書籍「動物と戦争」2015年初版

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2015年6月撮影(PETA)
軍の契約会社DMIによる、豚を使った兵士の医療実習。外傷手当の訓練と称して、銃弾を浴びせ、ナイフで切り刻み、鉄棒を突き刺し、内臓を引きずり出す。兵士も指導員も始終ジョークを飛ばしていた。
(「動物と戦争」第二章表紙より)

戦争で犠牲になる動物の犠牲と苦しみは人のそれと比較にならないくらい大きい。

154P
「地雷が罪なき人々を殺したり重傷を負わせたりするという話はよく聞くが、動物も同じ運命に苦しんでいる。・・何をかくそう、毎日たった一日のうちに、人間の10~20倍の動物が殺傷されているのだ。作物を育てさせまいと、地雷は農地にまかれることもある。時には牛や羊が地雷撤去の道具として故意にそこへ放たれることもある」

この本には、莫大な利益をもたらす戦争で、動物がどれだけ利用され犠牲になり巻き込まれているかがつぶさに記されている。


・戦争で利用され、PTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦しんでいる爆弾探知犬

・「一頭の豚の顔面に9m拳銃で二発、カラシニコムで6発、12ゲージ散弾銃で二発の銃弾を浴びせる実験が詳述されている。豚は15時間生かされていた」2006年ニューヨークタイムズ

・かつて戦力として使われていたゾウ

・イギリス軍の動物実験について。「イギリス軍の動物実験が過去五年の間に倍増した」「サルが炭そ菌にさらされる。豚が全血液の40%を抜き取られ大腸菌を注射される。」(2006年インデペンデント紙)

・ナチスドイツで行われた訓練「士気を高めるため」の訓練「兵士に馴らしたジャーマンシェパードを殺させる」

・2008年ボリビア軍でおこなわれていた「イヌ講座」意識のある犬をナイフで切り付け心臓を摘出する(その後PETAなどの働きで非難が殺到し中止)

・米ソの冷戦の始まりとともに増加したイルカの軍事研究

本書は「動物への暴力」を撤廃しようとする姿勢がなければ、戦争は決してなくならないと訴える。


暴力をなくしたいと本気で願っているなら、遠い国で起こっている戦争を批判するよりも前に、自分自身が不正や暴力に加担しないという選択をしなければならない。
なぜなら「人への暴力」と「動物への暴力」は両方とも構造が全く同じであり、密接に結びついているからだ。


228P
「-そこで私が強調したいのは、もし何かが良い方向に変わるのだとしたら、それは家の中から始まらなければならないということだ。-各人はすべてにおいて今まで以上に倫理的な決定を下していかねばならない、自分たちの食べ物にはじまり、足に履く靴、身に着けるシャツに至るまで。」

236P
「真に戦争に反対しようというのであれば、白人優位主義、資本主義、父権性、およびそれに類する搾取的な経済システム、「正常」の基準、そして種差別主義に対しても積極的に反抗していかなければなるまい。」

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*日本でも軍事研究において動物実験が行われています。


kita
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