『近い将来、イルカ水族館の閉鎖続出』

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『近い将来、イルカ水族館の閉鎖続出』
十数年前に、毎日新聞に掲載されたそうです。

そのころから、日本のイルカ水族館の数は増えています。
しかし、近い将来、この予言は現実のものとなるでしょう。
水族館のような狭い場所でイルカを飼育することは非人道的だからです。


世界では13の国でイルカの展示は禁止。
世界の70以上の水族館がイルカなどの鯨類を展示しないと宣言。
2011年、トルコのイスタンブール市長は「動物を犠牲にした娯楽はあるべきではない」として、イルカ水族館の閉鎖を決定。
2012年、香港航空がイルカ輸送を禁止。
同年、スイスがイルカ輸入の禁止法案を可決。
2013年、インド政府はイルカ飼育の禁止を決定。


この流れは、日本でも広がっていくでしょう。

(2012.11.9撮影)

日本の施設で飼育されているイルカたち
http://www.all-creatures.org/ha/saveDolphins/NoAquarium/report_r3.pdf



メモ kitara

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和歌山県太地町へ

2013年10月6~8日
有志とともに、和歌山県太地町に行ってきました。
和歌山県太地町ではイルカ猟が行われています。
ヘルプアニマルズのサイトに、イルカに関する最新の情報が掲載されています。
http://www.all-creatures.org/ha/saveDolphins/NoAquarium/report_r3.pdf
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太地町漁港

太地町漁業組合、太地町役場、ドルフィン・ベェイスを、みなで訪問、イルカ猟をやめてほしいと要望をしてまわりました。
太地町漁業組合へはアポイントをとって訪問しました。
イルカを水族館へ販売することをやめていってほしいというお願いについては「イルカの生体販売をやめろというのは、それで生計をたてている漁師の首を絞めることになってしまう」とのことでした。(イルカをと殺して肉にして売るだけでは、生計をたてることが困難)
代替案として提示したイルカウォッチングについては、「すでに近隣の串本でおこなわれているが、集客がかんばしくない」といわれていました。(太地町自体観光客が少ない)
また、串本だけではなく那智勝浦(太地の隣町)でもイルカウォッチングがあり、さらに太地町でもおこなうことは「客を奪うことになってしまう」とも言われていました。

しかし、イルカ自身には追い込み猟で捕獲され、仲間と引き離され水族館へ入れられることに抵抗するすべがありません。
親子で捕獲され、親が殺され子が水族館へ売られてしまうことから逃れることができません。親子で追い込まれ、親を殺され傷を負った子だけが海に逃がされてしまうようなことから、逃れることができません。
動物自身には選択の余地がありません。
でも、私たちには、動物を犠牲にしない道を選ぶことができます。
町おこしには動物を犠牲にしないやり方を選択することができるのです。

須磨海浜水族館へは太地町から多くのイルカが入れられています。とても狭いプールで飼育されその中でぐるぐるとイルカは泳いでいます。何年も何年もです。
その様子を撮影した動画を見てもらい、資料を読んでもらいましたが、どこまで話しても平行線であると感じました。漁業組合の方はわたしたちの質問に対して隠したりせず丁寧にこたえてくれましたが、牛や豚や鶏の問題と同様、動物への差別と偏見に気づいてもらうことは困難でした。

太地町役場と太地町開発公社(イルカの生体販売を海外向けへおこなっている第三セクター)も訪問しましたが(役場も公社も同じ住所、アポなし)、シーシェパードなどのイルカ猟反対の意見にひとつひとつ対処していては業務に支障が出るため、話し合いはすべて断っている、とのことでした。5分ほど立ち話をして、資料を渡し、イルカ猟をやめてほしいという気持ちを伝え、役場を出ました。

ドルフィン・ベェイス(イルカとのふれあい、イルカショーの研修訓練などのため、イルカを狭いイケスへ囲って飼育しています)は、責任者の方がおらず、スタッフの方に資料をわたし、イルカの利用をやめてほしいと伝えました。

また太地町の近くの新宮市で、イルカ猟について知ってもらうためのチラシくばり、ポスティングをおこないました。
イルカ 太地町

イルカ 太地町3

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須磨海浜水族園

2013.9.28(土)
須磨海浜水族園で撮影。
水族館で、魚やイルカたちが幸せに生きることはとても困難です。


須磨海浜水族園には太地町からたくさんのイルカが連れてこられています。
イルカショーに使われているイルカはメス5頭。このプールの中に、イルカたちはずっといます。
数年から10年近く、このプールの中ですごしています。
動画の後半にある、イルカタッチに使われるイルカはオス2頭。こちらも数年から10年近く、このプールにいるそうです。イルカタッチのプールの深さは4m。
イルカは自然界では600mの潜水が目撃されています。自然界では行動範囲が100キロ平方メートルといわれています。時には時速3、40kmのスピードで泳ぎます。

水族館や動物園で、動物たちは、とても不自然な環境におかれています。

須磨海浜水族園を一巡して、なかでも特別「これはむごい」とかんじられた動物たちがいました。
アマゾン館にいた鳥。
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写真ではわかりにくですが、網がはってあり、とても狭い空間で、鳥が隠れる場所もなく、高く飛べるような場所もなく、木々もなく、ただ一匹飼育されています。(右側のほうに木がありますが、そっちまで鳥は行くことができません)鳥がとまっている横置きの木が、鳥のいる場所にあるすべてです。
まさに「展示動物」です。しかし鳥は展示動物である前に感受性のある生き物です。
私の後ろを通りすぎた小さい男の子が「あの鳥かわいそう」といっていました。

ナマズ(下)とアリゲーターガー(上)
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水槽の幅が、魚の体長くらいしかない。とても狭く、アリゲーターガーは浮いていることしかできません。
アリゲーターガーは神戸市で捕獲されたそうです。『飼い切れなくなったからと言って、捨ててはいけない。飼育できるかどうか考えて買うように』という張り紙が、この水槽の横にありました。

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タコ。写真のとおり、この四角の面積だけで飼育されています。とても狭いです。私の後ろを通り過ぎた年配の夫婦らしき方々も「狭いね~」と気の毒に思っている様子でした。

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カミツキガメ。とても狭いです。水槽の長さが、カメの2倍ほどしかありません。

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左の隅のほうに体の長い魚がいます。仕切りが透明でわかりにくいですが、これだけの長さの魚が、ちゃんと泳げるスペースはこの水槽にはありません。この魚は、この水槽の中にいるだけです。


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オオトカゲ。とても狭いです。写真ではシッポしか写っていませんが、このオオトカゲは大きく、水槽の幅が、オオトカゲの頭からシッポまでの長さくらいしかありません。窮屈そうに上のほうをのそのそと歩いていました。

こういった飼育方法は、「展示動物の飼養基準に違反するのではないか、動物取り扱い業の登録要件を満たしていないのではないかと思われるので、責任者の方と話がしたい」とインフォメーションの方に言い、須磨海浜水族園の副園長の方と話をさせてもらいました。

撮影した写真をみてもらい、「こういった飼育方法では、動物の習性は発揮できない」「狭すぎる」「かわいそうと言う声がほかにも聞かれた」ということを伝えました。
副園長さんは「限られたスペースの中で、人が見やすいように展示するのには限界がある」ということでした。カミツキガメについては、誰かがおそらくペットとして飼われていたものが捨てられており、それを保護して飼育しているということでした。(カミツキガメは特定外来種に指定されており、駆除がおこなわれています)アリゲーターガーについても同様に保護されたとのこと。
「広いところで飼ってあげたいという気持ちはあるが、お金がない」とも言われていました。

イルカについても、国際的にイルカ水族館は廃止の方向にあることを伝え(副園長さんはそういった動向を知っていました)、須磨海浜水族園としてどう考えているのかを聞くと、「イルカの飼育は、イルカのことを知るため(教育のために)に必要」といわれていました。イルカのことを知るなら、自分たちが海に会いに行くべきで、動物の生態を知りたいなら、今はネットワークが発達しておりテレビやネットで知ることができる、というと「テレビや本などからでは本当のことは知ることができない。普通の人はイルカを見に行きたいといっても、簡単に見に行くことはできない。」と言われていました



※水族館を営む第一種動物取扱業は、動物愛護管理法を守らなければなりません。動物愛護管理法には以下のように記載されています。
第二条  
・動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。
・何人も、動物を取り扱う場合には、その飼養又は保管の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理並びにその動物の種類、習性等を考慮した飼養又は保管を行うための環境の確保を行わなければならない。
とあります。この原則には魚も適用されます。
動物愛護管理法に違反したら、動物取扱業の登録は取り消されます。



メモ vegvegve

水槽から飛び出したイルカ

2010年に沖縄美ら海水族館のイルカショーで、大勢の観客の前で水槽の外に飛び出したオキゴンドウのクルは、その後どうなったのか。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1293379/Shocking-moment-dolphin-leaps-tank-marine-show.html#ixzz0tHf1aoiM
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翌年死んだそうです。
沖縄美ら海海水族館の人は「死因は水槽から飛び出したことではなく、別の病気だ」といわれていました。
死んだのは、水族館へきて7年目だったということです。
水槽から飛び出したのも、病気で死んだのも、同じ原因のように思えます。
はげしいストレスは肉体を侵食し、死に至らしめます。
イルカは海を自由に泳ぎ回るのであって、ぐるぐると水槽の中を泳ぐ生き物ではありません。
100キロ平方メートルもの行動範囲を持ち、時速4、50kmものスピードで泳ぐイルカにとって、水族館はいったいどれくらい狭かったでしょう。
ある水族館は、イルカ類の飼育には「深さより、表面積が必要」と言っています。しかし100平方キロメートルもの表面積を用意できる水族館はありません。
自然界でのイルカの寿命は30年以上。しかし水族館でのイルカの寿命は7年とも5.5年とも言われています。
全国で、一番たくさんイルカを飼育している、太地町立くじらの博物館(36頭飼育 2013年度データ)でのイルカの寿命は4 年3 カ月と算出されました。(太地町立くじらの博物館のイルカの平均寿命は、2000年~2006年の詳細な記録を基にエルザの会が算出したもの)
また2009年の太地町議会での一般質問で、2008年度のくじらの博物館のイルカ死亡率は27.3%であることが明らかになっています。4頭に1頭が死亡していることになります。

飼育されているときだけではありません。野生から捕獲されるときも、イルカは激しいストレスにさらされます。
多くのイルカは海から連れてこられます。水族館で生まれたイルカは少ないです。全国の水族館で産まれたバンドウイルカは、約10日以内に死亡するケースがとても多く、1年以上の生存率は約3割とまで言われています(須磨海浜水族園サイトより
死んだクルも海で捕らえられた野生のイルカです。捕獲された野生のクジラ目の動物は、その捕獲方法にかかわらず、きわめて高いストレスを引き起こしやすいそうです。
『捕らえようとして追いかけ、また、追跡することは、その結果として、クジラ目の動物にストレスに関係した死をもたらす可能性がある。度をすぎた激しい運動が筋肉組織や心臓の組織の損傷を招き、ショック、麻痺、死、あるいは長期の病的状態を引き起こす可能性があるのだ。』(2003年のIWCの報告)
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他のイルカが、水槽の外に飛び出してしまったクルのそばに集まっています。心配しているように見えます。

同情心は人間だけに限定されるものではありません。
ゴンドウイルカは仲間意識が強く、飼育員が仲間に餌をあげているのを見て勘違いして、飼育員に噛み付くこともあるそうです。
ハワイの海洋公園ではバンドウイルカのキコとホクが飼育されていたそうです。ホクが死んでしまったあと、キコは目を閉じて何も食べなくなったそうです。
メスイルカは、他の母イルカの子供の乳母の役をすることも知られています。母イルカが狩に出ている間、乳母役のイルカが子イルカの世話をするのです。
イルカは、海藻で仲間とキャッチボールをします。
海底の若いオスのイルカの死体の周りに、20個体ほどのイルカが行ったりきたりしている様子も観察されています。

日本では600頭のイルカが水族館で飼育されています(「日本の施設で飼育されているイルカたち」より)
私たちは、私たちと同じように感受性があり社会生活を営む動物を、野生から引き離し閉じ込め、商売の道具にすることをやめていかなければなりません。


kitara

イルカと水銀と水族館

水銀
水銀は毒性が強いことが昔から知られています。
中でもメチル水銀は、水俣病という深刻な被害を引き起こしています。水銀は岩石など自然界にも存在しますが、近年は人間活動によるもの(石炭火力発電、工場利用など)が2/3を占めるといわれています。
日本人が摂取するメチル水銀の8割はからとられています。
中でもイルカ肉は、水産品のなかでもダントツにメチル水銀含有量が高いです。
バンドウイルカを1回食べると(80g食べたとして)5週間分のメチル水銀を摂取したことに相当します。イルカを一食分食べると、1ヶ月以上ほかの魚は食べられないというレベルです。ほかの魚にも多かれ少なかれメチル水銀が含まれているからです。

メチル水銀は特に胎児の中枢神経の発達に影響を及ぼすとされています。
イルカ猟がさかんな和歌山県太地町で15歳~49才の女性に対し、水銀量を調べるため毛髪検査をおこなったところ、73.5%の人が耐容摂取量を超えていたそうです。(2010年 国立水俣病総合研究センター調査)
全国で耐容基準を超えていたのは、14.7%ということですから、いかにイルカ肉にメチル水銀が多いかという事がわかります。

海に放出された水銀は、海水→プランクトン→小魚など→中型の魚→大型の魚類、鯨類の順番で水銀は濃縮されます。そのため、食物連鎖の頂点にいるイルカやクジラ、マグロがメチル水銀の含有量が高いのです。

このように汚染されたイルは、食用禁止にすべきです。
厚生労働省も、もともとは「摂食回避」の考えだったそうです。
(以下『なぜ今「魚の汚染」か』より抜粋)
もともと厚生労働省は「摂食回避」の考えでした。2003年、「摂食注意勧告」を作成する際の審議会で「バンドウイルカについては6ppmと非常に高いので、これについては摂食を避けることが望ましいという形にさせていただきました」と原案を示しています。
これに対しは水産庁は「バンドウイルカについて言及させていただきますと、水産庁が許可を与えて捕獲枠を設定しておりますが、これがいずれの方も摂食を避けることが望ましいとなりますと、われわれは業界に対してこれから捕獲をゼロとするための苦渋の交渉をしなければならないということになります」(当日の議事録から抜粋)との意見を述べ「2ヶ月に一回」になった経緯があります。
(抜粋終わり)

安全より、業界の意向が優先されたわけです。


水族館
イルカは食べるためだけではなく、水族館へ売買するためにも捕獲されています。
水族館で飼育されているイルカの大多数は、追い込み猟で生け捕りにされたイルカです。
現在日本で追い込み猟を行っているのは、和歌山県太地町だけです。
太地町は、野生のイルカを捕獲して、国内外の水族館に売買する、国際的なイルカの供給地になっています。

イルカ追い込み猟の方法
数隻の船団で出航しイルカの群れに接近すると、漁師たちは金属性の棒を海中で鳴らし、イルカの音波探知機能を利用してパニック状態にさせ、イルカを湾内に追い込みます。
イルカが湾内に入ると逃げられないように魚網を素早く閉じます。
捕獲・と殺作業は湾内でイルカが落ち着くのを待って、翌日以降に行われます。

2015.4月
世界動物園水族館協会(WAZA)は4月22日、日本動物園水族館協会(JAZA)を会員資格停止にしたと発表した。国際的に非難が高まっている「追い込み猟」によって捕獲したイルカを日本の水族館が購入し続けていることについて、是正措置を取らなかったため。
http://www.alterna.co.jp/15003

和歌山県太地町では2010年度には1276頭のイルカを捕獲しています(食用に殺したのが1063頭。水族館に販売など生体のまま捕獲されたのが213頭)
http://kokushi.job.affrc.go.jp/H23/H23_45.pdf


イルカの水族館への輸送
陸にあげらられたイルカは、はじめて重力を感じます。
水の浮力がなくなり、自分の全体重がのしかかってきます。イルカにとってこの負担はとても大きいものです。また陸地に上がるとすぐに体温が上がってしまうため水をかけ続けなければなりません。イルカは陽に当たって皮膚の表面が乾くとやけどした状態になってしまいます。
そして何十時間も、同じ格好で、コンテナに収められ、娯楽施設へ輸送されていきます。
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2013年3月に娯楽施設に輸送されるイルカ

イルカの死亡率
「日本動物園水族館協会「種保存委員会報告書」というのですが、それによりますと、日本全国でのハンドウイルカの飼育数は2009年末の時点で273頭いました。それに対して2009年中の年間死亡数は29頭です。飼育下個体群の1割以上が1年で死亡するのは、大型動物ではかなり多いです。」
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20100810/108165/

1980年ごろの話ですが、鳥羽山元鴨川シーワールド館長はイルカの「歩留まり」は60~70%%ほどだと、言っていたそうです。つまり、10頭のイルカがほしいと言われたら14、15頭のイルカを飼育します。30%で4頭が死んでも大丈夫なように。





イルカと水銀の関係についてはこちらに詳しく書かれています。
http://www.all-creatures.org/ha/dolphinMeat/ThinkAgain.html
水族館とイルカについてはこちらに最新の情報(2013年)が発表されています。
http://www.all-creatures.org/ha/saveDolphins/NoAquarium/report_r3.pdf







メモ souken
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