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第14回・15回「動物と生活を考える展」

関西動物友の会の知人より動物問題全般を取り上げたパネル展の案内です
 
『動物と生活を考える展』のお知らせ

ペット動物を取り囲む商売は多種あって、ペット産業は生きものを「消耗品」としてシビアに扱える人達ほど儲けやすい業界さながらです。
中でも繫殖業者にとっての動物(金儲けの材料)には面倒な愛護も保護も福祉もへったくれもなく繁殖現場には動物の生態に適さない劣悪な状況が多く存在します。

動物の福祉に取り組む人達の多くは繫殖・生体販売に反対です。
ペット産業を支えているのは私達「動物好きの消費者」で、この消費者が少しずつでも賢くならなければこの『動物好きが動物を苦しめる』間抜けなサイクルから抜け出せない感がします。

昨今は動物愛護ビジネスという商売も台頭してきて、愛護団体を名乗って犬猫を有料(寄付金など)で引き取る詐欺まがいのグループもネット上で踊っています。

このろくでもない時代に行なう展示会。動物が好きな人も嫌いな人も、ベジタリアン(菜食主義)もそうでない人も、梅田近辺にお越しの際お時間が許せばお立ち寄りください。受付のいないギャラリーですので気楽に御覧になれます。

『第14回 動物と生活を考える展 』

【場所】大阪市北区梅田 大阪駅前第2ビル5階 
大阪市立総合生涯学習センター ギャラリーA

6月13(水)~21(木) 10:00~21:00
ただし17(日)10:00~17:00  18(月)休館日
最終 21(木)10:00~18:00

『第15回 動物と生活を考える展』

【場所】上記と同じく大阪市総合生涯学習センター ギャラリーB

7月11(水)~19(木) 10:00~21:00
ただし15(日)10:00~17:00  16(月・祝)休館日
最終 19(木)10:00~18:00
                     
関西動物友の会  津田憲志

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虫は苦痛を感じるのか

動物実験では3Rの基本理念が守られなければなりません。

Replacement(代替)
「できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること」
Reduction(削減)
「できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること」
Refinement(改善)
「できる限り動物に苦痛を与えないこと」

この「動物」の定義に「虫」は入るのか?

最近、哺乳類や脊椎動物の代わりの、カイコをつかおうという動きがでてきてます。
カイコを歯周病にさせたり、糖尿病にさせたり、ウイルスに感染させたりして、病気モデルのカイコが作り出されています。
http://genome-pharm.jp/topics/images/parameter_value03.pdf
カイコを使ってワクチンを大量生産したり、クモの糸の遺伝子を組み込んで「頑丈な糸」をカイコに産出させることも行われています。
http://matome.naver.jp/odai/2141809158218540601

OIEの陸生動物衛生規約の動物実験についての章には、
3Rの「Refinement」は、より単純な種を実験動物として選択していくことを含む、と書かれています。

『Refinement: 痛み、苦痛、苦悩あるいは継続的な害を防止する、軽減するあるいは最小化する方法及び/あるいは使用する動物のウェルフェアを向上する方法の活用。Refinementには、より神経系が構造的及び機能的に複雑ではない種及びこれらが複雑でないため経験を明確に記憶しにくい種を適切に選択することを含む』
http://www.oie.int/index.php?id=169&L=0&htmfile=chapitre_aw_research_education.htm

脊椎動物よりも、無脊椎動物のほうが単純な構造だと考えるなら、マウスやサルや豚や犬の代わりに、昆虫を使うのはOIEの規約にかなっているといえます。

欧州評議会の「実験及びその他の科学的目的のために使用される脊椎動物の保護のための欧州条約」では、この条約の対象動物はそのタイトルどおり「脊椎動物」とされています。
http://conventions.coe.int/treaty/en/treaties/html/123.htm

欧州連合(EU)の「科学的な目的のために使用される動物の保護に関する指令」では、対象動物は欧州評議会のいう「脊椎動物」だけではなく、「痛みを感じることが科学的に証明されている円口類や頭足類も含めるべき」としています。
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/HTML/?uri=CELEX:32010L0063&from=EN

しかしいずれも「昆虫」が3Rを考慮されるべき対象動物とはしていません。

昆虫なら実験に使っても良いのか?

北米の科学者の集まりであるScientists Center for Animal Welfare (SCAW)による「動物実験処置の苦痛分類」には、『無脊椎動物も神経系を持っており,刺激に反応する。従って無脊椎動物も人道的に扱われなければならない。』
と書かれています。
http://www.kokudoukyou.org/index.php?page=siryou_index

昆虫と私たちが枝分かれしたのは7、8億年も昔のことで、神経系はそれぞれ別々に独自の進化をとげてきました。昆虫と私の感覚はかなり違うのではないかとも思います。しかし昆虫が刺激に対して反応するのは確かで、殺虫剤をかけられたゴキブリが「苦しそうに」ジタバタするのは間違いありません。

痛みを感じるのか感じないのか分からないのであれば、「感じる」と想定して事を進めたほうが失うものが少ないのは確かです。

ムカデのお母さんは、子供を産んだらぐるぐる丸まって自分の子供を中に囲んで、大事に育てます。
http://www.geocities.jp/tobizu_mukade/kosodate.htm
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ハエの研究をしている知人によると、あまり異性にもてないハエは酒にたかる率が高いそうです。

アマゾンアリの集落を研究したロシアの昆虫学者マレコフスキーは「2匹のアリが一匹のアリのコブを切断し、3匹のアリがもう一匹のアリのわき腹に刺さったトゲを抜いている」のに気がついたそうです。「それらの手術はアリ塚の前で行われ、外科医のアリが手術をしているあいだ、他のアリたちは患者の周りに円を描いていた」
(「罪なきものの虐殺」ハンス・リューシュ)







植物もヒトも昆虫も他の動物たちも、何十億年も前のもともとの祖先は一緒です。

46億年前に地球が誕生し、
40億年前に海の中で単純な構造の原核生物が現れ
21億年前に真核生物(細胞核を持つ生物)が現れ
植物と動物が枝分かれしたのは、10億年前です。
その後7、8億年前に脊椎動物と無脊椎動物(昆虫やタコなどの軟体動物)が枝分かれをして
3億年ほど前に魚類/両生類/爬虫類は哺乳類と枝分かれし、それぞれに進化していきます。
(爬虫類からその後、鳥類が枝分かれしています。)

http://livedoor.blogimg.jp/htmll-hokan/imgs/0/d/0d84e094.jpg
http://www.eonet.ne.jp/~libell/tikyuu.html#28

他の種を実験に使っているのは人間だけです。

いずれにせよ、植物であろうが昆虫であろうが動物であろうが、わたしたちは他の種を実験に使うのをやめていくべきでしょう。



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