オーストラリア 牛の生体輸出の条件にアニマルウェルフェア基準を付す

  • Day:2015.05.25 19:33
  • Cat:
2011年5月
オーストラリアからインドネシアへ
生きたまま輸出された牛が
インドネシアでどのように屠殺されているか
あきらかになった

・弱って動かない牛を屠殺場まで牛を歩かせるために、
目をえぐる、尾骨を折る。鼻に水を注ぐ。


・牛を電気ショックなどで気絶させてのどを切るという方法ではなく、
意識のあるままのどを切り、時間をかけて失血死させる。
「平均10回、牛は喉を切られ、中には33回も切られた牛がいる。
屠殺担当者に技能が欠けており、しかもナイフの刃も鈍っている」


・他の牛がうめき、殺されて解体されるのを目の前にして、数時間待たされる牛。
体がぶるぶる震えています。


イスラム教では屠殺後24時間以内の肉しか食べられない。このため生きたまま輸入する必要がある。
イスラム教ではハラール処理(喉のあたりを横に切断しなければならない、電気ショックは好ましくない、血は禁忌、完全に血抜きをしなければならないなど)された肉以外は食べてはいけない、という規則がある。

2011年6月 オーストラリアからインドネシアへ牛を生きたまま輸出することが一時停止された。
オーストラリアは適切な改善がされない限り再開しないとしており、
インドネシア側に6カ月以内の対応を求める、としていた。

一ヵ月後、

2011年7月
オーストラリアからインドネシアの
生きたままの牛の輸出再開
オーストラリアはインドネシアに、生きた牛を輸出することで、
年間約260億円儲けています。

2012年2月
インドネシアの屠畜場で、また残酷行為 摘発される
2月28日夜、ABCテレビ時事番組Latelineが、
インドネシアの屠畜場で、今も行われている牛に対する残酷行為のビデオを放送。
http://nichigopress.jp/ausnews/world/34839/



署名できます。※署名終了しました。
オーストラリア首相ジュリアギラードと農業大臣ジョールートヴィヒへ
「我々は、すぐにインドネシアへのオーストラリアの牛の生体輸出を停止し、
3年以内には、オーストラリアの動物の生体輸出の廃止することを求めます」
→ http://www.getup.org.au/campaigns/animals/live-export/ban-live-export

その後
オーストラリア政府は、輸出先の施設について国際獣疫事務局(OIE)の定めるアニマルウェルフェア基準を満たしていることを条件に付した。
http://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2015/jun/wrepo03.htm

『インドネシア向け生体牛輸出の動向を見ると、2009年の約77万頭を境に右肩下がりとなり、2012年には2009年の4割以下まで減少した。この背景にあったのは、インドネシア政府による牛肉自給率向上プログラムの開始に伴う輸入規制(輸入許可頭数の制限、生体重350キログラム以下の体重制限など)および、インドネシア国内のアニマルウェルフェア問題に端を発した、豪州政府による2011年の同国向け生体牛輸出の禁輸措置である
 特に、後者は、北部の肉牛産業に大きな打撃を与えた。禁輸措置がとられたのは6月からの一カ月間であったものの、豪州政府は、輸出解禁にあたって、輸出先の施設について国際獣疫事務局(OIE)の定めるアニマルウェルフェア基準を満たしていることを条件に付したことから、輸出再開後もインドネシア向け輸出頭数は伸び悩んだ。インドネシア向けに出荷ができなくなった肉牛は翌シーズンまで保留され、と畜場直行牛として出荷されたため、2012年にはマレーシアおよびフィリピン向けの輸出頭数が大きく伸びた。
(2)輸出業者サプライチェーン保証システム(ESCAS)の導入
 インドネシアにおける豪州産生体牛のアニマルウェルフェア問題に対処するため、豪州政府は2011年7月、輸出業者サプライチェーン保証システム(Exporter Supply Chain Assurance System;ESCAS)を導入した。
 表1のとおり、ESCASは、肥育用およびと畜場直行用の生体家畜を輸出する際に、輸入国側での肥育場からと畜場に至るまでの、豪州産家畜のアニマルウェルフェアやトレーサビリティなどに係る透明性確保と説明責任を、輸出業者に対して要求するシステムであり、大きく4つの柱で構成されている。なお、豪州国内の農場から輸出相手国への到着までについては、2004年に導入された豪州生体家畜輸出基準(Australian Standards for the Export of Livestock;ASEL)によってカバーされている。
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動物を生きたまま輸送すること自体が、とても残酷なことです。


2004年、OIE(世界動物保健機関)はアニマルウェルフェア(家畜福祉)規約を定めています。
2005年には、動物福祉に配慮した動物の輸送について、規定。
・輸送時間は最短にすること
・動物を驚かせないように扱うこと
・動物を乗り物に乗せたりおろしたりする際に配慮すべきこと
・輸送後12時間以内に全頭点検すること

陸路輸送、海路輸送、空路輸送ごと規定が定められ、空路輸送の場合はより過密に輸送されるため、収容密度などについて具体的な数値があげられています。
OIEは加盟国に対し、これらの家畜福祉既約を遵守するよう、推奨しています。

この規約は、利用するために殺す動物たちへの最低限の配慮だと思います。
これらの規約が守られたとしても、動物はファーストクラスで外の景色を眺めながらゆったり過ごすわけでも、おなかが空いたら何かつまんで、のどが渇いたら飲み物でのどを潤し、快適な旅を満喫するわけではありません。動物は商品です。死なない範囲で、できるだけ詰め込んで、輸送コストを抑えなければなりません。今までいた場所から、乗り物に追いやられて、何日も過ごす間、動物たちはどんなにか不安で心細いだろうかと思います。夏はどんなにか暑くのどが渇くだろうと思います。







メモ souken
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圧死する鶏たち

踏み潰され圧死する鶏。
卵用の鶏たちの死亡原因は、他の鶏につつかれたり、熱暑が主なものだが、「圧死」もある。
狭いケージの中で鶏舎内の作業音などに驚いた鶏が、他の鶏を踏み潰してしまうのだ。そうやって死んだ鶏を解剖すると、卵管内で壊れてしまった卵を抱えていることもある。
グラフィックス1

以下「鶏の健康Ⅲ」2014年8月号より

一般的な減耗要因は尻つつきや卵墜、熱暑等が多い。
(中略)餌樋カバーの下に、はまり込んだ状況で羽毛や爪がつつかれている鶏や死亡した鶏が散見された。そのときに発見した死鶏を解剖した。三羽を解剖したが死鶏はすべて卵管内に放卵寸前の卵をもっており、中には卵管内で壊れているものもあった。このことから、死因は他の鶏に踏み潰された圧死と判断した。
本養鶏場では、集卵作業が午前8時から開始されるにさきだって、死鶏が集卵ベルトにかからないよう、舎内を見回りし除去する作業が行われていた(中略)除去作業に余計に時間がかかった。
減耗の主因は、死鶏除去作業がちょうど産卵行動に移行した鶏(動かなくなる)が、除去作業に驚いたほかの鶏に卵管内の卵が壊れるほど踏みつけられ、ついに死亡したものと推測した。

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン
http://save-niwatori.jimdo.com/



vegveg

「鶏を不幸にしてまで利益を上げたいとは思わない。」 ― 自然養鶏場 春夏秋冬(神奈川県)

2015年5月見学

「バタリーケージ飼育をしないのは、鶏本来の習性を尊重したいから」
春夏秋冬の檀上さんはそのように言う。

人の都合ではなく「鶏都合」で飼育する
それが檀上さんの考え方だ。

春夏秋冬の鶏は屋内と屋外を自由に行き来できる。鶏たちは好きな場所で砂浴びをし、屋外の草をついばみ、日向で羽根を広げて虫干しする。
飼育密度は、1羽当たり1㎡以上の広さを確保している。その広さは写真で確認いただきたい。
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体が大きく、とさかが立派なのはオス。
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オスがいるのは「有精卵」として売るためではなく、群れの安定を保つためだ。
「危険を知らせて見守り統率するオスが、鶏の社会には必要」と檀上さんは言う。

食べ物は自然界において本来鶏が食べるだろうというものが給餌される。一般的なバタリーケージで与えられる高カロリーの濃厚飼料ではなく、自家製の発酵飼料、腐葉土、無農薬の野菜、放牧場に咲くヒマワリなどを食べて鶏は育つ。

自由に歩き回り本来の習性が発揮できる環境は、鶏の免疫力を高め、春夏秋冬では抗生物質だけでなく、ワクチンも一切使われていない。「自然治癒力に任せる」檀上さんはそういう。
養鶏をはじめてから今まで、病気が感染して大量に死んだということは一度もない。
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成鶏を導入する農家もいるが、檀上さんは「親鶏から引き継いだ免疫力がある孵化後10日間のうちに大地にいる様々な菌に触れさせ、感染しても発病しない状態を目指すことが大事」だと、鶏を初生ひなの段階から導入している。
ひな達は、近くの山の腐葉土から作られた発酵床の上で飼育される。
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(育すう時に与えられるミルワームめがけて、勢いよく走り寄るひなたち)

もちろんデビークもしていない。「鶏都合」で飼育しているからだ。クチバシを切られては、地面を思うようにつつけないし野菜を噛み切ることもできなくなってしまうからだ。

「鶏を不幸にしてまで利益を上げたいとは思わない。」

アニマルウェルフェアの立場を明確にする檀上さんは、自分がきちんと管理し、自らが最後の最後まで責任を持てる数しか飼育しない。90数羽で飼育される鶏たちは生き生きと、鶏本来の姿を私たちに見せてくれる。
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自然養鶏場 春夏秋冬
http://niwatori88.com/hanashigai.html




kita

日本のアニマルウェルフェアは向上しているのか?

  • Day:2015.05.07 23:23
  • Cat:畜産
日本のアニマルウェルフェア(畜産動物福祉)の遅れは国内外で指摘されている。農水省もこの問題を重く見て、アニマルウェルフェアに取り組んでいるところである。
しかし実質、向上しているのだろうか?

日本の現状を、2015年3月に発表された畜産動物の「2014年飼養実態調査」(*1)をもとに検証した。

その結果は下記2点に集約された。

・6~8年前の調査(*2)時の福祉レベルからほとんど変化がない。
・世界のアニマルウェルフェアの流れに依然として追いついていない。


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検証内容


妊娠豚 (1)

母豚の妊娠ストール使用率 
2007年:83.1% 

2014年:88.6%

7年前とかわらずほとんどの農家で実施されている。
一方海外では、EUをはじめ、カナダ、アメリカの9つの州、オーストラリア、ニュージーランドも妊娠ストール廃止を決定。企業単位での廃止も加速している。

子豚の尾の切断率
2007年:77.1% 

2014年:81.5%

7年前とかわらずほとんどの農家で実施されている。
適切な飼料が供給され十分な給水量があり、ワラまたは動かして遊べる素材あるいは鼻で地面を掘れるような環境が与えられており、適正な密度で飼養されている時、尾かじりの問題はほとんど無く、尾の切断の必要がないことが明らかになっている。
切断は麻酔無しで実施されており、その痛みは切断時だけではなく、断尾された動物の多くは神経腫を形成し痛みが延長するということが実証されており、動物福祉上大きな問題である。

子豚の歯の切断率
2007年:88.1% 

2014年:63.6%

7年前に比べ、25%も大幅に減少している。
麻酔無しで行われる歯の切断も痛みを伴う。実施する農家が減ったのは進歩である。

子豚の去勢率
2007年:98.8% 

2014年:94.6%

7年前とかわらずほとんどの農家で実施されている。
去勢は必須の行為ではない。痛みを伴う外科去勢ではなく、ワクチンで雄臭を消す方法もあるのだ。このワクチンはオーストリアでは 10 年以上にわたって広く一般的に利用され、EU の各諸国 でも使用が拡大している。日本でもこのワクチンは2010年に認可されているが、普及に至っていない。
豚の去勢は麻酔なしで行われているが、去勢後の豚は震え足がぐらつきおう吐するものもいる。去勢は豚に大きな痛みを与える行為であるため、ノルウェー、スイス、カナダ、ドイツ、スウェーデンでは麻酔なしでの去勢禁止を決定している。

71kg以上の肥育豚1頭あたりの飼育面積が、0.65㎡未満の割合
2007年:2% 

2014年:20%

7年間で過密飼育が大幅に増えている。
0.65㎡は半畳にも満たない。体重71kgの豚であれば、横臥するのに必要な面積は約0.82平方メートル(*3)である。横臥もできない環境で飼育をされている豚が少なくとも20%はいるというのは大きな問題である。




乳牛 (21)

搾乳牛の「つなぎ飼い」率
2008年:73.9% 

2014年:72.9%
 
日本の乳牛の主な飼育方法はいまだ「つなぎ飼育」である。
牛には草を食む権利があるとして放牧を義務付けている国もあるが、日本にはそういった決まりはない。日本は山林が多く放牧が難しいとされているが山地酪農を成功させている例もあり、放牧酪農は実現可能な生産方式である。

角の除角率
乳牛の除角
2008年:93.9% 

2014年:85.5%


肉牛の除角
2009年:48.0%

2014年:59.5%

除角される牛は、乳牛で減少、肉牛で増加している。
除角は大きな痛みを伴い、苦痛で失神してしまう牛もいるほどである。にもかかわらず除角の8割が麻酔なしでおこなわれている。
2013 年 に採択されたOIEコード「肉用牛の生産方式」(*4)には“生産者は、肉牛を除角する必要がある場合、牛の種類と生産方式に応じて最適な方法と時機について獣医顧問(アドバイザー)から指導を求めなければならない。牛は、実用的な場合、角が発達初期の蕾の段階、またはこの年齢を超えて最初に飼養する機会に除角すべきである。これは角の発達段階において角芽の状態であれば、組織的外傷を最小限にでき、角が頭骨に接していないからである。”と規定されている。しかし、日本では獣医師の指導を仰ぐことなく、生産者が自分で除角をおこなっている。
また上記のOIEコードにあるように除角をするならば早い時期のほうが痛みが少ない。2011年に日本で策定された「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」(*5)にも“除角によるストレスが少ない と言われている焼きごてでの実施が可能な生後2ヶ月以内に実施することが推奨される。”と書かれている。
しかし2014年調査によると乳牛では45%、肉牛では85%が3ケ月齢以上で除角されている。
また、牛の角の切断そのものをしなくともよい「角カバー」が2008年から日本で販売されているが(3頭分2500円)普及にいたっていない。



採卵鶏
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バタリーケージ使用率
2008年:90.2% 

2014年:92%

6年前の調査とほとんど変わらず、日本ではバタリーケージ飼育が主流である。
一方、ヨーロッパではケージフリーが加速しており、オーストラリラとニュージーランドでも過去5年間で放牧と平飼の割合が増加している。アメリカでは、すでにいくつかの採卵業者はエンリットドケージ(*6)に投資を始めている。

平飼い卵の飼育密度
2014年に初めて行われた平飼卵の飼育密度調査であるが、41.5%1000㎠/羽以下という結果であった。そして実に15.1%370㎠/羽という超過密飼育であった。
370㎠というと、19cm×19cm程度である。
「バタリーケージ飼育のほうがマシ」というような「平飼い」があることが以前から指摘されていたが、今回の調査で平飼いの問題点が浮き彫りになった。EUの平飼いの定義は1111㎠/羽だが、日本で「平飼い」表示するには「鶏舎内または屋外で鶏が自由に地面を運動できるように飼育」されていればよく、具体的な数値は設定されていない。そのためを”自然な状態で飼育された卵”を求めて「平飼卵」を購入する消費者を、結果的にあざむくことになってしまっている。

強制換羽ー低栄養飼料切り替え法の採用率
2008年:約9% 

2014年:12.9%

断食を伴わない、福祉的な低栄養飼料切り替え法による強制換羽の割合が若干増えている。
一方、強制換羽自体の割合は2008年調査時が60%、2014年調査時は66%と増加している。

デビーク(くちばしの切断)率
2014年の調査で採卵鶏の83.7%デビークされていることが明らかになった。
麻酔なしで行われているデビークは、雛に苦痛を与える。デビークされた雛は痛みでしばらく食欲を失う。動物福祉の観点から、イギリス、オランダ、ベルギー、スカンジナビア諸国などの北欧は、2016年もしくは2018年にビークトリミング自体を完全禁止にする方向で議論が進められている。しかし日本には今のところそのような動きはない。


ブロイラー
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ブロイラー写真提供:Compassion in World Farming

暗期の設定率
2014年に初めて行われたブロイラーの暗期の設定調査であるが、68.1%で暗期の設定がされていないことがわかった。EUのブロイラー保護指令(*7)では暗期の設定が必要と規定されている。また、2013年に採択されたOIEコード「肉用鶏の生産方式」(*8)にも“肉用鶏の休息のため、24時間周期ごとに、適切な長さの連続した暗期を設けるべきである。”と書かれている。ブロイラーの多くが休息を与えられていないのは、福祉上大きな問題である。

飼育密度
2008年:約46kg(15~18羽)/㎡ 

2014年:約47kg(16~19羽)/㎡ 

6年前と変わらずの過密飼育状態が続いている。
EUのブロイラー保護指令(*7)では33kg/方センチメートル(11~13羽)以下と規定されている。
家畜伝染病予防法に基づく「飼養衛生管理基準」には「家畜の健康に悪影響を及ぼすような過密な状態で家畜を飼養しな いこと」と規定されているが、現状の1㎡あたり16~19羽というブロイラーの飼育密度は、家畜伝染病予防法にも反するといえるのではないか。


補足
日本のと畜場での飲水状況(*8)
牛:50.4%が飲水できない
豚:86.4%が飲水できない

(食肉衛生検査所調査 2011年)
2005年に策定されたOIE(国際獣疫事務局)の陸生衛生動物規約「動物福祉」の「と殺(Slaughter of animals)」の章には
・哺乳動物をと殺場に搬入後、すぐにと殺しない場合は、給水されなければならないと規定されている。しかし日本はいまだこの国際基準に反した状態が続いている。



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非常に残念であるが、日本の畜産動物福祉はいまだ世界に後れをとっている。2015年度の日本の畜産動物福祉予算は2000万円。予算が充てられるようになったのは進歩だが、EUの年間予算140億円にくらべるとまだまだ国として本腰を入れてこの問題に取り組んでいるとはいい難い。
それが今回の検証結果に表れているといえよう。

OIE(世界動物保健機関)、FAO(国連食糧農業機関)といった国際機関をはじめとして海外では畜産動物福祉が加速している。ISO(国際標準化機構)はOIEとの協働で2016年をターゲットに動物福祉の国際基準作成に動いている。

こういった流れに追いつくためには、今以上に予算と時間をかけて国を挙げてこの問題に取り組む必要がある。日本人の動物愛護の精神は他国に勝るとも劣らない。わたしたちNGOの啓発はもちろん、産学官民一体となって取り組めば、命あるものへの思いやりを発揮できる国づくりは、そうは難しくないはずだ。





*1 飼養実態アンケート調査報告書 http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/index.html
*2 前回の飼養実態調査2007年~2009に実施されている。
*3 公式:面積(m2)= 0.047 ×生体重0.67
*4 OIEコード「アニマルウエルフェアと肉用牛生産方式」 http://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/wto-sps/oie/pdf/ref5_aw.pdf
*5 「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」 http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/index.html
*6 エンリッチドケージ:バタリーケージをより福祉に配慮したシステムに改良したもの
*7 EUブロイラー指令 http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2007:182:0019:0028:EN:PDF
*8 OIEコード「アニマルウエルフェアと肉用鶏生産方式」 http://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/wto-sps/oie/pdf/ref5_aw.pdf
*9 と畜場での問題 http://www.hopeforanimals.org/animals/slaughter/00/id=367



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