パネル 牛(乳牛・肉牛)

活動用のパネル
データが必要な方は差し上げますので、ご連絡ください。
subetenoikimono@yahoo.co.jp


6_20140526143625ab1.jpg

4_201405261436118b9.jpg

5_20140526143611c4c.jpg

333.jpg

22_201405261503305bd.jpg

444_20140526150705d37.jpg


スポンサーサイト

種を征するものは世界を征す

流通している野菜や花の種の多くが、在来種ではなく、「F1種」だそうです。

F1種とは、大量生産用に開発された種子。
昔ながらの長い年月をかけて交配させていった品種改良法ではなく、植物に放射線を照射して突然変異を起こすなどバイオテクノロジーを駆使して作られた交配種(遺伝子組み換えではない)。
農薬と化学肥料を施す事を前提として開発されており、マニュアル通りに育てれば失敗することはない。
収穫される作物は大きさや形が均一になる。

農薬、化学肥料、機械化、大量生産、
F1は現代の工場式農業にうってつけの種子である。

しかし、F1種は一代かぎり。
F1種からとれた種を植えたとしても、育たない。
在来種とは違い、種として存続できないのがF1である。
そのため、毎年種子会社から種を購入しなければならない。
日本の種苗を販売する会社の9割以上がモンサントやカーギルなどに経営権が買収されており、これらの会社で販売されるF1種からは当然、収穫からの種の見返りはない。
日本では唯一「野口種苗」だけが在来種を扱っている。

以下、福井鉄さんのフェイスブックより転載

F1種が急速に広まったのは、ここ40年ほどのことです。
1950年代から、とうもろこし、小麦、米など穀物のF1新品種が世界各地で導入され、その結果収量が増大して人々を飢えから救いました。これが「緑の革命」と呼ばれる農業改革です。緑の革命は、F1ハイブリッド種の導入によって農業の近代化を達成した成功例として称賛されてきました。しかしながら結局は、緑の革命は失敗に終わりました。
F1種を導入した地域では、確かに短期的には穀物の収量が飛躍的に増えましたが、思わぬ落とし穴もありました。それは、F1種と、それと同時導入された化学肥料と農薬の影響です。F1種は元々、耐肥性をもつように作られています。というのは、F1種の栽培は多肥が前提だからです。化学肥料を多く投入すれば作物はよく成長しますが、一方で雑草もよく繁茂し、それだけ除草剤の量も増えます。この栽培方法では確かに短期的には収量が増えますが、長期的には、土壌の劣化や害虫の発生などで栽培が困難になり、結局は収量が減ることになるのです。
F1種、化学肥料、農薬、この三つは、近代農業に必須の三点セットです。
これらは、農家が毎年購入しなければならないものです。つまりそれだけお金がかかります。大きな成果を期待して近代的農業を採り入れた国々では、今では病害虫、土壌汚染、多額の負債、貧富の格差といった問題を抱えるようになりました。

ジョンソン・エンド・ジョンソン ブタ実験

豚を実験に使おうという動きが広がっています。

豚をつかって、「停止心による冠動脈バイパス手術」の練習をしたり、内視鏡を使った手術の練習をしたり、最近ではiPS細胞で、「ブタの体内で人の臓器を育てる」など先端技術のために豚の利用が進められています。
http://www.tkfd.or.jp/research/project/news.php?id=960

手術前に麻酔をかけられる豚
buta.jpg

手術後に黙とうされる豚
buta2.jpg
(写真は日本の研究施設サイトより)

豚を実験に使うのには、次のような利点があります
1.生理学的、解剖学的に人に近い
2.犬のような動物愛護の問題が少ない

独立行政法人 農業生産資源研究所の資料には、
「元来豚は食用を目的とした家畜で、愛玩動物として扱われることはほとんどなかった。そのため動物愛護の問題が生じにくく、実験動物としての利用に抵抗感が少ない利点をもっている。」
と書かれています。

自治医科大学のサイトには
『人間に近い体のサイズの実験動物は保健所にて捕獲された譲渡犬を用い行われていましたが、2001年より、すべての譲渡犬による動物実験を中止し、本実習を含めブタの実験使用を検討し始めました。』
とあります。


さらに、同じ豚でも、実験用のミニブタではなく、家畜用の豚は安いという利点があります。
「家畜ブタの価格は、ミニブタと比べて安価であり、しかも直ちに受入できます。」
と実験動物生産会社のサイトにはあります。
http://www.hokudo.co.jp/shiken/butajikken/butazikkenn.html

日本の実験専用ミニブタの価格は1頭17-20万円前後。
家畜豚はこの1/10の価格ということです。
http://www.tkfd.or.jp/admin/files/0611.pdf
(実験用のビーグル犬は、数十万円といわれています。)

医薬品の開発や基礎研究をするには、実験用に生産されたミニ豚が使われますが、外科トレーニング、手術の練習のためなら安い家畜豚で十分です。







ジョンソン・エンド・ジョンソンは、そういう家畜豚をつかって、研究者を自社の施設にまねき、手術の練習の場を提供しています。
家畜豚を生産するサンエスブリーディングのサイトには
「主要取引先はジョンソン・エンド・ジョンソン」とあります。
http://www.3sb.co.jp/40.html

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大の医療機器(内視鏡などの手術の道具)メーカーであり、製薬部門の世界シェアも大きく「ヘルスケア」世界最大手の企業です。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、人々を「エチコン研究センター」に招き、家畜豚を使ったトレーニングの場を提供しています。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)須賀川事業所MIT
エチコン研究センター

〒962-8501福島県須賀川市大字大桑原字女夫坂1番地



がん専門家を養成するため
文部科学省はがんの専門家を養成する「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」を立ち上げ、このプランをおこなう大学に補助金(税金)を出しています。
大学はこの税金を使い、さまざまな「がん専門家養成コース」を企画。
そのコースの中に「先端的消化管癌低侵襲治療総合医養成コース」「内視鏡手術修練コース」などがあります。この「修練」や「養成」のために、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、エチコンでブタの実験の場を提供しています。

無題
http://www.oncology.keio.ac.jp/course/intensive/201369.html


脊椎手術の実習の場を提供
『福島にあるジョンソン・エンド・ジョンソンのラボで、豚の脊椎手術を体験させていただきました。我々は前日に福島入りし、気合十分で実習に臨みました。
 今回は、豚1頭につき講師1名、freshman2名という何とも贅沢な状況でやらせていただくことができました。
 午前中は、後方アプローチで展開、除圧を行いました。普段、脊椎手術で先生方がごく普通に使っているノミやエアトームの扱いが非常に難しく、特にノミを使っているときは、手元が狂って硬膜を傷つけやしないかと冷や汗をかきっぱなしでした。
 午後はpedicle screw刺入、硬膜縫合を行いました。豚のpedicle screw刺入の感触は、人間の感触と似ているとのことだったので、人間に使うものと同じ機械を使わせていただきscrew刺入の感触を経験することができました。また、硬膜縫合ではルーペを装着し万全の装備で挑んだのですが、やはり7-0の糸を摂子で捉えるのが非常に難しく、何度も掴み損ねながらやっとの思いで縫合することができました。充実した時間はあっという間に過ぎてしまうもので、硬膜縫合が終わった頃には、いつの間にか終了時刻間近となっており、急いで閉創し、最後に豚に黙祷を捧げて実習を終了しました
今回、人間の脊椎手術で実際に使用されている機械を用いて実習できたことは、非常に貴重な経験になりました。1日を通して非常に盛り沢山の内容で、当初想像していたよりもはるかに充実した楽しい実習であり、非常に勉強になりました。
 このような貴重な機会を作ってくださいました先生、ジョンソン・エンド・ジョンソンのスタッフのみなさんに深く感謝申し上げます。』
http://www.chiba-orthopaedics.com/society/2010/STLBCPM_2010/STLBCPM_2010.html


年に4回、日本泌尿器科学会と本学会と日本泌尿器内視鏡学会共催でおこなう、ブタの体を使った腹腔鏡(内視鏡)トレーニングの場所を提供
(ジョンソン・エンド・ジョンソンのほか、医療機器メーカー大手のオリンパス社、コヴィディエン社も実験の場を提供)
http://www.jsee.jp/education-program/fukkukyo65-68
■ 内容
・初心者コース:実験動物(ブタ)を用いた基本的な手術手技の練習、3人1組で気腹操作、トロカー穿刺、腎摘除術、膀胱摘除術、腎部分切除術などを研修していただきます。
腹腔鏡手術に精通した講師が指導に当り、実習の前に基本手技に関する講義も行います。
・ 参加者のご希望により、ブタ1頭2人1組で申し込んでいただいても結構です。この場合は、1組15万円の参加費になります。
■ 日時と場所・募集人数
・ 第65回腹腔鏡トレーニングコース(初心者コース)※締め切りました。
2013年6月23日(日)9:00~16:30、コヴィディエン ジャパン A.T.C.
24名(8組)
・ 第66回腹腔鏡トレーニングコース(初心者コース)※締め切りました。
2013年7月21日(日)9:00~16:30、オリンパス開発センター
18名(6組)
・ 第67回腹腔鏡トレーニングコース(初心者コース)※締め切りました。
2013年8月25日(日)9:00~16:30、エチコン研究センター
24名(8組)
・ 第68回腹腔鏡トレーニングコース(初心者コース)※締め切りました。
2013年9月14日(土)9:00~16:30、オリンパス開発センター
18名(6組)
ジョンソン・エンド・ジョンソン エチコン研究センター:福島県須賀川市大字大桑原字女夫坂1番地
オリンパス技術開発センター石川:東京都八王子市石川町2951
コヴィディエン ジャパン A.T.C.:静岡県富士宮市外神東町118−1


そのほか、内視鏡トレーニングのために、ジョンソン・エンド・ジョンソンは何度もブタと場所を提供しています
http://medicalpark-shonan.com/blog/diary.cgi?no=9
『H20年12月13・14日、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社のご協力をいただき、福島県須賀川市の同社工場内エチコンエンドサージェリー研究センターにて大動物(ブタ)を利用した腹腔鏡トレーニングを行いました
今回の研修は、腹腔鏡手術の研修に来られている若い先生方のトレーニングを目的として開催いたしました。
午前中は、ブタの膀胱を卵巣嚢腫に見立て、腹腔鏡下卵巣嚢腫切除術のトレーニングを行いました。午後はブタの子宮を用いて(ブタには子宮が2つあります)、縫合のトレーニングを行ってもらいました。今回の研修のもう一つの目的として、日頃手術室の管理を御願いしている看護師さんたちにも実際の手術に触れていただくことがありました。そこで2名の看護師さんにかわるがわるスコープを持っていただき、モニター越しの立体感が無い2次元の世界を体験していただきました。
私自身は今回で3回目の研修センターでした。実際にトレーニングを行う時間としては、昼食を挟んで、正味7時間ほどでしょうか。相当な長丁場のように思いますが、いつもながら時間はあっという間に過ぎて行き、誰もが時間いっぱいまで鉗子を離そうとせず、新幹線の時間ギリギリに郡山駅に滑り込む、というのもいつものパターンでした。
今回の研修は生体を使ったトレーニングであります。ともすれば感覚が麻痺してしまいがちですが、我々の医療がこうした動物の犠牲の上に成り立っていることに、常に思いを致さなければなりません。各々がこの研修で何か手応えを実感できたのであれば幸いです。
最後に、ご協力いただきましたジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社、麻酔を担当していただきました獣医師の先生方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます』

http://www.hosp.u-toyama.ac.jp/camt/sp/doc/201104.pdf
『平成23年3月5日~6日にジョンソン・エンド・ジョンソンのエチコン研究センターで生体(ブタ)を使っての腹腔鏡下手術のトレーニングに行ってきました。3/6福島県郡山にて腹腔鏡トレーニングセミナーに参加させてもらいました。3-4人グループでチームを編成し、豚を使った腹腔鏡手術を施行。 我々のグループは胆嚢摘出術、Nissen手術、小腸部分切除術、結腸部分切除術を行いました。』
555_20140207155602171.jpg
当該実験の写真 腹腔鏡を刺されているのがブタ



ジョンソン・エンド・ジョンソンと食道内視鏡外科研究会が共催、
日本食道学会・日本内視鏡外科学会の後援で、
ブタを使って内視鏡のトレーニングを開催


無題





国内で累計1兆2000億円超を売り上げる人気薬だった「ディオパン」の研究論文改ざん問題には、製薬会社ノバルティスと医科大学の癒着の構造が透けて見えます。研究論文を書いた5大学にノバルティスは11億の寄付をしていたそうです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンも自社に何の益もなく研究者に施設を貸し、ブタを実験に使わせたりしないでしょう。学会や大学に自社の実験施設を提供し便宜を図れば、自社の製品(手術道具・医薬品)に便宜を図ってもらえるのかもしれません。
企業が自社の利益を追い求めるのは仕方がないでしょう。
企業の目的は利益ですから。
しかし動物実験については別です。
仕方がないことではありません。

ジョンソン・エンド・ジョンソンに、以下のような質問をしたいと思います。

・年間どれだけの数の家畜豚を使っているのか?
・外科手術や内視鏡のトレーニングのために、生きた動物を使う必要があるのか?バーチャル・リアリティー技術を用いたコンピュータシュミレーションという代替手段ではなぜだめなのか?あるいは医療機器メーカーとして、動物を実験しなくてもよい手術トレーニングの代替法開発は行われているか?(※1)
・家畜豚の飼育施設を保有しているか?実験用に家畜豚を仕入れたあと、何日後に実験に使っているか?馴化はおこなっているか?(※2)
・外科手術や内視鏡のトレーニングのための動物実験では、実験の何時間前から絶食・絶水が行われているのか?(※3)
・動物実験を指導する委員会を設置しているか?動物実験に関する指針を作成しているか?(※4)
・実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準の遵守状況の点検結果を、どこで公表しているか?当該点検結果について、外部の機関等による検証を行っているか?(※5)


※1 動物と人間では臓器や血管の形状が異なります。今後医療機器の低侵襲化、高度化する医療行為を練習するためには、動物ではなく、精巧な人工のシミュレーターが求められます。世界的にも、コストや動物愛護の観点から、手技の被検体は動物実験ではなく、人工のシミュレーターへ移行している傾向にあります。
(引用:http://www.opener-jmc.com/concept.html
動物を使わないですむ、シュミレーション機器一覧
http://lsro.epfl.ch/simulators
CAE HealthCare社の腹腔鏡シュミレーション機器は日本でも販売されています。
http://www.vrtraining.jp/products/LapVR/mod.html

ジョンソン・エンド・ジョンソンの実験施設でおこなわれた豚を使った卵巣切除手術は、このCAE社のシュミレーション機器で行うことができます。

帝京大学泌尿器科とファソテック社では腎臓のシュミレーション手術の研究開発が行われています。
http://www.biotexture.com/service/recommender/horie.html

アメリカとカナダの188の医学系の学校の中で、手術手技実習に動物を使うのは3つの学校だけで、残りの98%はシミュレーションなどの代替法で実習が行われています。
http://www.pcrm.org/research/edtraining/meded/university-of-tennessee-college-of-medicine

※2 「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」には『実験動物管理者は、施設への実験動物の導入に当たっては、必要に応じて適切な検疫、隔離飼育等を行うことにより、実験実施者、飼養者及び他の実験動物の健康を損ねることのないようにするとともに、必要に応じて飼養環境への順化又は順応を図るための措置を講じること』とあります。馴化せずにいきなり実験に使うなら基準違反です。神経質な豚は健康を損なうでしょう。この基準を破っても罰則はありませんが、基準を破ったことで動物愛護管理法自体にふれるようなことがある場合は、問題となります。
馴化についてですが、自治医科大学では、つぎのように実験用の豚の馴化を行っています。
『実験用豚飼育・回復施設は自動給水器と給餌器を体重15kg~50kgを対象とした豚の高さに設置、7豚房室に増設し区画ごとに接触感染防止のステンレスボードを設置した。この飼育室は24℃、湿度60%の空調で管理し各豚房に一頭ずつ飼育し、一日一回給餌、毎朝豚房洗浄時に、ブタの体を微温水で洗いながらスキンシップをおこなって馴化につとめている。ブタを動物実験に使うとき、安全で確実に処置をするためにブタの保定は重要だが、保定によるストレスを軽減するために職員がスキンシップ(微温水での洗浄、ブラッシング)を行うことで馴化に努めているので、無保定でブタのほとんどを処置できるようになっている』
引用元:http://www.nias.affrc.go.jp/newsletter/buta_sympojium/buta_sympo_1.pdf
一日たった一回の給餌ではストレスがたまるでしょうし、飼育面積もわかりませんし、群飼ではなく一頭一頭単飼いというのも豚にはストレスになるでしょう。好奇心が旺盛な豚に遊ぶもの(電話帳一冊があれば豚は電話帳がチリジリになるまで遊びます)が与えられているのかもわかりません。しかし何の馴化もなく、実験に使うよりはましでしょう。

※3 『愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、衰弱させること』は動物愛護管理法違反で罰則対象となります。手術の練習で、長時間の絶食・絶水をしなければならない科学的根拠があるのでしょうか?

※4「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」には『管理者は、本基準の遵守に関する指導を行う委員会の設置又はそれと同等の機能の確保、本基準に即した指針の策定等の措置を講じる等により、施設内における本基準の適正な周知に努めること』とあります。
指針を策定し、委員会を設置している製薬会社はあります。参考:http://www.nomoreanimaltests.com/animaltesting/medical/00/id=151

※5 2013年に改正された「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」には『管理者は、定期的に、本基準及び本基準に即した指針の遵守状況について点検を行い、その結果について適切な方法により公表すること。なお、当該点検結果については、可能な限り、外部の機関等による検証を行うよう努めること。』の一文が追加されました。どこかで公表していなければ基準に違反していることになります。この基準を破っても罰則はありませんが、基準を破ったことで動物愛護管理法自体にふれるようなことがある場合は、問題となります。
外部検証については、日本では動物実験に関して拘束力のある法規制はゼロで、現時点では実験者による「自主管理」で動物実験が行われています。外部検証としては大学機関は国立大学法人動物実験施設協議会と公私立大学実験動物施設協議会が行い、製薬会社やそのほかの実験施設は一応HS財団が外部検証を行う、ということになっています。(注)しかしHS財団のサイトの認定施設一覧にジョンソン・エンド・ジョンソンは入っていません。http://www.jhsf.or.jp/project/doubutu_institution.htmlHS財団以外の認証を受けているのでしょうか?
(注:このHS財団の検証に強制力はありません。実験施設側から「検証してほしい」という依頼があったときに、HS財団が検証する、というシステムです。)



PICT0012.jpg
エチコン研究センターで撮影されたもの。
たくさんの器具を刺されているのがブタです。


2014.2.19
ジョンソン・エンド・ジョンソンへ、以下のメールをしました。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
エチコンサージカルケア事業部 御中

はじめまして。
関西で動物愛護の活動をしている佐藤と申します。
貴社、須賀川事業所MITエチコン研究センターで行われている、外科手術や内視鏡のトレーニングのための動物実験について、動物愛護の観点からいくつか教えていただきたいことがございます。

できれば動物を実験に使わないでほしい、できるだけ苦しめないでほしいというのは、多くの国民の望むところであります。
お忙しいところ恐れ入りますが、以下9点について、ご回答いただけますよう、よろしくお願いします。

・貴社、エチコン研究センターでの外科手術や内視鏡のトレーニングで使用される、1年間の「家畜豚」の実験頭数を教えてください。
・上記について、「家畜豚」以外の豚(ミニブタなどの実験専用のブタ)の頭数を教えてください。
・外科手術や内視鏡のトレーニングは、代替法(動物を使わない方法)で行えないのかどうか、教えてください。
・貴社において、動物を使わないトレーニング方法(バーチャル・リアリティー技術を用いたコンピュータシュミレーションなど)の開発は行われているのか、教えてください。
・エチコン研究センターで実験に使用される「家畜豚」の、飼育施設を保有しているかどうか教えてください。
・エチコン研究センターで実験に使用される「家畜豚」の、馴化を何日おこなっているか教えてください。また馴化の方法について教えてください。
・エチコン研究センターにおける、外科手術や内視鏡のトレーニング前、豚に対し最大で何時間の絶食が行われているか教えてください(最大の絶水時間についても教えてください)
・「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」に即した貴社独自の指針の策定が行われているかどうか、委員会が設置されているかどうか、この基準の順守状況について外部機関による検証が行われているかどうかを、教えてください。
・「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」の遵守状況の点検結果を、どのように公表されているか、教えてください。

以上です。
海外に比べて遅れがちな日本の実験動物における3Rが、少しでも推進されるよう、どうぞご協力をお願い申し上げます。


2014.3.7 返信あり

平素よりお世話になっております。先般弊社○○にお問い合わせいただきました動物試験の件につきまして、以下のリンク先のとおり、弊社の考え方をお示ししておりますので、このたびは英文でのご案内となりまして大変恐縮ですがご参照いただけましたら幸いです。何卒ご理解のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
■ウェブサイトリンク(英語)
http://www.jnj.com/sites/default/files/pdf/guideline-on-humane-care-and-use-of-animals-20130322.pdf

ジョンソン・エンド・ジョンソン
ホームページ問い合わせ担当

以上。

上記ウェブサイトにアクセスすると、ジョンソン・エンド・ジョンソンの動物実験ガイドラインが開きます。
2ページのごく簡単なもので
・3Rの原則について
・行われる動物実験については、動物実験委員会を設置し審査しなければならないこと
・ほかに代替法がない場合のみ、生きた動物を使うこと
・ジョンソン・エンド・ジョンソンの実験施設はすべてAAALACの認可を受けること・
・化粧品の動物実験は法で求められるとき以外は行いません。
などと記されています。
AAALACは動物実験施設が国際的な基準を満たしたものかどうか認証する機関です。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの施設はAAALACの認可を受ける、とありますが、エチコン研究センターは認可を受けていません。
http://www.aaalac.org/accreditedorgsDirectorySearch/aaalacprgms.cfm
また、化粧品の動物実験は「法で求められるときのみ」とありますが、日本では法が求めるのは化粧品基準を逸脱した成分を使用するときのみです。化粧品基準の範囲で商品を作れば動物実験を求められることはありません。
また、このジョンソン・エンド・ジョンソンのガイドラインだけでは、具体的なものが見えません。
私企業であるし、公表できないこともあるでしょうが、日本の法規制上守らなければならない義務もあります。
豚を馴化せずにいきなり実験に使うなら基準違反ですし、実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準の遵守状況については公表しなければならないのに、公表していなければこれも基準違反です。

2014.3.17再度問い合わせ

貴社エチコン研究センターにおける豚を使った実験について、2/19から問い合わせをさせてもらっている○○と申します。

お忙しい中お手間をとらせてしまい、恐縮です。
3/17にいただいた返信は以下のものでした。

平素よりお世話になっております。先般弊社○○にお問い合わせいただきました動物試験の件につきまして、以下のリンク先のとおり、弊社の考え方をお示ししておりますので、このたびは英文でのご案内となりまして大変恐縮ですがご参照いただけましたら幸いです。何卒ご理解のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
■ウェブサイトリンク(英語)
http://www.jnj.com/sites/default/files/pdf/guideline-on-humane-care-and-use-of-animals-20130322.pdf

いただきましたご回答について、再度お聞かせ願いたいことがございます。

上記サイトに掲載されている貴社の動物実験のガイドラインにはこのように書かれております。
・ジョンソン・エンド・ジョンソンの実験施設はすべてAAALACの認可を受けること
しかし貴社須賀川事業所MITエチコン研究センターは、この認可を受けてはいらっしゃらないように思うのですが、どうでしょうか?ご確認をお願いいたします。

また、この貴社のガイドラインには、私の問い合わせに対するご回答がございませんでした。

豚を馴化せずにいきなり実験に使うなら基準違反ですし、環境省告示の「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」の遵守状況については公表しなければならないのに、公表していなければこれも基準違反となります。
貴社は私企業でございますし、公表できないこともあるでしょうが、日本の法規制上守らなければならない義務もあります。
恐れ入りますが、再度問い合わせ内容を列記させていただきますので、可能な範囲で構いませんので、ご回答願えますよう、どうぞよろしくお願いします。

・貴社、エチコン研究センターでの外科手術や内視鏡のトレーニングで使用される、1年間の「家畜豚」の実験頭数を教えてください。
・上記について、「家畜豚」以外の豚(ミニブタなどの実験専用のブタ)の頭数を教えてください。
・外科手術や内視鏡のトレーニングは、代替法(動物を使わない方法)で行えないのかどうか、教えてください。
・貴社において、動物を使わないトレーニング方法(バーチャル・リアリティー技術を用いたコンピュータシュミレーションなど)の開発は行われているのか、教えてください。
・エチコン研究センターで実験に使用される「家畜豚」の、飼育施設を保有しているかどうか教えてください。
・エチコン研究センターで実験に使用される「家畜豚」の、馴化を何日おこなっているか教えてください。また馴化の方法について教えてください。
・エチコン研究センターにおける、外科手術や内視鏡のトレーニング前、豚に対し最大で何時間の絶食が行われているか教えてください(最大の絶水時間についても教えてください)
・「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」に即した貴社独自の指針の策定が行われているかどうか、委員会が設置されているかどうか、この基準の順守状況について外部機関による検証が行われているかどうかを、教えてください。
・「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」の遵守状況の点検結果を、どのように公表されているか、教えてください。

以上です。
お忙しいところ、申し訳ありません。
しかし貴社もご存じのとおり、国際的に代替法への取り組みが進められており、もはや動物を無尽蔵に使ってもよい時代ではありません。
貴社におかれましても、3Rへの配慮のためになんらかの取り組みがなされていると思うのですが、いただいた回答や貴社サイトを見てもそれらのことがわかりません。
「こんな動物実験が必要なのか?」「動物を使わないでよい方法はないのか?」「できたら動物を実験に使わないでほしい」というのは多くの人が望むところであり、胸を痛めることであろうと思います。
ご回答いただけますよう、心よりお願い申し上げます。


2014.4月初め 返信がないので再度問い合わせ(0120-101110)。折り返し電話をいただけるとのこと。

2014.4.16 連絡をいただけないので再度問い合わせ。折り返し電話をいただけるとのこと。

2014.5.12 環境省 動物愛護管理室に問い合わせ。
「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」の遵守状況の点検結果を公表していないであろう企業があることを伝え、昨年改正されたこの基準を、環境省から動物実験施設に通知していないのか、問い合わせたところ、昨年の動物愛護管理法改正にともない、「実験動物の適正な飼育保管等を推進するために」というパンフレットを作成配布、国の機関へは周知したが、私企業にはいきわたっていない可能性がある、とのこと。
そのため、この基準の順守状況を公表していないであろう私企業には、私の方からパンフレットを送付しますということで話をしました。

2014.5.12 ジョンソン・エンド・ジョンソンへ。連絡をいただけないので再度問い合わせ。今回答を準備中とのこと。環境省への問い合わせ内容を伝え、パンフレットを送付させてもらいたい旨を伝えると、下記に送付してくださいとのこと。
〒101-0065
東京都千代田区西神田3-5-2 メディカルカンパニー コミュニケーション部


2014.5.12 下記文書を送付

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
メディカルカンパニーコミュニケーション部 御中

貴社エチコン研究センターにおける豚を使った実験について、2/19から問い合わせをさせてもらっている○○と申します。

お忙しい中お手間をとらせてしまい、恐縮です。
3/17にいただいた返信は以下のものでした。

平素よりお世話になっております。先般弊社○○にお問い合わせいただきました動物試験の件につきまして、以下のリンク先のとおり、弊社の考え方をお示ししておりますので、このたびは英文でのご案内となりまして大変恐縮ですがご参照いただけましたら幸いです。何卒ご理解のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
■ウェブサイトリンク(英語)
http://www.jnj.com/sites/default/files/pdf/guideline-on-humane-care-and-use-of-animals-20130322.pdf

その後、いただきましたご回答について、再度問い合わせをさせていただいておりましたが、まだご返事をいただいておりません。
恐れ入りますが、下記についてご回答をいただけますよう改めてお願い申し上げます。

上記サイトに掲載されている貴社の動物実験のガイドラインにはこのように書かれております。
・ジョンソン・エンド・ジョンソンの実験施設はすべてAAALACの認可を受けること
しかし貴社須賀川事業所MITエチコン研究センターは、この認可を受けてはいらっしゃらないように思うのですが、どうでしょうか?ご確認をお願いいたします。

また、この貴社のガイドラインには、私の問い合わせに対するご回答がございませんでした。

豚を馴化せずにいきなり実験に使うなら基準違反ですし、環境省告示の「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」の遵守状況については公表しなければならないのに、公表していなければこれも基準違反となります。
貴社は私企業でございますし、公表できないこともあるでしょうが、日本の法規制上守らなければならない義務もあります。
恐れ入りますが、再度問い合わせ内容を列記させていただきますので、可能な範囲で構いませんので、ご回答願えますよう、どうぞよろしくお願いします。

・貴社、エチコン研究センターでの外科手術や内視鏡のトレーニングで使用される、1年間の「家畜豚」の実験頭数を教えてください。
・上記について、「家畜豚」以外の豚(ミニブタなどの実験専用のブタ)の頭数を教えてください。
・外科手術や内視鏡のトレーニングは、代替法(動物を使わない方法)で行えないのかどうか、教えてください。
・貴社において、動物を使わないトレーニング方法(バーチャル・リアリティー技術を用いたコンピュータシュミレーションなど)の開発は行われているのか、教えてください。
・エチコン研究センターで実験に使用される「家畜豚」の、飼育施設を保有しているかどうか教えてください。
・エチコン研究センターで実験に使用される「家畜豚」の、馴化を何日おこなっているか教えてください。また馴化の方法について教えてください。
・エチコン研究センターにおける、外科手術や内視鏡のトレーニング前、豚に対し最大で何時間の絶食が行われているか教えてください(最大の絶水時間についても教えてください)
・「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」に即した貴社独自の指針の策定が行われているかどうか、委員会が設置されているかどうか、この基準の順守状況について外部機関による検証が行われているかどうかを、教えてください。
・「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」の遵守状況の点検結果を、どのように公表されているか、教えてください。

以上です。
お忙しいところ、申し訳ありません。
しかし貴社もご存じのとおり、国際的に代替法への取り組みが進められており、もはや動物を無尽蔵に使ってもよい時代ではありません。
貴社におかれましても、3Rへの配慮のためになんらかの取り組みがなされていると思うのですが、いただいた回答や貴社サイトを見てもそれらのことがわかりません。
「こんな動物実験が必要なのか?」「動物を使わないでよい方法はないのか?」「できたら動物を実験に使わないでほしい」というのは多くの人が望むところであり、胸を痛めることであろうと思います。
ご回答いただけますよう、心よりお願い申し上げます。


※上記質問の最後の項目にございます、「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」ですが、これは昨年改正されております。改正時には「管理者は定期的に、本基準及び本基準に即した指針の遵守状況について点検を行い、その結果について適切な方法により公表すること。」との一文が付け加えられております。 この基準改正の周知状況ついて、環境省に問い合わせたところ、改正されたこの基準を国の機関には通知したが、私企業にはいきわたっていない可能性もあるとのことでした。そのためこの基準の改正に関するパンフレットを、私から貴社へ送付させていただくということで環境省と話をさせてもらっております。

以下の文書を添付させていただきます。
・2014年発行パンフレット
(実験動物の適正な飼養保管などを推進するために~実験動物の飼養保管など基準が改正されました~)
・実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準
(2013年改正版)






veg

アニマルライツバッグ

アニマルライツかばんで、いつでもどこでも意思表示しよう!
サイズはすべて
横35cm×縦36~37センチくらい
とっての部分は肩から提げるのにちょうど良い長さです。

表がMeatFreeMonday豚、
裏がNO毛皮うさぎのバッグ
1500円
10271630_709931135739436_2185527582278655570_n.jpg

お求めはこちらから!
http://store.shopping.yahoo.co.jp/animal-rights/


美しさに命の犠牲はいらないバッグ 黒3000円
美しさに命の犠牲はいらないバッグ ピンク3000円
bagA.jpg
bagB.jpg

お求めはこちらから!
http://amour918.blog.fc2.com/blog-entry-1206.html




veg

活字が読みたくなったら

活字が読みたくなったら、
路上でホームレスのかたが売っている、BIG ISSUEを買おう。


1冊350円。そのうち180円が販売者の収入になります。

毎月1日と15日に発行。
こんな風に街頭で販売されています。
1532098_572263426193975_112557538_n.jpg

2012年ホームレスの実態に関する全国調査では、ホームレスの方の60%が廃品回収などの仕事をされています。
しかし住所不定のため、住民票抹消、選挙権がなく、犯罪の被害者になることが多く、その権利は守られていません。
ホームレスになった理由は
・倒産や失業
・仕事が減った
・病気・けがや高齢で仕事ができなくなった
などほとんどが仕事にまつわるものとなっています。

支援につながるだけでなく、コンパクトにまとめられた内容は充実しています。
DSC_0026.jpg

2014年5月1日号の表紙は、リバー・フェニックス。
リバー・フェニックスはベジタリアンでエコロジスト
動物の権利を守るために、厳格なヴィーガンという生き方を選択し、環境保護団体を支援し、自らパナマとコスタリカの国境に800エーカー〈約100万坪〉の森を購入。被災地へのチャリティーや難病に苦しむ児童基金にも援助をしていました。そしてホームレスには自家製のベジタリアンメニューを作って配っていたそうです。

5月1日号では、彼の死で撮影が中断された「ダーク・ブラッド」が20年の時を経て劇場公開されることが掲載されています。
そのほか「スモールハウス・ムーブメント」について。
『僕は自分の平穏な暮らしを支えてくれる家がほしかったのであって、それを支えるために暮らしを捧げなければならないような家をほしくなかった』
安くて小さな土地を見つけて小屋を建て、ソーラーパネルで自家発電、生ごみや排水は畑に戻すというシンプルな生活スタイルが広がりつつあることが紹介されています。
また、象牙のこと。
象牙をほしがる代表は日本人と中国人です。2012年にアフリカゾウの全生存頭数の1割(3万8000頭)が象牙のために密猟で殺されたそうです。

以前は300円でしたが、2014年4月からの消費税増税、今後の10%増税を見越してで350円に値上がり。
もっと安くして、たくさん販売したほうがいいのではないか、と個人的には思いますが、
広告満載の扇情的な商業雑誌があふれるなかで、数少ない読む価値のある雑誌ではないかと思います。




sou

酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針・家畜改良増殖目標等

酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針・家畜改良増殖目標等
について、農林水産省が国民からの意見を募集しています。

酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針及び家畜改良目標は、それぞれ酪農及び肉用牛生産の振興に関する法律及び家畜改良増殖法に基づき、酪農及び肉用牛生産の振興・家畜の改良施策に関し、政府が中長期的に取り組むべき方針を定めたものであり、情勢変化等を踏まえ、概ね5年ごとに定めるものとされています。




農林水産省より

新たな基本方針及び家畜改良増殖目標の検討にあたり、国民の皆様からのご意見・ご要望を議論に取り入れる
ため、ご意見・ご要望を募集します。

1. ご意見・ご要望の募集について
国民の皆様からのご意見・ご要望を効果的に議論に取り入れるため、2回に分けて募集を行います。

第1回募集(平成26年4月4日~9月30日):基本方針及び改良増殖目標全般についてのご意見・ご要望を募集します。
第2回募集(平成26年12月~平成27年1月末):畜産部会での議論を踏まえた、新たな基本方針及び改良増殖目標に対するご意見・ご要望を募集します(予定)

2. ご意見・ご要望の提出方法について
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/rakuniku_kihon_houshin.html




第1回募集はもう始まっています。
現在の「酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針」には動物福祉からの視点が欠けています。また生産性を重視した家畜改良はすでに畜産動物たちに大きな負担を強いていますが、さらにそれが推し進められようとしています。
環境問題、水不足、飢餓問題という地球規模の観点からいうと、畜産の「近代化」とは畜産業の縮小を図ることだと思われますが、そういった内容も欠落しています。
みなさんからも、どうぞ意見を届けてください。



(それぞれの項目ごとに200字程度にまとめたほうがよいそうです。一つの項目で600字になるなら、それを3つに分けて、一つの項目で3つ意見を出せばよいです。)


酪農経営
国際的に進められているアニマル・ウェルフェアへの取り組みを、日本でも推進すべき。
その一つとして、放牧主体の酪農への積極的な転換を図るべきである。
動物本来の習性を発揮できる放牧酪農はコストの削減につながるだけではなく、高い生産性にもつながる。東京大学の鈴木宣弘教授によると、「オーストラリアやニュージーランドでは牛乳1リットルあたりの生産コストが15~20円程。それに対し、日本は北海道で70円、本州で80円ほど。」とのこと。牛舎での効率を重視した飼育は、自然な放牧スタイルよりコストがかかり、動物への負担も大きい。日本と同じ地理的条件のスイスは放牧が主流であり、日本も放牧主体の酪農は不可能ではないと思われる。

アニマル・ウェルフェアの欠如からおこる疾病や異常行動への対策を充実させるべき
たとえば、乳牛の跛行についてデータをとり床材・飼料・管理方法の改善をはかるべき。跛行は乳牛に苦悩と激しい痛みを与えるだけではなく、生産性にも影響を与える。イギリスでは農業水産食料省の調査で、乳牛の跛行はウェルフェアの問題だと認識されている。
また、本来子牛は1時間に6000回母牛の乳を吸うと言われており、産まれてすぐに母牛から分離される子牛は、乳に似たあらゆるものに吸い付くという異常行動を起こすことが知られている。バケツ哺乳ではなく人工乳首で吸乳できるように変えることで、消化酵素の分泌が大幅に増加することがわかっており、子牛の成長を促すためにも、母牛の乳を吸いたいという強い欲求を満たせるよう配慮すべきである。

畜産の近代化を図るためには、国際的に推進されている動物福祉への取り組みは欠かせない。
その一つとして、牛の行動を著しく制限する繋ぎ飼育の規制を検討していくべき。
スウェーデン、ノルウェー、フィンランドでは、牛は放牧される権利があるとし、夏期の2~4ヶ月間の放牧が義務付けられている。また繋ぎ飼育する場合にも、スタンチョンストールに比べ、タイストールの方が牛の行動の束縛がきつく、繋留方法も規制を検討すべき。



肉用牛経営
脂肪交雑を目的とした、ビタミンAの給与制限に明確な基準を設けるべき。
ビタミンAは、視力維持に必要な成分。欠乏がひどくなると盲目になりやすく、現実に盲目や視力が低下している肉牛がいることがわかっている。また肉牛の「突然死」もビタミンAの給与制限に起因するとの指摘もある。

動物福祉の観点から、牛肉の生産情報公表JAS規格の見直しを検討すべき。
生産情報公表JAS規格は、食品の生産情報(誰が、どこで、どのように生産したか)を消費者に提供する仕組みであるはずだが「どのように生産されたか」の情報がない。
健康にのびのびと飼育された牛の肉を食べたいというのは、健康志向の高まっている昨今においても 多くの消費者の望むところであり、飼育方法について
放牧か舎飼いか、尾・角の切断の有無、去勢の方法、舎飼いにおける1頭あたりの飼育面積、
などの情報も公表するべきと考える。

畜産の近代化を図るためには、国際的に推進されている動物福祉への取り組みは欠かせない。
断角は肉牛に負担を強いるものであり、その是非について議論をしていくべき。
断角をやむをえず行う場合も、ヨーロッパでは角の先だけ切断し、ゴムの角カバーを付け、攻撃力を弱めることで対処しており、福祉に配慮した方法を日本でも普及させていくべき。
また断角(除角)の時期であるが、「アニマルウェルフェアに対応した飼養管理指針」では「除角によるストレスが少ないと言われている焼きごてでの実施が可能な生後2ヶ月以内に実施」することが推奨されているが、日本で断角される肉牛のほとんどは3カ月以上で断角されている。断角する場合は、子牛市場に出す前に行うよう転換していくべきである。



畜産物流通(生乳・食肉)
消費者のニーズに応えた、動物福祉食品の流通の拡大を図るべきである。(放牧畜産認証制度や、JAS規格の有機畜産物の拡大)
2009 年 「東京都食育フェア」で、672人におこなわれたアンケートでは放牧牛乳を購入する意思があるかについて尋ねると、価格が高くても購入したいが40%。1 パック 350 円の放牧養鶏卵でも購入すると答えた消費者が 49%と半数近くいた。しかし現実にはこういった商品を置いている小売店は少ない。放牧畜産認証を受けているのは45件、JAS有機畜産物はたったの8件しかなく、消費者が動物福祉に配慮された食品を手に入れることは現状困難である。 

「乳脂肪3.5以上」を見直すべき。
スーパーで売られているのは、乳脂肪3.5%以上の牛乳ばかりだが、3.5以上を維持するには、放牧酪農を行うことは困難である。夏期の水分の多い草を食べた牛の乳と、冬の水分の少ない草を食べた牛の乳の乳脂肪率が違うのは本来当然のことであり、濃厚飼料を減らし、放牧酪農を拡大させるには、夏は脂肪分が低く、冬は高い、こういった牛乳が当たり前に流通するしくみをつくるべきである。



家畜改良
生産性だけではなく、動物福祉に配慮した家畜改良をするべき。
生産性を求めた遺伝的選抜は、畜産動物に過度な負担を強いる結果となっている。
ブロイラーは、急激に成長するよう改良されており、突然死症候群は成長率が高いブロイラーほど多いことがわかっている。イギリスの研究では、ブロイラーの30%近くは体を支えることが難しく歩行困難となり、3%はほとんど歩行不能となっているとのことである
採卵用鶏は、本来なら1年間に20個程度の産卵を300個にまで人為淘汰によって増やされている。こういった、少量の餌でたくさんの卵を産ませるために行われてきた遺伝的選抜は、鶏の骨をもろくしてしまった。自らに必要なカルシウムも卵のとして輩出され、と殺のための出荷前の捕鳥作業時、輸送のときに骨折しやすいことが知られている。

人工授精から自然交配への転換を
人工授精は、技術の未熟さや不注意による生殖器病を起こす可能性がある。注入器を膣内にいれ、人の腕を直腸から奥深くに挿入して行う人工授精は、動物の自然な姿からはかけ離れたものであるだけではなく、100万~200万頭の牛を2000頭ほどの種牛の精子で受精させていくというやり方は、遺伝的多様性を減少させることにもつながる。年々人工授精成功率が下がっていることとも、これと無関係とはいえないのではないだろうか。人工授精から自然交配の繁殖に切り替えていくべきである

生産性を向上するために、暑熱対策、良質な飼料や水の給与等の飼養管理のみではなく、動物の本来の習性が発揮できる環境づくりに取り組むべき。
疫学研究によれば、広々とした空間で少ない羽数で飼育されると、採卵用鶏は多く産卵し、死亡率が低くなることが分かっている。また、群飼や輸送回避といったストレスフリーで育った豚は、体重が増えることが分かっている。群飼は動物同士のけんかが多くなるともいわれるが、たとえば豚の隠れ場所を用意することで豚同士のけんかは減るし、鶏に止まり木を与えることで攻撃性を減らすことができる。

競争用馬の改良の停止
競走馬はあまりにも大きな負担を強いられており、こ以上の改良に歯止めをかける必要べき。
競走馬は「速く走る」ことに特化した交配と淘汰の結果、体重に対する足の太さが限界まで細くなってしまっていると言われている。 細い4本の脚で400〜500kgの体重を支えるには負担が大きく、骨折しやすい。骨折すると、残りの3本の足で体重を支えることができず、多くは殺処分されてしまう。競走馬としての調教の過程の負担も大きく、中央競馬では毎年1000頭の馬が「ソエ」(骨が出来上がっていない成長期の若い馬に、限度を超える調教を行うことで発症する病気。強い痛み、跛行、重度になると亀裂骨折する )を発症している。
またJRA研究所によると競走馬の8割が胃潰瘍になっているという。
競馬人口は減ってきており、現在の競走馬の負担の大きさを考えると、畜産振興の一環としての競馬そのものを見直す必要があると考える。

乳牛改良の目的を、乳量増加に置くべきではないと考える。
肉牛であまり見られない乳牛の産後の起立不能はカルシウム不足が主要原因といわれているが、乳量増加に着目した改良が、カルシウム不足の要因と考えられないだろうか。年々乳牛1頭あたりの乳量は増加しているが、たくさん乳を出すということはたくさんのカルシウムを排出するということであり、乳牛の産後の起立不能は、乳牛の高泌乳量と無関係ではないはずだ。高泌乳牛は病気にかかり易いとはよく言われることであり、 第四胃変位も高泌乳牛群に多い傾向があり、その発生率は 3~15%に及んでいる(2008年 日産合成工業株式会社 学術・開発部資料)。
すでに日本の乳牛1頭当たりの乳量は世界トップクラス(約8000kg)であり、EUの平均(6669kg)と比較しても高いのである。これ以上の乳量を重視した改良には歯止めをかけるべきと考える。



飼料
濃厚飼料ゼロを目標にすべきと考える。
近年、牛の第四胃変位が増えてきているといわれており、濃厚飼料多給が大きな原因のひとつと言われている。牛は本来牧草を食べる生き物であるし、濃厚飼料ゼロの飼育は可能なのである(国内の養老牛山本牧場では濃厚飼料ゼロである)。持続可能で自然循環型の畜産を目指すためには濃厚飼料ゼロを目指すべきである。



畜産環境
環境破壊の対策の一つとして、畜産業を縮小していくべきである。
米国のワールドウォッチ研究所が2009年に発表した論文によると、畜産業からの二酸化炭素排出量は少なくとも年間326億トンで、世界の年間排出量の51%に上るとしている。OIEは2011年から2015年までの第5次戦略会議で「家畜生産と地球環境」をあげており、畜産業から出されるメタンガスの軽減などが課題となっている。畜産業、特に牛が環境破壊の主要要因のひとつであることは、すでに2006年にFAOが報告しているところである。
地表面積の30%を占める畜産業は、環境問題と密接に関係しており、畜産業の縮小は早急に取り組むべき課題と考える。

食料危機・水不足を回避するために、畜産業を縮小すべきである。
2012年イギリスのガーディアン誌は「壊滅的な食糧危機を避けるためには、今後40年間で世界人口はほぼベジタリアンにならなければならないだろうという警告を出している。また国連は2025年には世界中の2/3の人が水不足に陥るだろうといっており、国連環境計画は、「2030年までに17億増える人口を養う水を確保するためには、天水に頼る作物栽培を増やすともに食肉消費も減らさねばならない」と発表している。

飼養規模拡大を推進すべきではない。
すでに日本における1頭あたりの飼養規模は高い。EUでは乳牛の平均飼養頭数が33頭、日本は72頭。規模の拡大は、機械化、施設化、畜産と耕種部門の分離につながる可能性が高く、そのような工場型の畜産は石油エネルギーに依存しており環境への負荷が高いものになってしまう。また、飼養規模拡大は、資金のある大手が生き残り小農家がつぶれることにつながる可能性が高いのではないか。ノルウェーでは農場サイズを制限する法律を持っている、6次産業の促進のためにも、そのような小農業の保護につながる施策をとるべき。



畜産物の高付加価値化
動物福祉食品をひとつのブランドして推進するべき。
イギリスやアメリカなど海外では、動物福祉に配慮された畜産物がラベルをつけて販売されている。農水省の畜産振興事業の一つに動物福祉を入れ、福祉向上に取り組む農家や、動物福祉に関する研究に補助金を出す制度をつくるなどして、動物福祉食品の普及に努めるべきである。



家畜衛生 
家畜伝染病予防のために、動物福祉を充実させるべき。
家畜伝染病と動物福祉のは切り離せないものとして、OIEはじめ各国で動物福祉への取り組みが進められている。しかし日本においては畜産動物に関して拘束力のある規制はなく、海外で禁止されつつある繁殖用のメス豚のストール(檻)飼育や、採卵用鶏のバタリーケージが一般的に行われるなど、動物福祉への取り組みが非常に遅れている。



その他 
食育の一環として、畜産動物福祉についての啓発も推進していくべきである。2011年に行われた畜産動物に関するアンケート(環境省)では82%の人が「アニマルウェルフェア」という言葉を知らないと回答している。国際通念となっている「アニマルウェルフェア」であるが、日本では多くの人に知られていない。そのため「アニマルウェルフェアの考え方についての賛否」という問いついては55%の人が「どちらともいえない」と答えている。畜産物を食する国民へ、動物福祉についての情報を提供するのは畜産振興を推進する国の義務であり、社会一体となって畜産動物福祉について議論していく体制を整えるべきである。


***************************************

このパブコメの結果
意見数
61 件、16 人(法人・団体含む)
なお、61 件中 39 件(7 人・1 団体)はアニマルウェルフェアの観点からの意見
http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/tikusan/bukai/h2606/pdf/sanko.pdf

**************************************

第2回のパブコメ(2015年)
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-category-27.html



veg