動物の権利を守るためのパブリックコメント 2013年7月12日締切 

環境省より転載

2013年6月13日
動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針及び動物の飼養及び保管に関する基準等の改正案に対する 意見の募集(パブリックコメント)について


 環境省では、平成24年9月5日に公布された「動物の愛護及び管理に関する法律の一部を改正する法律」の施行に向けて、必要となる告示の見直しを、中央環境審議会動物愛護部会の意見を聴きながら行っているところです。
 5月17日に開催された同部会で、下記の7件の告示について改正案が取りまとめられました。
[1]動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針
[2]家庭動物等の飼養及び保管に関する基準
[3]展示動物の飼養及び保管に関する基準
[4]実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準
[5]産業動物の飼養及び保管に関する基準
[6]動物が自己の所有に係るものであることを明らかにするための措置について
[7]犬及びねこの引取り並びに負傷動物等の収容に関する措置について
 
これらに関し、広く国民の皆様から御意見をお聴きするため、下記の意見募集要項のとおり郵送、ファクシミリ及び電子メールにより、平成25年6月13日(木)から平成25年7月12日(金)までの間、パブリックコメントを行います。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16763




パブリックコメントが、この改正にどれほど反映されるのかというと、とても疑問です。しかし意見は記録に残ります。すぐには反映されませんが、意見を積み重ねていくことが、動物の置かれている状況の改善につながります。




動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針
実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準
について、地球生物会議ALIVEの意見

動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針についての意見
http://www.alive-net.net/law/kaisei2013/pubcome_iken_201306_opinion_kihonshishin.html

実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準についての意見
http://www.alive-net.net/law/kaisei2013/pubcome_iken_201306_opinion_jikken.html




動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針
展示動物の飼養及び保管に関する基準
実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準
産業動物の飼養及び保管に関する基準


について、わたしの意見


動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針改正案
4ページ
(改正案)1基本的視点の(2)
「動物の愛護及び管理に関する施策の対象となる動物は、家庭動物のみならず、展示動物、実験動物、産業動物、危険な動物(特定動物)等であり、人の占有に係る動物が幅広く対象とされている」を
「動物の愛護及び管理に関する施策の対象となる動物は、家庭動物、展示動物、実験動物、産業動物、危険な動物(特定動物)、野生動物、水生動物等、幅広く対象とされている。」に修正すべき。
理由
動物の愛護及び管理に関する法律では、罰則対象になっていないとはいえ、基本原則の部分で、人の占有であるか否かに関わらず魚や野生動物も法の対象動物となっており、「家庭動物のみならず、展示動物、実験動物、産業動物、危険な動物(特定動物)等であり、人の占有に係る動物」と限定することは、法との整合性を欠くため。

6ページ
(改正案)②構ずべき施策のア
「国及び地方公共団体は、関係団体等と連携しつつ、学校、地域、家庭等において、動物愛護週間行事や適正飼養講習会
等の実施、」を
「国及び地方公共団体は、関係団体等と連携しつつ、学校、地域、家庭等において、家庭動物、展示動物、実験動物、産業動物、危険な動物(特定動物)、野生動物、水生動物など幅広い範囲の動物を対象に、動物愛護週間行事や適正飼養講習会等の実施、」に修正すべき。
理由
動物愛護管理法の対象動物は家庭動物のみではないにもかかわらず、現状、動物愛護行事は家庭動物を対象したものになっている。家庭動物以外の動物に私たちが触れ合うことは少ないとはいえ、展示動物、実験動物、産業動物、危険な動物(特定動物)、野生動物、水生動物なども私たちの生活に大きなかかわりを持っており、動物愛護の啓発には、もっと幅広い動物を対象とした活動が必要である。

7ページ
(改正案)②講ずべき施策のイ
「また、情操の涵養等を目的とした学校飼育動物の飼養についても適正な管理が行われるよう検討すること。」を
「学校飼育動物については、学校という環境が命ある動物を飼育するのに適した環境といえないため、今後新たな動物を飼育することを禁止し、現時点で飼育している動物については繁殖制限を行い、災害時の救護体制、学校飼育動物にかかわる予算確保など、終生飼養に向けた適正な管理体制を確保すること。」に修正すべき。
理由
東北大震災では置き去りにされ、衰弱死した学校飼育動物が相当数散見された。また病気になっても放置されるケースも少なくない。夏休みの間にウサギが死んだ、無秩序な繁殖など問題が後を絶たず、学校での動物飼育には限界があると思われるため。

9ページ
(改正案)②講ずべき施策のア
「住宅密集地等において飼い主のいない猫に不妊去勢手術を施して地域住民の合意の下に管理する地域猫対策について、地域の実情を踏まえた計画づくり等への支援を含め、飼い主のいない猫を生み出さないための取組を推進し、猫の引取り数削減の推進を図ること。」に
「また、駆除目的に捕獲された飼い主のいない猫の引き取りは動物愛護の観点から原則として認められないことを、官民へ周知させること。」の一文を追加すべき。
理由
2012年の、動物の愛護および管理に関する法律の一部を改正する法律案に対する付帯決議において、この法律の施工するにあたって留意する点として、以下の項目が挙げられているため、本指針にも明示すべき。
「飼い主のいない猫に不妊去勢手術を施して地域住民の合意の下に管理する地域猫対策は、猫に係る苦情件数の低減及び猫の引取り頭数の減少に効果があることに鑑み、官民挙げて一層の推進を図ること。なお、駆除目的に捕獲された飼い主のいない猫の引取りは動物愛護の観点から原則として認められないが、やむを得ず引き取る際には、猫の所有者又は占有者を確認しつつ関係者の意向も踏まえた上で、引取り後に譲渡の機会が得られるよう最大限努めるよう、各地方自治体を指導すること。」

11ページ
(6) 実験動物の適正な取扱いの推進の①
「動物を科学上の利用に供することは、生命科学の進展、医療技術等の開発等のために必要不可欠なものであるが、」を削除すべき。
理由
人間と動物では越えられない種差があり、動物実験の結果を人に当てはめることの危険性や、人と同じように感受性のある生き物を実験に使うことの倫理的問題から、動物実験に反対する医師や研究者は多く、必要不可欠であるという社会的同意は得られていないと考えられるため。

12ページ
(改正案)①講ずべき施策のイ
「 国は、実験動物の飼養保管等基準の遵守状況について緊急時に対応するための計画作成状況も含め、定期的な実態把握を行うこと。」を
「 国は、実験動物の飼養保管等基準の遵守状況について緊急時に対応するための計画作成状況、3Rの推進状況も含め、すべての実験施設から定期的な実態把握を行い、1年に一度、インターネットなど適切な方法で公表すること。」に修正すべき。
理由
現行、国が行っている実験動物取扱施設に対する「アンケート調査」は、有効回答率が低く、また3Rの推進状況についても調査されていない。そのため正確に現状を把握しているとは言いがたく、実験動物の適正な取扱いの推進へ繋がっていない。

12ページ
(改正案)(7) 産業動物の適正な取扱いの推進の②のイ
「産業動物の性格に応じた動物の愛護及び管理の必要性に関する普及啓発を推進すること」を
「産業動物の飼育実態を周知させ、産業動物の性格に応じた動物の愛護及び管理の必要性に関する普及啓発を推進すること」に修正すべき。
理由
産業動物の多くは過密飼育され、妊娠豚のストール飼育や採卵用鶏のケージ飼育など正常行動ができる自由を奪われていることが多い。しかし多くの人はその実態を知らない。飼育実態を知らせずに、産業動物の愛護及び管理の必要性の普及啓発を行うことは不可能であるため。

12ページ
(7) 産業動物の適正な取扱いの推進の②について
以下の項目を追加すべき
「国際的に認知されており、動物の福祉の目標である「5つの自由」(①飢餓と渇きからの自由、②苦痛、傷害又は疾病からの自由、③恐怖及び苦悩からの自由、④物理的、熱の不快さからの自由、⑤正常な行動ができる自由)を考慮し、社会全体で産業動物のあり方を議論していくこと。」
理由
「5つの自由」は、国際的に認知された概念であり、命あるものに対して最低限確保されなければならない自由である。しかし現実には、畜産の現場で5つの自由は守られていない。採卵用の鶏には換羽誘導のための絶食、麻酔なしでの嘴の切断が行われ、乳牛の母牛と子牛は産まれてすぐに引き離され、お互いを求めて鳴き続ける。豚には麻酔なしでの歯・尾の切断、去勢が行われる。豚は食事の場所、寝る場所、排泄場所を区別する習性を持っているが、狭い飼育ケージの中で、その習性は発揮できない。命ある動物に対するこういった扱いは改善していかなければならない。そのためには、生産者の努力、消費者の意識向上、畜産行政の改革などが必要であり、社会全体での議論が欠かせないため。

13ページ
(改正案)②講ずべき施策のア
「地域の実情や災害の種類に応じた対策を適切に行うことができるよう体制の整備を図ること。」を
「地域の実情や災害の種類に応じた対策を適切に行うことができるよう家庭動物・産業動物・実験動物・展示動物・特定動物・水生動物ごとの救護体制の整備を図ること。」に修正すべき。
理由
各自治体における被災動物の救護対策体制は、家庭動物中心になっており、救護対象を犬・猫などの動物に限定しているところもある。しかし被災するのは家庭動物のみではない。東北大震災では、多くの産業動物が警戒区域内に取り残され餓死し、実験動物にいたってはその被害数すら明らかになっていない。動物の愛護及び管理に関する法律は家庭動物のみを対象とする法律ではなく、幅広い動物を対象とした救護体制が求められるため。

15ページ
(改正案)①現状と課題
「動物の愛護及び管理に関する国内外の事例・実態に関する調査研究を推進する必要がある。また、海外での研究や知見の蓄積を活かしつつ、日本における犬猫等の流通及び飼養実態を踏まえた科学的知見を充実させる必要がある。」の部分を
「動物の愛護及び管理に関する家庭動物・産業動物・実験動物・展示動物・特定動物・野生動物・水生動物等の国内外の事例・実態に関する調査研究を推進する必要がある。また、海外での研究や知見の蓄積を活かしつつ、日本の実態を踏まえた科学的知見を充実させる必要がある。」に修正すべき。
理由
海外の先進国では、家庭動物のみならず、産業動物・実験動物等への福祉・保護体制も日本より進んでいるところが多い。動物の愛護及び管理に関する法律は家庭動物のみを対象とする法律ではないため、幅広い動物を対象として調査研究を進める必要がある。

15ページ
(改正案)②講ずべき施策のウ
「関係機関が協力して、諸外国の制度、科学的知見に関する文献及び国内における遺棄、虐待の罰則の適用状況及び具体的事例等に係る情報収集を行うこと」を
「関係機関が協力して、家庭動物・産業動物・実験動物・展示動物・特定動物・野生動物・水生動物における諸外国の制度、科学的知見に関する文献及び国内における遺棄、虐待の罰則の適用状況及び具体的事例等に係る情報収集を行うこと」に修正すべき
理由
動物の愛護及び管理に関して、家庭動物中心になりがちだが、法の対象は家庭動物のみではない。また感受性のある命ある動物も家庭動物のみではない。調査研究は幅広い動物を対象に行われるべきである。



展示動物の飼養及び保管に関する基準
1ページ
2 動物の選定
「管理者は、施設の立地及び整備の状況」を
「管理者は、施設の立地及び動物の生態や習性に配慮した環境整備の状況」に修正すべき。
理由
多くの展示動物施設で、動物がその生態や習性に配慮された飼育をされていない。本来はグループで生活し文化的行動を持ち、樹上を渡り歩くチンパンジーが、狭いケージの中、長期に渡り一頭だけで飼育されているケース(姫路市立動物園)や、野生下ではサバンナや森林で、母系の群れで何千平方キロメートルもの行動範囲を持つアフリカゾウが、ただ1匹狭いコンクリートの檻の中で何十年も飼育されているケース(大分県 山地獄)など劣悪な飼育環境は枚挙に暇がない。動物の生態や習性に配慮された環境整備がなされないなら、飼育すべきではない。

1ページ
(改正案)2 動物の選定
「その飼養については限定的であるべきことを勘案しつつ、慎重に検討すべきであること。特に特定動物に係る選定については、不十分な管理が、直接人命等に害を加えるおそれがあることを勘案しつつ、より慎重に検討すべきであること。その飼養については限定的であるべきことを勘案しつつ、慎重に検討すべきであること。より慎重に検討すべきであること。」を
「その飼養については限定的であるべきことを勘案しつつ、また、特に特定動物に係る選定については、不十分な管理が、直接人命等に害を加えるおそれがあることを勘案しつつ、その動物の生態や習性に配慮された適正な飼養及び管理ができない場合は、その動物を新たに飼養してはならない。」に修正すべき。
理由
多くの展示動物施設で、動物がその生態や習性に配慮された飼育をされていないため。檻の中で行ったり来たりを繰り返す、柵をなめ続ける、頭を左右に振り続けるなどの異常行動が散見されており、動物の生態や習性に配慮された環境整備がなされないなら、飼育すべきではない。

2ページ
第2定義(1)
「動物  哺乳類、鳥類又爬虫類に属する動物をいう。」を
「動物 すべての脊椎動物、頭足類、円口類をいう。」に修正すべき。
理由
動物の愛護及び管理に関する法律の対象動物には魚類も含まれており、痛みを感じることができるとして、魚類を動物実験福祉法の対象にしている先進国は多い。福祉に配慮した養殖をすることで魚は申し分なく成長することも知られており、マスは孤立することを嫌い仲間の側にいることを好む。このように苦しむ能力を持ち、社会的生活を営む魚類を法の下に保護される対象からはずされるべきではない。またEU動物実験指令には「本指令には、脊椎動物に加え、痛み、苦痛、ストレスそして持続的な害からの苦痛を感じることが科学的に証明されている円口類、頭足類を含む。」と記されている。痛みを感じることができる生き物は、痛みを感じないよう配慮されるべきであり、この基準の対象から外されるべきではない。

3ページ
(1)飼養及び保管の方法
「健全に成長し、かつ、本来の習性が発現できるように努めること。」を
「健全に成長し、かつ、本来の習性が発現できるようにしなければならない」に修正すべき。
理由
群れで行動する動物が、単独で飼育されている、糞尿だらけの狭いケージの中で飼育されているといったケースが後を絶たない。早急にこういった状況に対処すべき必要があり、努力義務では効力が薄い。

4ページ
(2)施設の構造等
「管理者は、展示動物の種類、生態、習性及び生理に適合するよう、次に掲げる要件を満たす施設の整備に努めること。特に動物園動物については、当該施設が動物本来の習性の発現を促すことができるものとなるように努めること。」を
「管理者は、展示動物の種類、生態、習性及び生理に適合するよう、次に掲げる要件を満たす施設の整備をしなければならない。特に動物園動物については、当該施設が動物本来の習性の発現を促すことができるものにしなければならない。」に修正すべき。
理由
習性・生態を無視した無機質な環境で飼育されている動物がいるとの報告が後を絶たない。例えば、広島の宮島水族館では、トドが狭い水槽の中で、潜って浮かび上がって潜って浮かび上がってというステレオタイプの異常行動を起こしている。早急にこういった状況に対処すべき必要があり、努力義務では効力が薄い。

5ページ
(2)施設の構造等
以下の項目を付け加えるべき。
「災害時にスムーズな動物救護が行える施設構造にしなければならない。また、電気・ガス・水道が停止した場合、生存が困難になる展示動物を飼育する場合は、展示動物の生存を維持するために必要な、自家発電機などの装置を備えなければならない。」
理由
本指針の第一、一般原則の基本的な考え方には「管理者及び飼養保管者は、動物が命あるものであることにかんがみ、(中略)愛情と責任をもって適正に飼養及び保管する」とある。この基本指針に基づくならば、災害時の動物救護体制に配慮することは当然の義務である。

5ページ
(3)飼養保管者の教育訓練等
「経験を有する飼養保管者により、又はその監督の下に行われるように努めること。」のあとに次の一文を追加すべき。
「また、飼養保管者は、展示動物の生態、習性及び生理について正しい知識を収集し、それを展示動物への扱いに反映させなければならない」
理由
展示動物が、その生態や習性を無視された、無機質な環境で飼育されているケースが散見されるが、適正な飼育を行うためには、直接展示動物に関わる、飼養保管者の知識と配慮が欠かせないため。

7ページ
(4)緊急事態対策
「管理者は、関係行政機関との連携の下、地域防災計画等との整合を図りつつ、地震、火災等の緊急事態に際して採るべき措置に関する計画をあらかじめ作成するものとし、」を
「管理者は、関係行政機関との連携の下、地域防災計画等との整合を図りつつ、地震、火災、津波等の緊急事態に際して採るべき動物の救護および避難場所、飼料の備蓄などに関する計画をあらかじめ作成するものとし、火災の原因となる電気系の設備点検を定期的に行い、消火器などの消火設備を設置し、」に修正すべき。
理由
災害時の展示動物救護は、動物を展示しているものとして、最優先して行わなければならない措置である。2011年に滋賀県の移動動物園(堀井動物園)では火災で200匹の動物が焼け死んだといわれており、その原因は温度管理のために用いていたヒーターではないかと言われている。また2011年の東北大震災では、アクアマリンふくしまで飼育・展示していた魚など海洋生物20万匹が、冠水による非常用発電機の故障でほぼ全滅している。日ごろからの設備点検と、動物救護のみならず避難場所の計画の作成は、展示動物管理者の義務である。

8ページ
6 輸送時の取扱い
に以下の項目を追加すべき。
「展示動物を輸出入することを禁止する」
理由
6 輸送時の取り扱いの(1)には「展示動物の疲労及び苦痛を軽減するため、できるだけ短い時間により輸送できる方法を採る」と記されており、できるだけ短い時間にするのなら、動物の輸出入はすべきではない。また、動物に負担を強いてまで輸出入をする必要性が見出せない。

9ページ

「障害を持つ動物又は治療中の動物を展示する場合は、観覧者に対して展示に至った経緯等に関する十分な説明を行うとともに、残酷な印象を与えないように配慮すること。」のうち
「又は治療中の動物」を削除すること。
理由
治療中の動物は心身ともに疲弊しており、さらに人目にさらすことでその動物の負担を増やしてはならない。

9ページ
(改正案)ウ
「動物に演芸をさせる場合には、演芸及びその訓練は、動物の生態、習性、生理等に配慮し、動物をみだりに殴打し、酷使する等の虐待とならないようにすること。」を
「動物に演芸させてはならない。」に修正すべき。
理由
本指針の第一、一般原則の基本的な考え方には「管理者及び飼養保管者は、動物が命あるものであることにかんがみ、展示動物の生態、習性及び生理並びに飼養及び保管の環境に配慮しつつ、愛情と責任をもって適正に飼養及び保管するとともに、展示動物にとって豊かな飼養及び保管の環境の構築に努めること。」とある。自然界において演芸をする習性を持つ動物はおらず、動物に芸を覚えさせ演じさせる不自然な行為そのものが、本指針の基本的な考え方に反している。

9ページ

「生きている動物を餌として与える場合は、その必要性について観覧者に対して十分な説明を行うとともに、餌となる動物の苦痛を軽減すること。」を
「生きている動物を餌として与えなければならない動物を、使用及び保管、展示してはならない」に修正すべき。
理由
自然界では捕食者に狙われた動物は、かならずしも捕らわれるものではなく逃げる可能性が残されている。にもかかわらず、人の飼養下にある動物の餌にされる動物には、生き残る可能性が閉ざされている。このような不自然で残酷な環境を人が作り出すべきではない。

10ページ
(5)展示動物との接触のア
「観覧者と動物園動物又は触れ合い動物が接触できる場合においては、その接触が十分な知識を有する飼養保管者の監督の下に行われるように」の後に
「し、飼養保管者は接触する動物の生態、習性及び生理について観覧者に知らせ、その接し方を説明」の一文を追加すべき。
理由
観覧者は一般的に、動物についての知識を持っておらず、接触動物に対して不適切な扱いをすることを防止する必要がある。

10ページ
(5)展示動物との接触に次の項目を追加すべき。
「観覧者自ら触れ合い動物に接しさせるのではなく、動物が寄ってきた場合になでてあげるよう指導する、など観覧者による過度な動物への触れ合いを抑制しなければならない」
理由
動物の側に触れ合いを受け入れる気持ちがなければ、観覧者による接触は動物にとってストレスとなるため。

12ページ
(改正案)(1)撮影方法
「特に犬又は猫の撮影に当たっては、幼齢期の取扱いに留意するよう努めること。」について
「特に幼齢期の動物の撮影に当たっては、その取り扱いに留意するよう努めること。」に修正すべき。
幼齢期に母親の庇護が必要なのは犬猫のみに限らず、多くの動物は幼齢期を母親の元で過ごす。犬猫のみを対象とするのは適切ではない。



実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準改正案
1ページ
1 基本的な考え方
「動物を科学上の利用に供することは、生命科学の進展、医療技術等の開発等のために必要不可欠なものであるが、」を削除すべき。
理由
人間と動物では越えられない種差があり、動物実験の結果をヒトに当てはめることの危険性や、人と同じように感受性のある生き物を実験に使うことの倫理的問題から、動物実験に反対する医師や研究者は多く、必要不可欠であるという社会的同意は得られていないと考えられるため。

1ページ
1 基本的な考え方
「できる限り動物に苦痛を与えない方法によって行うことを徹底するために、動物の生理、生態、習性等に配慮し、動物に対する感謝の念及び責任をもって適正な飼養及び保管並びに科学上の利用に努めること。」を
「できる限り動物に苦痛を与えない方法によって(中略)科学上の利用をしなければならない」に修正すべき。
理由
動物の愛護及び管理に関する法律、第四十一条に「動物を科学上の利用に供する場合には、その利用に必要な限度において、できる限りその動物に苦痛を与えない方法によつてしなければならない。」とある。できるだけ苦痛を与えない方法をとることは、努力義務ではなく義務とされている。法律との整合性を保つため、上記のように修正すべき。

2ページ
(改正案)4 その他
「管理者は、定期的に、本基準及び本基準に則した指針の遵守状況について点検を行い、その結果について適切な方法により公表すること。なお、当該点検結果については、可能な限り、外部の機関等による検証を行うよう努めること。」を
「管理者は、施設における動物実験等に関する情報(例:機関内規程、動物実験等に関する点検及び評価、当該研究機関等以外の者による検証の結果、実験動物の飼養及び保管の状況等)を、毎年1回程度、インターネットの利用、年報の配付その他の適切な方法により公表すること。」に修正すべき。
理由
文部科学省、農林水産省の「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針」には「管理者は、施設における動物実験等に関する情報(例:機関内規程、動物実験等に関する点検及び評価、当該研究機関等以外の者による検証の結果、実験動物の飼養及び保管の状況等)を、毎年1回程度、インターネットの利用、年報の配付その他の適切な方法により公表すること。」と記されている。この指針は各省の所管する施設にしか適用されていないが、一般企業そのほかすべての実験施設には適用しなくてよいとする根拠はない。


2ページ
(3)実験動物
「実験等の利用に供するため、施設で飼養又は保管をしている哺乳類、鳥類又爬虫類に属する動物(施設に導入するために輸送中のものを含む。)をいう。」を
「すべての脊椎動物、頭足類、円口類(施設に導入するために輸送中のものを含む。)をいう。」 に修正すべき。
理由
CIOMS(国際医科学団体協議会)は医学生物学領域の動物実験に関する国際原則の中で「実験者は、人間に痛みを引き起こす処置は他の脊椎動物にも痛みを引き起こすと考えるべきである」と記している。またEU動物実験指令には「本指令には、脊椎動物に加え、痛み、苦痛、ストレスそして持続的な害からの苦痛を感じることが科学的に証明されている円口類、頭足類を含む。」と記されている。痛みを感じる動物は実験の保護対象から外されるべきではない。

3ページ
(2)施設の構造等 ア
「実験等の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、個々の実験動物が、自然な姿勢で立ち上がる、横たわる、羽ばたく、泳ぐ等日常的な動作を容易に行うための広さ及び空間を備えること。」のうち
「実験などの目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、」を削除すべき。
理由
自然な姿勢で立ち上がる、横たわる、羽ばたく、泳ぐなどは、動物福祉の目標として国際的に認知されている「5つの自由」のひとつ、「通常行動への自由」であり、この自由はすべての動物に与えられなければならない、とされており、実験動物も例外ではない。そのため「実験などの目的の達成のため」なら通常行動の自由が妨げられてよいとする、この留保事項は削除すべき。

3ページ
(2)施設の構造等 イ
「実験動物に過度なストレスがかからないように、実験等の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、適切な温度、湿度、換気、明るさ等を保つことができる構造等とすること。」の中の
「実験などの目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、」という部分を削除する。
理由
動物のストレス、不快、痛みを最小にすることは道徳的な責務であり、目的の達成如何にかかわりなく、ストレスのない適切な環境で飼育されるべきである。

3ページ
(2)施設の構造等
に以下の項目を付け加えるべき。
「災害時に備え、飼育ケージは耐久性のあるものにし、壁や床に固定しなければならない。また、電気・ガス・水道が停止した際、SPF(無菌)動物や、実験中の動物の生存を維持するために必要な燃料の確保、自家発電機などの装置を備えなければならない。」
理由
2011年の東日本大震災の際、東北大学では、動物被害は、地震による直接被害がマウス約80匹死亡(漏水等による)、イヌ、ウサギ各1匹(いずれも実験中の動物)死亡、空調停止や断水等による衛生環境悪化により、マウス約7,000匹、ラット約1,230匹、その他28匹が殺処分されている。命ある動物を人間の管理下におく以上、災害時に動物を救護できる設備づくりは不可欠である。

6ページ
(4)緊急事の対応
「管理者は、関係行政機関との連携の下、地域防災計画等との整合を図りつつ、地震、火災等の緊急時に採るべき措置に関する計画をあらかじめ作成するものとし、」を
「管理者は、関係行政機関との連携の下、地域防災計画等との整合を図りつつ、地震、火災、津波等の緊急事態に際して採るべき動物の救護および避難場所、飼料の備蓄、動物実験中に災害が起こった場合の対応などに関する計画をあらかじめ作成するものとし、火災の原因となる電気系の設備点検を定期的に行い、消火器などの消火設備を設置し、」に修正すべき。
理由
2011年の東日本大震災の際、東北大学では、動物被害は、地震による直接被害がマウス約80匹死亡(漏水等による)、イヌ、ウサギ各1匹(いずれも実験中の動物)死亡、空調停止や断水等による衛生環境悪化により、マウス約7,000匹、ラット約1,230匹、その他28匹が殺処分されている。また同大学では、犬の開胸手術中に東北大震災が起こり、研究者は酸素供給をオフにして避難、戻ったときには犬は死んでいた。こういった動物実験施設という特殊な環境では、より綿密な防災計画が必要である。

6ページ
(6)輸送時の取り扱い ア
「なるべく短時間に輸送できる方法を採ること等により、実験動物の疲労及び苦痛をできるだけ小さくすること。」のあとに
「また、実験動物の輸出入を禁止する」を追加すべき。
理由
毎年日本は海外から犬や猫、サル、マウスなどの実験動物を輸入している。サルについては、家族の群れから引き離された野生のサルが、小さな木箱に詰め込まれ、米国や英国、ヨーロッパ、日本といった世界中の実験施設に輸送されており、日本は2010年に、中国・ベトナム・フィリピン・インドネシアなどから計6229匹のサルを輸入している。海外では動物保護団体が、航空会社に対し実験動物の輸送の禁止を要請するキャンペーンを行っており、日本貨物航空ではすべての動物の輸送を、動物福祉の観点から中止している(例外規定あり)。「なるべく短時間で輸送できる方法を採る」ならば、輸出入はすべきでない。

7ページ
第4 個別基準 1 実験等を行う施設(1)実験等の実施上の配慮
に以下の項目を追加すべき。
「SCAW(Scientists Center for Animal Welfare)の苦痛分類において、カテゴリーD、Eに該当する実験はしてはならない」
理由
SCAWの分類によると、カテゴリーDの実験とは「行動面に故意にストレスを加え,その影響を調べること。麻酔下における外科的処置で,処置後に著しい不快感を伴うもの。苦痛を伴う解剖学的あるいは生理学的欠損あるいは障害を起こすこと。苦痛を伴う刺激を与える実験で,動物がその刺激から逃れられない場合。長時間(数時間あるいはそれ以上)にわたって動物の身体を保定(拘束)すること。本来の母親の代わりに不適切な代理母を与えること。攻撃的な行動をとらせ,自分自身あるいは同種他個体を損傷させること。麻酔薬を使用しないで痛みを与えること。例えば,毒性試験において,動物が耐えることのできる最大の痛みに近い痛みを与えること。つまり動物が激しい苦悶の表情を示す場合。放
射線障害をひきおこすこと。ある種の注射,ストレスやショックの研究など。カテゴリーDに属する実験を行う場合には,研究者は,動物に対する苦痛を最小限のものにするために,あるいは苦痛を排除するために,別の方法がないか検討する責任がある。」とされている。またカテゴリーDの実験は「麻酔していない意識のある動物を用いて,動物が耐えることのできる最大の痛み,あるいはそれ以上の痛みを与えるような処置。」であり、「カテゴリーEの実験は,それによって得られる結果が重要なものであっても,決して行ってはならない。」とされている。
しかしカテゴリーEの実験について「カテゴリーEの実験であっても研究機関の動物実験委員会が正当性を認めれば実施することも可能であると理解される。 」との見解を国立大学動物実験施設協議会は示しており、日本においてカテゴリーEの実験は禁止されていない。また大阪大学で2010年に行われたカテゴリーDの実験では、マウスを動物遠心機に入れ、3ヶ月間、1分間に40回転させ続ける実験や、マウスを3ヶ月間後肢懸垂(マウスを逆さに吊るす)させる実験を行っており、カテゴリーD、Eともに動物愛護の観点から容認できるものではない。動物の愛護および管理に関する法律の基本原則には「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにする」とされており、この法の対象には実験動物も含まれており、カテゴリーDやEの実験を正当化できる理由はない。

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2 実験動物を生産する施設
「幼齢又は高齢の動物を繁殖の用に供さないこと。また、みだりに繁殖の用に供することによる動物への過度の負担を避けるため、繁殖の回数を適切なものとすること。ただし、系統の維持の目的で繁殖の用に供する等特別な事情がある場合については、この限りでない。」の中の
「ただし、系統の維持の目的で繁殖の用に供する等特別な事情がある場合については、この限りでない。」を削除すべき。
理由
この基準は動物の愛護および管理に関する法律に基づいて作られている。法の基本原則には「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにする」とされており、この法の対象には実験動物も含まれており、幼齢や高齢の実験動物を強制的に繁殖させたり、みだりに実験動物を繁殖させることを正当化できる理由はない。

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第5 準用及び適用除外
「管理者等は、哺乳類、鳥類又は爬虫類に属する動物以外の動物を実験等の利用に供する場合においてもこの基準の趣旨に沿って行うよう努めること。また、この基準は、畜産に関する飼養管理の教育若しくは試験研究又は畜産に関する育種改良を行うことを目的として実験動物の飼養又は保管をする管理者等及び生態の観察を行うことを目的として実験動物の飼養又は保管をする管理者等には適用しない。」の中の
「若しくは試験研究又は畜産に関する育種改良」を削除する。

理由
育種改良のために、畜産動物に排卵誘発剤を使用し人工的に卵子を体の奥深くから取り出すという行為は母体に危険と苦痛を伴う。また育種改良のための畜産動物へのクローン研究が行われているが、クローン技術は母体にも、生まれたクローンにも、大きな負担と痛みを強いるものである。クローンの死産・病死の割合は、普通に出産した場合と比べ、格段に高いことからも、その痛みが推し量れる。イギリスの研究によると、すべてのクローン動物には遺伝子に何らかの異常がみられたとされ、「追跡調査によると羊の場合、体の巨大化や心肺機能の欠陥、牛の場合、多くの流産、マウスの場合、胎盤が通常の4倍に肥大、などがひんぱんに見られたほか、発育障害や免疫機能不全もあった」と報じられている。こ
のように痛みを伴う畜産動物の育種改良は、本基準の例外とすべきではない。



産業動物の飼養及び保管に関する基準改正案
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(改正案)第1 一般原則
「産業等の利用に供する目的の達成に支障を及ぼさない範囲で適切な給餌及び給水、必要な健康の管理及びその動物の種類、習性等を考慮した環境を確保するとともに」を
「いずれ産業動物として、と畜されるのであっても、飼養している間は、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理及びその動物の種類、習性等を考慮した環境を確保し、愛情をもって飼養するように努めるとともに」に修正すべき。
理由
「産業などの利用に供する目的の達成に支障を及ぼさない範囲」というのがどういう範囲なのか、改正案では明確にされていない。現代の畜産業において、動物は無麻酔で体の一部を切断され、その習性に配慮されているとはいえない環境で飼育されているが、そういった動物への扱いが、「産業などの利用に供する目的の達成に」に欠かせないという解釈になるのかどうかが、この一文では判断できない。しかし、もしそのような解釈ならば、それは誤りである。無麻酔で体の一部を切断したり、メスの豚を方向転換すらできない檻(妊娠ストール)の中に一生閉じ込めたり、肉用鶏に1㎡当たり16羽という過密飼育を強いる行為は、産業の利用に供する目的の達成に欠かせないものではない。残酷な行為をしなくとも目的は達成できるのであり、実際、畜産動物に対して無麻酔での体の一部の切断、過密飼育、妊娠ストール飼育などをしていない畜産業者もある。
また「愛情をもって飼養するように努める」という一文を削除することは、産業動物への扱いを悪化させることになりかねない。現代の集約的な工場畜産では、乳牛は広々とした放牧地で草を食んでいるのではなく、糞をするのも寝るのも同じ畳一帖分のスペースで繋がれて飼育されるというのが一般的なスタイルである。また採卵用の鶏は1羽あたりB5サイズのケージの中に押し込められており羽ばたきすることも砂浴びすることも、巣の中で卵を産むこともできない。こういった動物への扱い、はあきらかに命ある動物への思いやりに欠けるものである。産業動物であっても動物の愛護および管理に関する法律の対象動物であり、犬や猫と同じように感受性があり苦しむ生き物である。この基準において、産業動物であっても愛情をかける対象であることを忘れてはならないと示すべきである。

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第2 定義
(1)
「産業動物 産業等の利用に供するため、飼養し、又は保管している哺乳類及び鳥類に属する動物をいう。」を
「産業動物 産業等の利用に供するため、飼養し、又は保管している、すべての脊椎動物と頭足類、円口類をいう。」に修正すべき。
理由
CIOMS(国際医科学団体協議会)は医学生物学領域の動物実験に関する国際原則の中で「実験者は、人間に痛みを引き起こす処置は他の脊椎動物にも痛みを引き起こすと考えるべきである」と記している。またEU動物実験指令には「本指令には、脊椎動物に加え、痛み、苦痛、ストレスそして持続的な害からの苦痛を感じることが科学的に証明されている円口類、頭足類を含む。」と記されている。痛みを感じることができる生き物は、痛みを感じないよう配慮されなければならず、この基準の対象から外されるべきではない。
とくに、産業動物としての利用の多い魚類については、この基準に必ず付け加えるべきである。過密飼育される魚の養殖場では魚はストレスを感じ病気になりやすいため、たくさんの水産用医薬品が投げ入れられている。また、養殖されるフグは過密飼育のストレスからお互いをかみ合ってしまうため、抜歯が行われるが、抜歯されたフグはしばらく食欲をなくすことも知られている。野生のタラは、海底付近で海草やさまざまな物体を口で操って多くの時間を過ごすが、養殖されるタラには、そのような機会が無いので、タラは仕切りの魚網をかじってこの欲求を満たそうとすることも報告されている。また、OIE(世界動物保健機関)は水生動物衛生規約のなかで「養殖魚の安楽死の方法」を記している。
こういったことはすべて、魚がほかの脊椎動物と同様、苦しむ能力があることを示している。苦しむことができる生き物は、苦しまないよう配慮されるべきであり、この基準の対象から外されるべきではない。

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第3
「産業動物の衛生管理及び安全の保持」を
「産業動物の健康及び安全の保持 」に修正すべき。
理由
家庭動物、展示動物、実験動物の基準においては、「健康及び安全の保持」と記載されている。産業動物だけこのように分け隔てることは、産業動物への愛護意識の普及の妨げとなる。経済動物である前に、感受性のあるかけがえのない命であり、このような差別化はすべきではない。

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第3 産業動物の衛生管理及び安全の保持 2
「管理者は、産業動物の飼養又は保管に当たっては、必要に応じて衛生管理及び安全の保持に必要な設備を設けるように努めること。」を
「管理者は、産業動物の飼養又は保管に当たって、電気・ガス・水道が停止した際、生存が困難になる展示動物を飼育する場合は、展示動物の生存を維持するために必要な、自家発電機などの装置を備える、火災の原因となる電気系の設備点検を定期的に行い消火器などの消火設備を設置する、など必要に応じて産業動物の健康及び安全の保持に必要な設備を設けなければならない。また災害時にスムーズな動物救護が行える施設構造にしなければならない。」に修正すべき。
理由
2012年の、動物の愛護および管理に関する法律の一部を改正する法律案に対する付帯決議において、この法律の施工するにあたって留意する点として、「十 被災動物への対応については、東日本大震災の経験を踏まえて、動物愛護管理推進計画に加えて地域防災計画にも明記するよう都道府県に働きかけること。また、牛や豚等の産業動物についても、災害時においてもできるだけ生存の機会を与えるよう尽力し、止むを得ない場合を除いては殺処分を行わないよう努めること。」とされている。
東北大震災では、原発20キロ圏内に鶏が40~60万羽、豚は30000万頭、牛は3000頭いたとされるが、その多くが金網の中に閉じ込められたまま、あるいは囲いの中で餓死していったのであり、人が避難して2ヵ月後、まだ生き残っていた畜産動物数千が殺処分されたのである。未曾有の大災害であったとはいえ、二度とこのようなむごいことを起こしてはならない。また養豚業者の勉強会では、停電で換気扇がとまって豚が窒息死し、何百頭も死んだという報告が何度も出されているという実態があり、緊急時対策は、畜産動物の安全保持に欠かせない。
ペット、実験動物、展示動物に比べ、畜産動物の数はずっと多いのであり、災害時対策については、特に基準に明確にすべきである。
また、家庭動物、展示動物、実験動物の基準においては、「健康及び安全の保持」と記載されている。産業動物だけ「衛生管理」と記すことは、産業動物への愛護意識の普及の妨げとなる。経済動物である前に、感受性のあるかけがえのない命であり、このような差別化はすべきではない。

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(改正案)5
「 管理者及び飼養者は、その扱う動物種に応じて、飼養又は保管する産業動物の快適性に配慮した飼養及び保管に努めること。」を
「 管理者及び飼養者は、『アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針』を参考に、その扱う動物種に応じて、飼養又は保管する産業動物の快適性に配慮した飼養及び保管に努めること。」に修正すべき。
理由
国際的に畜産動物の福祉への取り組みが進められる中、日本においても2011年に畜産動物の、『アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針』が策定されており、「動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針」の改正案においても、(7) 産業動物の適正な取扱いの推進、の中で「我が国では各畜種について民間の取組により「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理指針」が既に作成されているところであり、その普及啓発を進めていく必要がある。」と記されている。現時点で多くの畜産業者はこの指針を認知しておらず、普及させるためにも、この指針の存在を、産業動物の飼養及び保管に関する基準の中に明記すべきである。

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第5 危害防止 3
「管理者は、地震、火災等の非常災害が発生したときは、速やかに産業動物を保護し、及び産業動物による事故の防止に努めること。」を
「災害対策として、管理者は、関係行政機関との連携の下、地域防災計画等との整合を図りつつ、地震、火災、津波等の緊急事態に際して採るべき動物の救護および避難場所、飼料の備蓄などに関する計画をあらかじめ作成するものとし、管理者は、地震、火災等の非常災害が発生したときは、速やかに産業動物を保護し、及び産業動物による事故の防止に努めること。」に修正すべき。
理由
展示動物、実験動物の基準においては、災害などの緊急時に採るべき措置に関する計画をあらかじめ作成するよう、記載されている。産業動物のみ計画の作成が不必要な理由はない。

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第3 産業動物の衛生管理及び安全の保持
に以下の項目を付け加えるべき。
飼養・管理者は、「『5つの自由』(①飢餓と渇きからの自由、②苦痛、傷害又は疾病からの自由、③恐怖及び苦悩からの自由、④物理的、熱の不快さからの自由、⑤正常な行動ができる自由)を、飼養動物に対して保証しなければならない。
理由
「5つの自由」は、国際的に認知された概念であり、命あるものに対して最低限確保されなければならない自由である。しかし現実には、畜産の現場で5つの自由は守られていない。採卵用の鶏には換羽誘導のための絶食、麻酔なしでの嘴の切断が行われ、乳牛の母牛と子牛は産まれてすぐに引き離され、お互いを求めて鳴き続ける。豚には麻酔なしでの歯・尾の切断、去勢が行われる。豚は食事の場所、寝る場所、排泄場所を区別する習性を持っているが、狭い飼育ケージの中で、その習性は発揮できない。こういった産業動物の置かれている状況は、動物が命あるものである以上、改善しなければならない。

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第4 導入・輸送に当たっての配慮 3
「産業動物の輸送に当たる者は、その輸送に当たっては、産業動物の衛生管理及び安全の保持に努めるとともに、産業動物による事故の防止に努めること。」を
「産業動物の輸送に当たる者は、その輸送に当たっては、なるべく短時間に輸送できる方法を採ること等により、産業動物の疲労及び苦痛をできるだけ小さくする、輸送中には必要に応じて適切な給餌及び給水を行うとともに、適切な換気及び通風により適切な温度及び湿度を維持する、など産業動物の衛生管理及び安全の保持に努めるとともに、産業動物による事故の防止に努めること。」に修正すべき。
理由
家庭動物、展示動物、実験動物の基準においては、輸送時の取り扱いについて、上記のような基準が記されている。長時間の輸送、不適切な換気などでストレスを感じるのは、産業動物も一緒である。

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第4 導入・輸送に当たっての配慮
以下の項目を追加すべき。
「産業動物を生きたまま輸出入することを禁止する」
理由
長距離の輸送は動物に大きな負担を与える。OIE(世界動物保健機関)は2005 年に畜産動物の地上輸送、海上輸送、航空輸送について福祉規約を定めており、その第一条で「最短にすること」が規定されている。日本は繁殖用などに毎年牛と豚だけで1万頭以上を輸入しているが、動物に大きな負担を与えてまで、輸出入する必要性が見出せない。
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2013年6月26日・27日 妊娠豚用檻廃止活動(株主向け)

日本ハム・伊藤ハム・丸大食品・スターゼン・プリマハムに対して、
妊娠豚用檻(ストール)の廃止運動が行われています。
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

2013年6月に関西と関東で、上記5社の株主総会が行われました。
各総会会場付近で、株主の方に妊娠豚用檻の実態を知ってもらうためのチラシ配布などが、有志により行われました。


関西

6/26(水) 日本ハム株主総会
活動場所 大阪梅田
参加者9人
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(活動報告)
会場前で道路使用許可が降りませんでした。また会場へは地下を通って駅から直接行くことができますが、地下では道路使用許可がおりません。そのため、もし株主が地上を歩いて会場へ向かうのであれば通るであろう場所で、道路使用許可をとり、活動が行われました。
少しでも株主の方に訴えることができたのかと思うと心もとありません。ただ歩行者の反応で、畜産動物への関心が少なからずあるという手ごたえは感じました。身近な動物、畜産動物がひどい目にあっても平気という人は少ないのです。
雨と風が激しく、デモ参加者はレインコートを着て、傘をさしながら歩行者の人へ向けてチラシを配りました。歩行者の方も傘をさしていてチラシの受け取り率はかなり悪いだろうという予想に反して、チラシを受け取ってくれる人は多かったです。「雨の中、気の毒に」と思って受け取ってくれたのかもしれません。しかし、チラシを受け取った人の中には、その場でチラシをじっと読んでいる人が少なからずいました。
歩行者の人に「このチラシはどういうことなのか?」と聞かれて教えてあげている参加者もいました。
500枚ほどチラシを持っていき、100枚ほど残りました。
9時ごろから開始して、13時30分に活動終了しました。
日本ハム株主総会は11時半に終了。
(詳細)
http://amour918.blog.fc2.com/blog-entry-1195.html

6/26(水) 伊藤ハム株主総会
活動場所 神戸三宮
参加者4人
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(活動報告)
伊藤ハムの総会会場付近は、当日株主総会が集中し、警察が厳戒態勢に入っており、チラシ配りは禁止されていました。そのため、公共交通機関を使って総会へ向かう人が通るであろうことを想定して、ポートライナー乗り場前で活動が行われました。
活動時間は7時半から13時まで。
雨と風が激しく、傘をさしてパネルを持ち、乗り場へ向かう人へ見てもらいました。人通りが大変多かったです。
2つのスピーカーからは豚のためのアナウンスを流しっぱなしにしていました。
駅構内でチラシを配ることはできないため、はじめはチラシを配れませんでしたが、後半、駅員さんが見逃してくれて、少し構内に入ってチラシを配ることができました。
なかには、もうちょっと欲しいと言ってチラシを何枚ももらってくれる人もいました。
チラシの配布数は50枚~100枚くらい。
横断幕を見てすすんでとりに来てくれる人が多かったです。
その場でチラシ読んでショックを受けた様子の女性もいました。
(活動の様子)
http://www.youtube.com/watch?v=sI_gk5Th4gI&feature=youtu.be

6/26(水) 丸大食品株主総会
活動場所 大阪高槻市
参加者7人

(活動報告)
総会会場のまん前で活動が行われ、株主の方へチラシを渡すことができました。車で会場へ出入りする方も多く、そういった方にはパネルを見てもらえるように車道にむけて立ちました。車に乗った役員風の男性に車窓を開け「何の活動?豚肉を食べるなということ?」と聞かれ、活動参加者は丁寧に答えていました。
株主以外の通行人にもチラシが配布され、道路向こう側からパネル見て、道路を渡ってきてチラシ下さいといわれる方もいました。
総会は11時前に終了しました。その後、参加者たちは高槻市駅前に移動し、活動が続けられました。
駅前は受取り率が高く、通行者の目線がパネルにいくことも多く、中にはパネルをみて「チラシ下さい。」といわれるスーツ姿の男性もいました。
近所の人にも配るから余分にくれと仰る年配女性や、「署名したい、どこに書くのか?」という年配女性もいました。年配の方でこの問題に関心を持つ人が多く、ネットが苦手な方のために手書きの署名も用意しておく必要があると感じました。
この日は関西のアニマルポリスカーが会場付近を走り、動物保護を訴えました。



関東
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関東では、妊娠豚檻廃止署名バーコード入りティッシュも共に配られました。
関東でのデモを企画されためー子さんは、大手食肉加工会社5社へ、妊娠豚用檻を廃止して欲しいと要望書も提出されています。
http://ameblo.jp/yayamin/entry-11552034595.html

6/27(木)プリマハム株主総会
活動場所 東京
参加者7名
(活動報告)
チラシ配布数266枚。チラシ配布中に、活動参加者が株主の方と話をしたところ、総会会場で、株主の方が妊娠豚用檻(ストール)について質問する場面があったそうです。また、株主総会への出席者は70数名、業績もよくもめるような状況にならなかったということです。

6/27(木)スターゼン株主総会
活動場所 東京
参加者4名
(活動報告)
会場の最寄り品川駅で10時までチラシ配布。そこから、総会会場へ向かい10時半ぐらいに会場へ到着すると、すでに1人2人と、スターゼンの紙袋を持った株主の方たちが会場から出てこられており、その方たちへ向けてチラシ配布が行われました。
人通りは、かなり少なく、株主のみというかんじだったそうです。






この活動のフェイスブックページ
http://www.facebook.com/events/344643998972040/




メモ souken

日本の妊娠ストール


2013年に撮影された日本の養豚場
妊娠ストールに収容されているお母さん豚たちです。
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たくさんのメスの豚たちが、方向転換のできない、長々と横たわると鼻の先が檻の下からはみ出てしまうような、狭い狭い檻に入れられています。自動的に餌が落ちる機械の音が聞こえる豚舎の中で、物のように1頭ずつ檻の中にいれられています。

この檻(ストール)は豚を管理しやすいように使われています。これは集約的畜産を代表する飼育方法です。
養豚農家の方の中にはたった3人で2000頭もの豚を飼育している人たちもいます。
1962年には養豚農家は100万戸あったのです。それがいまやたった5000戸。そして飼育されている豚の数は1962年のころより2倍以上増えています。いかに集約的工場式畜産が進んでいるのかがわかります。
以前、養豚農家の方に「なぜ放牧養豚をしないのか?」と聞いたとき「以前は一人ひとりが数頭ずつ豚を放し飼いしていた。今のように飼育頭数が多いとそれができない。豚を放せるところがないし、放したら周りから『臭い、汚い』と苦情がくる」と言われていました。
また、このような妊娠豚用檻を(ストール)を使用していない養豚を行っている人は、「妊娠豚用檻を使うことをやめたら、豚肉の値段は割高になる」と言っていました。その方は、
健康な豚の肉を買いたいという顧客ルートを持ってはじめて、檻の不使用を実現できるとも言っていました。

私たちが安い肉を求め続ける限り、このような畜産動物からの搾取はなくなりません。
高くても動物の福祉に配慮された肉を買うという選択をする人が増えたら、この檻のような飼育方法は必ずなくなります。

スーパーへ行って肉を買うときや、お惣菜を買うとき、その肉が妊娠豚ストールを使用して作られたものかどうか、放牧養豚されたものかどうか確認してください。牛の肉なら、それが繋ぎ飼いされた牛の肉なのかどうか、無麻酔で角の切断や去勢が行われたかどうかを確認してください。牛乳を飼うときは、放し飼いされた牛の乳かどうかを、卵を買うときは放し飼いされた鶏の卵かどうかを、確認してください。そしてそれが酷い飼育により作られたものであったら、買わないという選択をしてください。
手間だと思われるかもしれませんが、動物自身には選択の余地がありません。
動物福祉に配慮された商品は調べれば手に入れることはとても簡単です。高いと思われるかもしれませんが、感受性ある生き物の命を奪って作られる食べ物は、現在のような低価格で取引されるべきではありません。
私たちは「食べるもの」にもっとお金をかけるてよいはずです。食べることは服や旅行やゲームよりずっと大事なことです。効率優先でストレスの中不健康に薬漬けで育てられた動物の肉や、農薬のたくさん使われた野菜で、健康で美しい体を作ることはできません。

自然界では豚たちは自分の寝床から離れた、決まった場所で糞をします。
豚を汚いと思う人もいるかもしれませんが、豚が汚いのではなく、わたしたちの豚の扱い方が汚いのです。私たちは、PRRS(豚繁殖・呼吸障害症候群)への免疫をつけさせるために、ほかの豚の糞便や、発育不良のヒネ豚の内臓を食べさせるということもやっています。

汚いと言われ見えない建物の中へ追いやられ、安い値段で売り買いされ、豚たちはなんら文句を言わず、寝るところも糞をするところも同じ場所で生きています。

妊娠ストール廃止運動
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-3.html


2013年6月
動画と写真


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メモ souke
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