第14回・15回「動物と生活を考える展」

関西動物友の会の知人より動物問題全般を取り上げたパネル展の案内です
 
『動物と生活を考える展』のお知らせ

ペット動物を取り囲む商売は多種あって、ペット産業は生きものを「消耗品」としてシビアに扱える人達ほど儲けやすい業界さながらです。
中でも繫殖業者にとっての動物(金儲けの材料)には面倒な愛護も保護も福祉もへったくれもなく繁殖現場には動物の生態に適さない劣悪な状況が多く存在します。

動物の福祉に取り組む人達の多くは繫殖・生体販売に反対です。
ペット産業を支えているのは私達「動物好きの消費者」で、この消費者が少しずつでも賢くならなければこの『動物好きが動物を苦しめる』間抜けなサイクルから抜け出せない感がします。

昨今は動物愛護ビジネスという商売も台頭してきて、愛護団体を名乗って犬猫を有料(寄付金など)で引き取る詐欺まがいのグループもネット上で踊っています。

このろくでもない時代に行なう展示会。動物が好きな人も嫌いな人も、ベジタリアン(菜食主義)もそうでない人も、梅田近辺にお越しの際お時間が許せばお立ち寄りください。受付のいないギャラリーですので気楽に御覧になれます。

『第14回 動物と生活を考える展 』

【場所】大阪市北区梅田 大阪駅前第2ビル5階 
大阪市立総合生涯学習センター ギャラリーA

6月13(水)~21(木) 10:00~21:00
ただし17(日)10:00~17:00  18(月)休館日
最終 21(木)10:00~18:00

『第15回 動物と生活を考える展』

【場所】上記と同じく大阪市総合生涯学習センター ギャラリーB

7月11(水)~19(木) 10:00~21:00
ただし15(日)10:00~17:00  16(月・祝)休館日
最終 19(木)10:00~18:00
                     
関西動物友の会  津田憲志

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虫は苦痛を感じるのか

動物実験では3Rの基本理念が守られなければなりません。

Replacement(代替)
「できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること」
Reduction(削減)
「できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること」
Refinement(改善)
「できる限り動物に苦痛を与えないこと」

この「動物」の定義に「虫」は入るのか?

最近、哺乳類や脊椎動物の代わりの、カイコをつかおうという動きがでてきてます。
カイコを歯周病にさせたり、糖尿病にさせたり、ウイルスに感染させたりして、病気モデルのカイコが作り出されています。
http://genome-pharm.jp/topics/images/parameter_value03.pdf
カイコを使ってワクチンを大量生産したり、クモの糸の遺伝子を組み込んで「頑丈な糸」をカイコに産出させることも行われています。
http://matome.naver.jp/odai/2141809158218540601

OIEの陸生動物衛生規約の動物実験についての章には、
3Rの「Refinement」は、より単純な種を実験動物として選択していくことを含む、と書かれています。

『Refinement: 痛み、苦痛、苦悩あるいは継続的な害を防止する、軽減するあるいは最小化する方法及び/あるいは使用する動物のウェルフェアを向上する方法の活用。Refinementには、より神経系が構造的及び機能的に複雑ではない種及びこれらが複雑でないため経験を明確に記憶しにくい種を適切に選択することを含む』
http://www.oie.int/index.php?id=169&L=0&htmfile=chapitre_aw_research_education.htm

脊椎動物よりも、無脊椎動物のほうが単純な構造だと考えるなら、マウスやサルや豚や犬の代わりに、昆虫を使うのはOIEの規約にかなっているといえます。

欧州評議会の「実験及びその他の科学的目的のために使用される脊椎動物の保護のための欧州条約」では、この条約の対象動物はそのタイトルどおり「脊椎動物」とされています。
http://conventions.coe.int/treaty/en/treaties/html/123.htm

欧州連合(EU)の「科学的な目的のために使用される動物の保護に関する指令」では、対象動物は欧州評議会のいう「脊椎動物」だけではなく、「痛みを感じることが科学的に証明されている円口類や頭足類も含めるべき」としています。
http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/HTML/?uri=CELEX:32010L0063&from=EN

しかしいずれも「昆虫」が3Rを考慮されるべき対象動物とはしていません。

昆虫なら実験に使っても良いのか?

北米の科学者の集まりであるScientists Center for Animal Welfare (SCAW)による「動物実験処置の苦痛分類」には、『無脊椎動物も神経系を持っており,刺激に反応する。従って無脊椎動物も人道的に扱われなければならない。』
と書かれています。
http://www.kokudoukyou.org/index.php?page=siryou_index

昆虫と私たちが枝分かれしたのは7、8億年も昔のことで、神経系はそれぞれ別々に独自の進化をとげてきました。昆虫と私の感覚はかなり違うのではないかとも思います。しかし昆虫が刺激に対して反応するのは確かで、殺虫剤をかけられたゴキブリが「苦しそうに」ジタバタするのは間違いありません。

痛みを感じるのか感じないのか分からないのであれば、「感じる」と想定して事を進めたほうが失うものが少ないのは確かです。

ムカデのお母さんは、子供を産んだらぐるぐる丸まって自分の子供を中に囲んで、大事に育てます。
http://www.geocities.jp/tobizu_mukade/kosodate.htm
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ハエの研究をしている知人によると、あまり異性にもてないハエは酒にたかる率が高いそうです。

アマゾンアリの集落を研究したロシアの昆虫学者マレコフスキーは「2匹のアリが一匹のアリのコブを切断し、3匹のアリがもう一匹のアリのわき腹に刺さったトゲを抜いている」のに気がついたそうです。「それらの手術はアリ塚の前で行われ、外科医のアリが手術をしているあいだ、他のアリたちは患者の周りに円を描いていた」
(「罪なきものの虐殺」ハンス・リューシュ)







植物もヒトも昆虫も他の動物たちも、何十億年も前のもともとの祖先は一緒です。

46億年前に地球が誕生し、
40億年前に海の中で単純な構造の原核生物が現れ
21億年前に真核生物(細胞核を持つ生物)が現れ
植物と動物が枝分かれしたのは、10億年前です。
その後7、8億年前に脊椎動物と無脊椎動物(昆虫やタコなどの軟体動物)が枝分かれをして
3億年ほど前に魚類/両生類/爬虫類は哺乳類と枝分かれし、それぞれに進化していきます。
(爬虫類からその後、鳥類が枝分かれしています。)

http://livedoor.blogimg.jp/htmll-hokan/imgs/0/d/0d84e094.jpg
http://www.eonet.ne.jp/~libell/tikyuu.html#28

他の種を実験に使っているのは人間だけです。

いずれにせよ、植物であろうが昆虫であろうが動物であろうが、わたしたちは他の種を実験に使うのをやめていくべきでしょう。



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強制収容所 ブロイラー

強制収容所 ブロイラー 

日本で、鶏は平均すると1日に200万羽以上、と殺されています。
(2013年度 農林水産省統計より)


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鶏は生きたまま、輸送用容器に入れられ、食鶏処理場へ輸送されます。
輸送用容器は一般に穴の開いた籠であり、輸送中も処理を待つ間も数段積み重ねられています。その間高いところの鶏の糞尿は、低いところの鶏にかかります。
籠につめられ輸送される鶏は大きなストレスを受け、排便の回数を増加させます。輸送時間が長くなると腹腔および内臓の微生物汚染が高まるという研究もあります。
胃の内容物をなくし、輸送・食鳥処理過程での糞便汚染を最小限にするために、出荷前は絶食処置がとられます。
一般的な処理過程は、まず懸鳥(逆さ吊り)され、そのままスキーリフトのようなコンベアで運ばれていき、その後、頚動脈の切断・放血(2~3分)が行れ、→湯漬(60度前後)→脱羽と進む。
(参考:「食鳥処理衛生ハンドブック」)

※懸鳥前に二酸化炭素による気絶方法をおこなっているところもあります。この方法だと、懸鳥時のストレスをなくすことが可能。(しかしたくさんの鶏を一時に扱うため、二酸化炭素による気絶が十分行なわれぬこともあります)



肉用鶏(ブロイラー)
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ブロイラーは、経済性を追求するために、合理化された大規模な密閉型の鶏舎の中に収容され、通常他の生産システムより高い飼養密度で飼養されており、日本では一般的に1㎡当たり16羽前後の過密飼いとなっています。
徹底した育種改良の研究により、自然界の鶏は成鶏に達するのに4~5か月かかるところをブロイラーは50日程度で成鶏に達します。

その急激な成長はブロイラーに身体的負担を与えます。

イギリスの研究では、ブロイラーの30%近くは体を支えることが難しく歩行困難となり、3%はほとんど歩行不能となっているとのこと。また、心臓にも負担がかかり、100羽に1羽は心臓疾患で死亡することが報告されています。
(2008年ALIVE海外ニュースより)

『ブロイラーの1/4は、一生の1/3を慢性的な疼痛の中で生きているだろう』(「動物への配慮の科学」より)

『食欲中枢がマヒするまでに改良されたことにより過食し、骨や心肺機能の成長が追い付かないことからくる骨折や腹水症が起こりやすい。』
(「畜産技術」2008年12月号)

日本におけるブロイラーの出荷までの淘汰率は全国平均4~5%。
(2008年調査 畜産技術協会資料より)
淘汰される鶏は削痩・発育不良, 脚弱を示しています。

歩けなくなったブロイラー
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ブロイラーの飼育方法
日本のブロイラー養鶏は99.9%が平飼いです。農林水産省がブロイラー生産量を初めて公表したのが1960年。1965年以降ブロイラー生産が本格化・大量化するとともに、それまで発生の見られなかった新しい疾病が多発するなど伝染病の危険が増大し、飼料添加薬、ワクチン、抗生物質、抗菌剤の飼料への配合などが常用されるようになりました。
本来動物は一ヶ所に大量に詰め込まれて生活する生き物ではありません。異常が起こるのは当然といえます。
ブロイラーは過去、採卵鶏と同様、バタリー方式で飼育されていましたが、その生産が本格化・大量化するとともに平飼いへ移行。

衛生面から、同一の鶏舎に同じ孵化日の雛だけをいれ(オールイン)、これを育てて全て出荷する(オールアウト)、オールイン・オールアウト方式が主流。また、採卵鶏と違い雛の雌雄鑑別は行われません。
※オールイン・オールアウト方式は採卵鶏場でも採用されています。

入雛 
徹底した除糞・殺虫・水洗・消毒が行われた鶏舎へ、購入した雛が入れられる。(雌雄別飼方法と混飼方法とがある)
温度管理 
雛は、羽毛の発達が未完成で、放熱されやすいため、寒さに弱い。鶏には汗腺が殆どなく、呼吸によって体熱を放散させるため、高温下に長時間置かれると過呼吸となり熱射病になる。特にブロイラーは短期間で大型に成長するよう改良されていることや、高密度での飼養による床面付近の温度上昇などから熱射病にかかりやすい。
換気管理 
鶏は気嚢を持っており、その大きさは成鶏で肺の約9倍あり、酸素消費量は豚・牛と比べて3倍以上である。そのため有害物質(鶏の排泄物から発生したアンモニアなど)の鶏舎内での滞留は鶏の健康に悪影響を及ぼす。
光線管理 
照明時間を長くすることで、摂食行動を活発にさせ増体を促進させる、などの理由から、24時間点灯、夜間点灯、23時間点灯・1時間消灯などの光線管理が行われる。日本のブロイラー養鶏では約90%が光線管理を行っている。動物福祉の点から、欧米の照明基準では暗期の設定が行われているが、日本では一般的に暗期の設定は行われていない。
出荷 
生後51~55日、体重2.5~3㎏で出荷される。

ブロイラーは一羽、1000~1500円程度で取引されます。



恐竜の子孫である鶏は、朝起きたら羽ばたきし、見繕いをし、地面をつつき採食し、1匹の雄を頂点とした秩序だった生活を好む生き物です。
鶏は40~80羽くらいしか他個体を識別できません。鶏は社会生活を営む動物であり、群れにははっきりとした順位がありますが、個体密度の高い屋内に、数万羽単位で閉じ込められる環境では、社会秩序を維持することができず、鶏には大きなストレスとなります。
鶏は野生の時からの習性が残っていて、木の上に止まって寝る習性があり、飛び上がる羽・足の力を鍛えるためにも止まり木は欠かせませんが、鶏舎の中に止まり木があるところはゼロ(※)に近い。
(※畜産技術協会 アニマルウェルフェアに対応した家畜の飼養管理に関する検討会議事録より)

また、欧米で動物福祉の指標のひとつとして議論されている、ブロイラーにおける趾蹠皮膚炎(FPD)ですが、日本におけるブロイラーのFPDの発生状況の調査(2011年鹿児島大学による)では、近年、日本においてFPDにより廃棄されるものが増加傾向にあることが分かっています。
また「FPDは調査した全ての鶏群で観察され、一部の鶏群では全ての個体にFPDを認めた」など広範囲にわたり、高率にFPDが発生していると報告されています。PFDの発生要因として、床状態の悪さ、飼育密度の高さなどが考えられています。FPDが重度になると、鶏は疼痛による歩行困難、発熱ストレスに苦しみます。
この趾蹠皮膚炎は、海外ではペナルティが科せられる国もあります。
趾蹠皮膚炎の増加は死亡率の増加ともも肉量の低下につながります。
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歩けないブロイラーの雛

統計
2009年度のブロイラーの飼養戸数は、2,392 戸。1億714万のブロイラーが飼育されている。
1戸あたりの飼養羽数は年々増加しており、2009一戸当たり平均44800羽 2009年度)
近年、鶏肉の国内自給率は60%台後半~70%台で推移している。
(参考:農林水産省、財務省資料)
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ブロイラーの雛

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一生を建物の中ですごします。


ブロイラー関する法規制
(ブロイラーが命あるものとして守られる法規制は、「ない」と言えます)

動物の愛護および管理に関する法律
畜産動物は、動物愛護管理法の対象動物であり、第44条の罰則の対象動物である。しかし第10条の動物取扱業の登録を要する対象動物ではない。
また動物愛護管理法に、畜産動物に限定した条項はない。

産業動物の飼養及び保管に関する基準 
「産業動物の衛生管理及び安全の保持」「虐待の防止」などが記されているが、この基準は努力義務のみである。ごく簡単な内容で、具体的な飼養方法についての記載はない。

アニマルウェルフェア(動物福祉)に対応した採卵鶏の飼養管理指針 
農林水産省の要請で、畜産技術協会が作成、2010年公表。国際的なアニマルウェルフェアへの取り組みを受けて作成された指針。罰則はなく、拘束力は弱い。具体的な飼養方法、数値目標も記載されているが、飼養密度の推奨数値は1㎡あたり16羽前後、光線管理については暗期の設定の義務付けがないなど、動物福祉からは遠いものとなっている。

家畜伝染病予防法
家畜の伝染性疾病の発生の予防とまん延の防止のための法律。家畜伝染病予防法施行規則第21条において規定された飼養衛生管理基準には「家畜の健康に悪影響を及ぼすような過密な状態で家畜を飼養しないこと」とある。また、毎年、飼養衛生管理基準の遵守状況について調査が行われ、家畜伝染病予防法第十二条の七に基づき、毎年インターネットで公表されている。
そのほか、動物福祉に関する項目はない。
 
養鶏振興法
種卵(ふ化させるための卵)を生産する種鶏業者と、鶏のひなを生産するふ化業者に関する法律。種卵・ひなの表示規定や、ふ化業者の登録について記されている。「施設の整備」の項で、種鶏やひなが病気にかからぬようにすること、という努力義務が記されているが、その他に動物福祉に関係する条項はない。

家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律(家畜排せつ物法)
家畜の排泄物の処理や保管、有効利用について記されている。動物福祉に関する条項はない。

食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律
鶏のと殺(食鳥処理)事業の許可、公衆衛生上必要な措置などについての法律。食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律施行規則(厚生労働省令)に「食鳥の集荷に当たっては、異常なものの排除に努めるとともに、生体の健康の保持に留意して輸送すること」とあるほかは、動物福祉に関する条項はない。

動物の殺処分方法に関する指針 (殺処分方法のみでなく、と殺にも適用されます)
環境省告示。「できるだけ苦痛を与えない」「社会的に容認されている通常の方法」などと記されているが具体的な方法については明記されていない。


肉用ではなく、採卵用鶏についてはこちら→
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-9.html



メモ veg

薬まみれの鶏肉 「抗生物質 国産鶏肉の59%で抗生物質耐性菌が検出」

2018年3月31日、厚生労働省研究班が発表した報告は驚く内容ではあったが、さもありなんとも感じた。
薬漬けにされて耐性菌まみれの鶏肉を、これからも私たちは食べ続けるべきなのだろうか?

抗生物質まみれにされる理由は、過密飼育で鶏たちがストレス満載の中で生きているからだ。ストレスは免疫力を低下させる。病気に感染しないように、感染してもそれが拡がらないように、そのために抗生物質が大量投与される。

2050年には抗生物質耐性菌で年間1000万人もの死者が出ると言われている。鶏たちの受けた苦痛が、今まさに私たちに跳ね返ってこようとしている。


薬効かない菌、鶏肉の半数から検出 厚労省研究班 (日本経済新聞)
2018/3/31
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28845500R30C18A3CR0000/
 国産や輸入の鶏肉の半数から抗生物質(抗菌薬)が効かない薬剤耐性菌が検出されたことが、厚生労働省研究班の調査で31日、分かった。健康な人なら食べても影響はないが、免疫力が落ちた病人や高齢者らの体内に入って感染すると、抗菌薬による治療が難しくなる恐れがある。

抗菌薬は家畜の成長促進目的で使われることがある
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 食肉検査所などで約550検体を調べ、全体の49%から耐性菌が見つかった。家畜の成長を促す目的で飼料に混ぜて抗菌薬が与えられることがあり、鶏の腸内にいる菌の一部が薬剤耐性を持つなどして増えた可能性がある。

 鶏肉から耐性菌が検出された例は過去にもあるが、研究班の富田治芳・群馬大教授は「半数という割合は高い」と指摘。家畜や人で「不要な抗菌薬の使用を控えるべきだ」と訴えている。

 鶏肉の小売業者などでつくる日本食鳥協会は「耐性菌の低減には国の方針に基づいて積極的に取り組んでいきたい」とコメント。耐性菌に限らず食中毒を防ぐため、食べる前に十分に加熱するよう呼び掛けている。

 牛や豚は今回の調査に含まれていない。家畜由来の耐性菌による感染症は医療現場で大きな問題となっており、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)でも対策が議論されている。

 研究班は2015~17年度に、国内3カ所の食肉検査所で集めた鶏肉や、ブラジルなど5カ国から輸入された鶏肉で薬剤耐性菌の有無を調査。その結果、全体の49%から「ESBL産生菌」か「AmpC産生菌」という耐性菌を検出。国産では59%、輸入品は34%だった。国内で抗菌薬の種類や使用量に大きな差はなく、全国的に同様の傾向とみられる。〔共同〕


日本のブロイラー養鶏場
このような状態で動物が正常にいられると考える方がおかしい。

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動物実験代替法

動物実験をゼロへ。未来の新薬開発に期待高まる、薬の作用をコンピュータ・シミュレーションする研究
2018/03/16

安全性は担保しつつ、より倫理的な方法へ。

これまで新薬の開発において、ネズミやウサギなどの動物たちが重要な役割を担ってきました。ところがいま、バーチャル技術を活用してこうした動物たちの命を救おうと励む科学者たちがいます。

先日、イギリスの国立動物実験代替法センター(NC3Rs)によって2017年国際アワードに選ばれたのは、オックスフォード大学の研究チーム。生き物の代わりにコンピュータシミュレーションで薬の作用について研究する彼らは、昨年9月にFrontiers in Physiologyで公開された論文で次のような結果を明らかにしています。

実験では、人間の心細胞のコンピュータモデル「Virtual Assay」とよばれるソフトウェアを開発し、数千ものシミュレーションによって62種類の薬と15種類の化合物がどう作用するか調べられました。臨床データと照らし合わせたところ、たとえば不整脈を引き起こす物質は89%の確率で推測できることが実証されました。これは、ウサギの心臓細胞を使った旧来の実験方法では75%の確率であったのと比べても高い精度だとわかります。

論文の筆頭著者であるElisa Passini氏は、ネズミ、ウサギ、モルモット、イヌ、ブタを含め「心毒性を調べるのに、現況ではさまざまな動物を使った前臨床試験が行なわれている」として、このフェーズでは「最低でも年間6万匹以上の動物が使用されている」と、指摘しています。このプロセスを彼らが開発したモデルに置き換えることで研究の初期段階において「科学」という名のもと命を奪われる動物の多くを救えるはずだと考えを示しています。

また同氏は、長らくのあいだ新薬の治験でコンピュータモデルは、有望なツールとして売り込まれることはあってもメジャーになることはなかったと指摘します。今回のソフトウェアは、専門家でなくても簡単に操作できるよう開発されたほか、従来のシステムよりも高精度であるとのこと。たとえば最近の研究では、細胞膜がイオンを通過させる動き方に基づいて9種の心細胞プロファイルを作成し、特定の薬物による不整脈のリスクが高いプロファイルを見つけ出しています。

動物の命を犠牲にすることなく、薬の作用について着実に分析できるならば、心細胞に限らず幅広い領域で活用できることが期待されます。

実際のところ、現時点でアメリカのメルク・アンド・カンパニー、ベルギーのヤンセンファーマのほか、すでに製薬会社4社において新薬開発や安全への取り組みに使用されているといいます。また今後は、このソフトウェアを使用して心臓の収縮や血液の循環に薬がどのように影響するか研究が予定されているほか、現段階で痛みや2型糖尿病といった分野での研究も進められているようです。

【アメリカ】 UL、動物実験に頼らないREACH規則毒性試験を可能にするソフトウェア開発
2017/03/31

UL認証で知られる米認証機関UL(Underwriters Laboratories)は3月13日、環境認証を行う部門UL Environmentが、動物実験を行わずにEUの化学物質ルール「REACH規則」に基づく有害性試験が可能となる新たなソフトウェア「REACHAcross」をリリースした。同種のソフトウェアとしては初めて、人工知能型アルゴリズムの一つ「機械学習」機能を搭載した。

 REACHAcrossには、精度の高い類推(Read-across)を用いた定量的構造活性相関(QSTR)に基づく分析ができることが大きな特徴。通常、新規開発された化学物質をREACH規則のもとで有害性や安全性を試験する際には、動物実験を行い致死量やダメージ量などの計測を行うことが多い。そのため、実験に用いられた動物が死に至ることも多く、動物実験の削減の必要性が指摘されていた。定量的構造活性相関法では、化学物質の構造から薬効を予測し、従来動物実験によって得られた有害反応ポイント「エンドポイント」の反応を推定することができる。またRead-across法を用いることで、過去に試験をしていない化学物質も、試験データのある類似物質から有害性を推察できる。


ゼブラフィッシュに代わる実験動物としてコンピュータ上で再現したゼブラフィッシュの3Dモデルが登場
2017/01/16

小型魚のゼブラフィッシュは年間2000万匹が脊椎動物のモデル実験動物としてさまざまな研究に利用されています。しかし、実験に用いられる動物の数を減らせるのではないかということで、ニューヨーク大学タンドン工科校がコンピュータープログラムの3D空間でゼブラフィッシュの動きを再現する仕組みを開発しました。
研究グループは2015年に最初のゼブラフィッシュの2Dモデルを作成。その後、2017年の段階では速度調整や壁との相互作用、個体ごとの泳ぎ方の違いなどまでが反映された3Dモデルが登場しています。これらの改良により、コンピューター内の「ゼブラフィッシュモデル」を用いて、様々な動物実験が行えるようになるとのこと。
このゼブラフィッシュモデルで前臨床病期の研究を進める予定だと語ったのは、グループの一員であるMaurizio Porfiri氏。ちなみに、ゼブラフィッシュを入れた水槽の大きさと泳ぐスピードについて、研究グループでは相関性があると考えています。もしこれを本物のゼブラフィッシュを使って検証するのであれば、膨大な数のゼブラフィッシュが必要となるところですが、ゼブラフィッシュモデルであればシミュレーション用の計算時間さえかければ数を増やすことは容易です。
ただ、現時点ではまだゼブラフィッシュの動きを「完全再現」しているとはいえず、より正確なモデルを準備しているとのこと。
Porfiri氏は、ゼブラフィッシュモデルを利用することですべての動物実験を代替できるわけではないものの、動物を用いた実験の数は減らせるのではないかと語っています。


ラボ・オン・ア・チップ- 体の部位の働きを再現できるテクノロジー

『医学文献を元に、研究結果を検証すると、人間と動物の結果は大半が不一致だ。人間の病気の研究には人の細胞や組織を使うべきだ。だがそれには反論がある「細胞では体全体を把握できないという意見だ。
その反論への答えは「ラットも犬も猫もサルも、人間のかわりにはならない」ということだ。体全体を把握するためには、まずは人間の細胞を使うべきだ。その次に細胞群、次に臓器の断片を使って、細胞群の相互作用を見る、次の段階が体の部位の働きを再現できる「ラボ オン ア チップ」などのテクノロジーだ。もちろんこれは完璧なやり方ではない。
しかし生物学に100%などというものはない。

”不完全であるが人間のデータを使うか” もしくは”人とは不一致だが「動物の」完全なデータを使うか”のどちらかだ。

わたしは獣医として、同情心のある人間として、倫理的、科学的観点から動物実験に反対する。
動物実験はもっとも醜い行為のひとつだ。
医学史上最大のあやまちだ。
早くそれに気がつけば、動物だけでなく人も救われる。』

(字幕あり)
動物実験に反対する科学者団体Antidote Europeの
アンドレ・メナシュ博士


日本でもチップ上で人体を再現するという方法が開発- チップに人体再現、薬効をチェック 東海大・東大など
2014/10/6

 「東海大学の木村啓志講師と東京大学の藤井輝夫教授らは、薬の効き目や副作用を調べる手のひらサイズの『人体チップ』を開発した。プラスチック製の基板上にヒトの腸や肝臓などの細胞を培養し、腸から吸収した抗がん剤が肝臓で代謝され肺がん患部に到着する様子を再現した。新薬を開発する際に動物実験の代わりになる。5年後を目標に実用化をめざす。」


軍事予算は受けない、動物実験もしない---一部科学者が極度に倫理的な研究スタイルを追求
2015.01.08 

『最近、一部の神経科学者たちが自らの研究成果が軍事転用されるのを恐れ、軍事予算を拒絶し始めたという。彼らは独自に開拓したルートから研究予算をねん出している。また神経科学(脳科学)の研究に不可欠な「動物実験」も非倫理的であるとして拒絶し、元々、癲癇など神経疾患の患者から(恐らくは治療目的で)採取された脳細胞などを使って、基礎研究のための実験を行っているという。
こうした新しい世代の科学者たちはまた、研究の透明性にも心を砕いている。たとえば自分たちが実験で発見した現象や関連データなどを無条件で(恐らくはインターネット上で)公開し、必要とあれば最終結果が出るまでの途中経過さえ公開しているという。
彼らがここまでストイックな研究スタイルを追求する理由は、先端科学の悪用や暴走の可能性が今、かつてないほど現実味を帯び始めているからだという』





メモ Veg
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