JRA 外圧に押されて動物福祉への取り組み

  • Day:2016.12.18 12:41
  • Cat:
【引用元】
JRAプレスリリースより

平成 28 年 12 月 12 日
J R A 報 道 室

お 知 ら せ

競走ルール(落馬再騎乗の禁止及びパッド付鞭の義務化)の変更及び
パトロールビデオの全レース公開について

平成29年より、下記のとおり競走ルールを変更します。またJRAホーム
ページにてパトロールビデオの全レース公開を行いますのでお知らせします。



1.競走ルールの変更

①落馬再騎乗の禁止
ルールの国際調和及び騎手と馬の保護の観点から、競走において騎手が
落馬した場合に、再騎乗して競走を継続することを禁止します。
※騎手が落馬した時点で、当該馬は競走を中止したものとします。

②パッド付鞭の義務化
ルールの国際調和及び動物愛護の観点から、競走において騎手が使用す
る鞭を、パッド付鞭に限定します。


○運用開始日:平成29年1月1日

2.JRAホームページにおけるパトロールビデオの全レース公開
現在、公開している重賞レースの全周パトロールビデオを、全レース
に拡大して公開します。
○変 更 内 容:【現在】重賞レース ⇒ 【変更後】全てのレース
○公開開始日:平成29年1月14日(土)
(第 1 回中山競馬第 4 日・第 1 回京都競馬第 4 日・第 1 回中京競馬第 1 日)
※ JRAホームページの「競馬メニュー」-「レース結果」で視聴できます。
※ 最終レース後に当日の全レース分を一括して掲載します。
(おおむね最終レース50分後までに掲載)
※ 競走中の個別事象を説明するパトロールビデオは引き続き掲載します。





【引用元】
2017年(平成29年)度 競馬番組について 競馬番組で別に定める事項など

本会が定めるむち及びむちの使用に関する禁止事項について

1.本会が定めるむち
日本中央競馬会競馬施行規程(平成 19 年理事長達第 28 号)第 95 条第 3 項の「本会が定めるむち」は,
下表に掲げる基準を満たしたものとする。ただし,裁決委員が不適当と認めた場合は,その使用を認めない
ことがある。
・むちの長さは 77 センチメートル未満であること。
・馬体の保護のため,むちの先端から以下に定める部分にわたって衝撃吸収素材を用いた
パッド(表面は滑らかで突起物がないもの)を装着したものであること。
・パッドの長さは 17 センチメートル以上であること。
・パッドの幅は 2 センチメートル以上 4 センチメートル以下であること。

2.むちの使用に関する禁止事項
騎手は競走において,下表の各項目に該当する方法で,むちを使用してはならない。
・馬が怪我をするほど,過度に強くむちを使用すること。
・肩より上方に腕を上げてむちを振り下ろすこと。
・反応(脚勢)のない馬に対し,過度にむちを使用すること。
・明らかに着順の大勢が決した後に,過度にむちを使用すること。
・入線後にむちを使用すること。
・ひばら(脇腹)へむちを使用すること。
・むちを過度に頻発して使用すること(2 完歩あけることなく,10 回を超えてむちを連続
して使用すること)。
・頭部もしくはその付近に対しむちを使用すること。
・原則として,鞍より前方に逆鞭でむちを使用すること。
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引退した競走馬はどうなるのか?1

  • Day:2016.08.08 13:19
  • Cat:
2013年3月の農林水産省「馬関係資料」によると、
平成18~22年にかけて、乗用馬は、679頭増えています。
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一方、平成18年~22年にかけて、競走馬から登録抹消され、乗用馬に転用された馬は、中央競馬地方競馬合わせて、11,236頭です。
※サラ系はサラブレッド種、アラ系はアラブ種、ともに競走馬の種類です。
※平成18~22年に乗馬に転用された中央競馬のアラ系馬はゼロだったため、中央競馬のアラ系馬リストは載せていません。
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※「時効」というシステムは中央競馬にはないそうです


乗馬に転用された馬が、11,236頭いるはずなのに、
なぜ、乗用馬が679頭しか増えていないのか?
差がありすぎるのではないか?

青木玲氏の書かれた「競走馬の文化史」にはこう書かれています。

『(登録抹消された馬の行き先で)一番多いのは「乗馬」である。しかし、その大半が遠からず肉用になることは、関係者の間では暗黙の了解事項なのだ。もちろん、本当の乗馬になる馬も少なくないが、全体から見たら一部に過ぎない」
『つまり、いったん乗馬として馬を受け入れてくれる施設は、たんなる馬の終結地点で、そこから需要と供給のバランスで、馬の本当の運命が決まるわけだ』


競馬は夢、ロマン、といったような広告が見られますが、
馬にとっては、夢でもロマンでもない、早く走れなかったら肉にされる、過酷な現実です。

「日本では、毎年7500頭が競走馬として生産されるものの、うち6千頭はレースに使用された後は、一部は繁殖馬や乗用馬に転用されるが、大部分は処分される。役割を終えた馬は肉用として処分されるが、500頭あまりは全国に約20カ所ある養老施設に引き取られる」
(全国農業新聞2016.7.1)



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2009年に公開された、熊本にある、馬の屠殺場の動画



JRA競走馬研究所の1996年の調査によると、競走馬の8割が胃潰瘍になっているそうです。
http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/mame/mame-ikaiyo.html
そのための薬も開発されています。
*その後、日本トリムと帯広畜産大学臨床獣医学研究部門の共同チームは、「馬の胃潰瘍発症に対する電解水素水飲用による予防効果」の研究成果を、2016年6月1日に発表したが、それによると、競走馬の約90%、乗用馬の約70%が胃潰瘍に罹っているという。 https://www.j-cast.com/2016/06/04268746.html?p=all

競走馬として育てられる馬の病気には、他に「ソエ」というものもあります。「ソエ」とは、骨が出来上がっていない成長期の若い馬に、限度を超える調教を行うことで発症する病気です。強い痛み、跛行、重度になると亀裂骨折します。中央競馬では毎年1000頭が発症。http://t.co/VvILiApa

3歳馬の、菊花賞皐月賞などは、幼児虐待以外のなにものでもないのです。人間でいうと12歳。発育途中で骨が固まってない馬に、ハードトレーニングを積ませ、故障で体を痛めるまで、スピードの限界に挑ませます。

競馬用・乗馬用に馬はカスタムされます。
くら、蹄鉄、ハミ、頭絡、あぶみ。馬はさまざまな器具を取り付けられます。
馬を操るための鞭は馬を傷つけます。
「ハミ」は口という敏感な部分を利用して、馬を制御するためのものです。
ハミは口から頭部へと衝撃を伝え、痛みと損傷を与えます。


ハミ付き頭絡は虐待的な悪影響を及ぼすとして、タフツ大学獣医学部獣医外科学名誉教授ロバート・G・クック博士は、ハミなし頭絡を推奨しています。彼の研究によって、ハミが100以上の行動上の問題を引き起こしている事が証明されており、「ハミなし頭絡による操作は、ハミによる操作に比べてより安全で、より馬に思いやりがあり、より効果的なコミュニケーションを提供する」と結論付けています。
http://japanbb.info/free/drcook
引退した競走馬はどうなるのか?2
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-113.html





メモ veg

競走馬の脚はなぜあんなに細いのか?

  • Day:2014.04.24 19:30
  • Cat:
競走馬は速く走ることを目的に改良、繁殖されており
そのスピードを支える「体を作る」ことは考慮されていません。

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競走馬は「速く走る」ことにさらに特化した人為淘汰(品種改良)の結果、体重に対する足の太さが限界まで細くなってしまっています。


以下転載
http://yayuyo.org/?p=340

人間に手を加えられた無数の生物のうち、もっともダイナミックな変化を遂げたのがサラブレッドだ。限られた距離を、少しでも速く走ることだけを目指して改良されたサラブレッドは、自動車やテレビと同じ「製品」だと言える。進化の過程で、走るために必要のないものを次々と削ぎ落としてしまったため、サラブレッドは、人間に手厚く世話されなければ到底生きていけない。

野生馬とサラブレッドの違いは、まず、足の太さにある。
サラブレッドの足が細い理由は、競輪選手の乗る自転車の車輪が細いのと全く同じだ。動くパーツの質量が小さければ小さいほど、エネルギーを効率よく地面に伝えて前進することが可能になる。一方、野生馬の太い足にも、それなりの理由がある。アフリカの草原で肉食獣から逃げる野生馬は、右へ、左へと方向を変えながら追跡を振り切ろうとする。サラブレッドのような細い足では、方向転換のさいに足にかかる大きな力を支えきれず、骨が折れてしまう。もともと直径が50センチ以上もあった野生馬の足が、サラブレッドではすねの部分で10センチ以下まで細くなったのは、直線と半径の大きなカーブしか走らない単純な運動に特化した結果だった。




馬は、細い4本の脚で400〜500kgの重い体重を支えています

足を骨折した競走馬の多くが殺処分されていますが、普通なら治癒するまで残りの3本の足で何とか歩くこともできるのが、競走馬では細すぎて、それができなくなっているそうです。

引退した競走馬はどうなるのか?肉



メモ souke

引退した競走馬はどうなるのか?2

  • Day:2014.01.15 20:05
  • Cat:
競馬は公営の賭博です。
競馬には、農水省の管轄下にある中央競馬と、地方自治体の管轄下にある地方競馬とがあります。
競馬を引退した馬の多くが、と殺されてしまっていることについて、中央競馬と地方競馬へ問い合わせしました。

2014年1月
全国10の競馬場で行われる中央競馬を主催する日本中央競馬(JRA)に問い合わせ。
問い合わせ窓口
http://www.jra.go.jp/faq/contact.html
050-3536-0066
「引退した競走馬の多くが、と殺されているのは事実か」と聞いたところ、そういったことはあるだろう。しかし引退後どうするかは馬主が決めるため、JRAでは詳細を把握してない、ということでした。一部、競走馬として良い成績を残した馬は、繁殖牝馬(はんしょくひんば:競走馬を生ませるために飼育される牝馬)として生産牧場へ行くこともある、と言われていました。
「馬券の売り上げを、畜産振興(※1)だけではなく、引退後の馬の余生のために充ててほしい」とお願いしたところ、引退馬への助成をおこなっている公益法人へ、JRAからも資金を一部出しているということでした。

公益法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
引退競走馬の繋養(人が馬を養うこと)への助成だけでなく、引退競走馬に係る情報の提供、血統登録、繁殖登録及び馬名登録並びに登録証明書の交付なども行う団体。競走馬の輸出入数もこちらのサイトで見られます。

公益法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルに、引退した競走馬のうち、どれくらいの数の馬が、と殺されずに繋養(人が馬を養うこと)されているのかを聞きました。
問い合わせ窓口
http://www.jairs.jp/about/kihon.html
03-3434-5315
国からの助成があるのかどうかについては、ゼロだとのことでした。助成金の原資はJRAやNPO団体からのものだそうです。わたしはすべての競走馬にこの助成金をもらう権利があるかと思っていたのですが、そうではなく助成には厳しい条件があることがわかりました。
中央競馬や地方競馬の重賞レース(競馬の中でも目玉となる大きな競争。~杯とか菊花賞とか有馬記念など)で優勝した馬であること
・14歳以上であること
ほか
http://www.meiba.jp/pages/condition

助成金額については、中央競馬の重賞レースで優勝した馬は2万円/月。地方競馬の重賞レースで優勝した馬は1万円/月だということでした。現在200頭ほどの引退馬が繋養されているとのことでした。
引退後に助成金がおりて繋養されている馬の様子は、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルのサイトで見ることができます。
http://www.meiba.jp/
写真や動画もあります。放牧されている馬の写真や動画が多いですが、中には短い綱でつながれたままや建物の中に入れられているだけの動画もあり胸がつまりました。繋ぎっぱなしではなく、放牧もたくさんされているとよいのですが。
毎月1、2万円で引退後の馬の余生を充実させることができるのかどうか、私にはわかりません。

2014年1月
全国に17ケ所ある地方競馬場のひとつに、競走馬について問い合わせをしました。
引退後に繁殖牝馬や、種牡馬(しゅぼば:繁殖用の牡馬)として生産農場で繋養される馬はごく一部、多くはと殺されると言われていました。また一年で7000頭ほどの馬が競走馬として生産されているが(※2)、事故や怪我などで、競走馬として登録されるのは70~80%くらいだろうとのこと。(事故や怪我などで「脱落」した馬はと殺されるのでしょう)
「2歳3歳から走らせて、早く走れなくなると、と殺してしまう、これは使い捨てではないか?」と問うと、必ずしもそうではなく、10~12歳の競走馬もいるということでした。たしかに10歳以上の馬もいますが、登録馬一覧をみてみると、競馬で使われている馬の多くは2~4歳馬です。しかしここまで考えて、若いうちに引退させられ、と殺されるのと、ずっと走り続けさせられるのと、どちらが馬にとってマシなのか、よく分からなくなりました。馬牧場で働いていた方の話では、馬は走ることなど好きではないということです。自ら好んで走ることはなく、日中ゆっくり草を食んだり、休んだりしているそうです。
馬が走るのは捕食者から逃げるときだけでしょう。その馬を、強制的に人を乗せ走らせるために過酷な馴致(乗りならし)がおこなわれるそうです。



2011年には3040頭の馬が、「乗馬用」という名目で競馬から引退しています。
農水省 馬関係資料
これら引退した馬たちの多くが、と殺されているのは間違いありません。
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
今回電話で話をした競馬に携わるかたたちは、「競走馬として利用され、引退して殺されるとは、あまりにひどい」という立場の私の質問に懇切に答えてくれましたが、皆「競走馬は経済動物」という考えが基本にあります。
「引退後、と殺しないでほしいというなら、牛や豚をと殺することもできないのでは?」と逆に質問もされ、「競走馬」や「畜産動物」である前に、かけがえのない感受性のある命であることを分かってもらうことは、この方たちだけではなく社会に対しても、とても困難だと感じました。


※1 JRA馬券の売り上げのうち75%が当たり馬券の払い戻し、10%が国庫納付金、15%がJRAの運営費にあてられ、国庫納付金のうち75%が畜産振興にあてられています。(日本中央競馬会法で規定)。2011年は2293億の国庫交付金が納められています
http://www.jra.go.jp/company/gyomu/img/2012/g_22_02.pdf
また競馬法では、地方競馬においても、その収益を畜産振興などに充てるようしめされています。

※2 2012年の競走馬生産頭数は6832頭。
http://www.jairs.jp/contents/archives/2013/12.html
この生産頭数については、農水省、地方競馬、中央競馬などが話し合って決定するそうです。


競走馬についての意見方法
http://www.all-creatures.org/ha/wildlife/wildlife.html#keiba

馬利用の詳細
http://www.arcj.info/zoo-circus/detail/keiba.html



引退した競走馬はどうなるのか?肉1



メモ souken