牛乳のための動物実験

一般社団法人Jミルクのサイトの、牛乳栄養学術研究会委託研究報告書を見ると、牛乳の健康効果を調べるために、さまざまな動物実験が行われていることがわかります。

2009年の報告書
「ストレス誘導アレルギー性腸炎モデルにおける発酵乳酸菌の抑制効果」
ストレスに対して、発酵乳(乳酸菌)がどのような効果があるかを調べるための「実験モデル動物の作成」がこの研究の目的です。
このモデルの確立のために、マウスは『常時振動および騒音が認められる飼育装置において7日間飼育』されたり、毎日7日間『空気穴をあけた直径28 mmの50 mlファルコンチューブに4時間保定』されたりします。
このチューブ内で、マウスは『前後に移動することは可能だが体の向きを変えることはできない』とあります。
発酵乳(乳酸菌)の健康イメージの増進のためにマウスはこういった実験を受け、最終的に『腸管のサンプリング』がおこなわれます。
『マウスを頸椎脱臼により安楽死させた後、開腹して腸管を摘出した。腸管は回腸、結腸を凍結標本とし、切片の作製まで-80℃で保存した』



また牛乳に含まれる「牛乳極性脂質」がどのような健康効果があるかを調べるための動物実験も行われています。
Jミルクの牛乳栄養学術研究会委託研究報書(2010年)
「牛乳極性脂質の脂質代謝に告及ぼす影響」
この実験で「牛乳極性脂質」を与えられたマウスは、
『実験期間終了後、エーテル麻酔下で採血を行い、血糖値を測定した。臓器は採血終了後直ちに摘出し、生理食塩水でよく洗い充分に脱血した。各臓器は秤量の後―』



同じく2010年の牛乳栄養学術研究会委託研究報告書
「Th17細胞機能に及ぼす牛乳・乳発酵食品摂取の影響」では、自己免疫疾患やアレルギー性疾患に対して、牛乳・乳発酵食品などの摂取がどのように有効であるかを調べるために、『マウスを頸椎脱臼した後、脾臓を摘出し、脾細胞を培養』し、その細胞に乳酸菌を加えて、免疫疾患に関与しているといわれる細胞"Th17"の変化を調べたり、強制的にマウスを「急性大腸炎」にかからせたりなどが行われています。『3日目から群の2匹で下痢を引き起こし、肛門周辺部が紅く腫れて』おり、間違いなく『大腸炎が発症』していることが確認され、マウスは乳酸菌を与えられ、その後『頸椎脱臼により屠殺後、解剖した。小腸および盲腸から直腸までの大腸全体を摘出』し、Th17細胞へ乳酸菌がどう影響したかが調べられています。


近年、牛乳に否定的な見方が多くなっています。牛乳などの動物性食品に含まれる飽和脂肪とコレステロール(コレステロールは動物性食品に含まれています)の摂取は心臓病のリスクが増すことが明らかになっています。子どものかかる1型糖尿病は牛乳の摂取と関係があることを示すデータもあります。牛乳摂取が多いほど多発性硬化症・骨粗しょう症の罹患が増えるという報告もあります。
「そうではなく、牛乳は健康に良い」ことを示すために、こういった実験が行われています。




「牛乳を一日にコップ3杯以上で、寿命短縮」
スウェーデン研究者ら英医学誌に発表
スウェーデンのウプサラ大などの研究チームが同国中部の中高年の男性45,000人、女性61,000を対象に調査。男性は11年、女性は20年にわたる食生活や健康状態などを調べたところ、男女とも牛乳を多く飲むグループの死亡率が高かった。
(2014.11月 東京新聞)


kitara
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