動物実験結果が使えるかどうかはわからないということですが、でももし動物実験するならば確実に動物は苦しみ犠牲にしなければなりません。
わたしは人に対して到底できないことは、痛みを感じることができ感受性のあるほかの種に対してもすべきでないと考えています。
種が違うからといって、圧倒的優位に立って、同じように苦しむことのできる生き物を苦しめたり傷つけたりすることは、差別だと考えます。
差別はどこであれなくしていかねばならないものだと思っています。

大学生ということですが、授業で動物実験をされているのでしょうか?海外では動物実験なしで医科大学を卒業できるところが増えています。獣医大学であっても動物実験をしないで卒業できるところも増えています。

私のような素人が言っても説得力がないかもしれません。
医科学者の立場から、動物実験に反対している人や団体は多いです。
PCRMもそういった団体のひとつです。
参考にしていただけたら幸いです
http://www.pcrm.org/research/

  • 2014/11/30 18:14
  • 動物の解放
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