熱湯・ガスバーナーなどで猫を虐待死

  • Day:2017.09.03 00:39
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熱湯をかけるなどして猫を殺したとして、警視庁は、さいたま市見沼区御蔵の税理士を動物愛護法違反の疑いで逮捕したと8月29日に発表した。


熱湯やガスバーナーで猫殺した疑い 動画で通報、男逮捕(朝日新聞デジタルニュース2017.8.29)


記事には「捕獲器に猫を閉じ込め、熱湯を浴びせたり、ガスバーナーで焼いたりして殺したというもの。」とあるが、実際の行為は文字から想像するよりもずっと残酷だ。


逃げられないよう捕獲器に閉じ込めた猫に少量ずつ数回に分けて熱湯をかけ、爆竹、ガスバーナーなども使用された。ほとんど動けなくなったところで捕獲器から出され、肛門からの水注入、歯の切断なども行われている。十数分にわたり拷問が繰り返される動画もある。


 


事件の概要


掲載する写真は動画共有サイトにアップロードされた動画からキャプチャーした画像だ。

2016年3月から2017年6月にかけて、この容疑者のものと思われる猫の虐待動画は計10本、動画共有サイトに投稿された。


*ここから画像が挿入されるため、見たくない方はこちら


 


 


 


 


 


1本目(47秒)

2016.3.25に投稿


捕獲器に閉じ込められた猫に熱湯がかけられた。熱湯をかけられた猫の背中の一部の皮は剥げ、むき出しになった。




2本目(4分)

2016.4.18に投稿


捕獲器に閉じ込められた猫に5回にわたり熱湯がかけられた。虐待者が熱湯の入った鍋をもって近づいてくるたびに猫は虐待者を威嚇し抗議の声を上げるが、5回目の後では激しい呼吸を繰り返し横たわったままになった。




3本目(1分3秒)

2016.6.5に投稿


熱湯で満たしたペール缶の中に、猫を浸けたり出したりと繰り返された。動画の終わりには動けなくなった。



4本目(5分)

2016.6.5に投稿


捕獲器に閉じ込められた猫に8回にわたり熱湯がかけられた。虐待者が近づいてくるたびに這って逃げようとしていたが、動画の終わりには、激しい呼吸を繰り返し横たわったままになった。





5本目(7分30秒)

2016.11.22に投稿


少しずつ熱湯をかけられるよう鍋ではなくひしゃくが使用された。11回にわたり熱湯がかけられ、弱ったところに顔に集中して熱湯がかけられた。最後にはまったく動かなくなった。




6本目(11分1秒)

2017.1.15に投稿


爆竹がケージの中に投げ入れられ、その後9回にわたり熱湯がかけられた。荒い息を繰り返しほとんど動けなくなったところでケージから出されて、肛門からの水の注入、歯の切断が行われた。動画の最後にはまったく動かなくなった。




カメラに収まりやすいようケージの位置を直している



7本目-10本目


ここからは残酷性がさらに高いため、キャプチャー画像は掲載しない。7本目からは熱湯と同時にガスバーナーが使用されるようになり、さらにエスカレートする。弱って動けなくなったところで、目や足裏、肛門などを集中的にガスバーナーであぶる、などの拷問が繰り返された。


 


二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金


目をそむけたくなる虐待の内容を記したのは、罪に対して罰が見合っているかという問題提起をしたいためだ。

これだけのことをやっても、動物愛護管理法ではもっとも重くて「二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金」にしかならない。二年以下なので執行猶予がつくことさえある。

刑法では「三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金の言渡しを受けたときは、情状により、裁判が確定した日から一年以上五年以下の期間、その執行を猶予することができる。」とされているからだ。


実際に2011年、里親サイトから仔猫を貰いうけ虐待、虐殺を繰り返した男は懲役3年、執行猶予5年という判決を受けている*が、執行猶予がつくということは刑務所に入らなくてよいということを意味する。


罪を重くすれば犯罪が減るなどという単純な問題ではないだろう。

しかしどんな判決になろうとも、もっとも重くて「二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金」なのだ。このレベルの罰則で本当に動物を守ることができるのだろうか。




2ちゃんねるには動物虐待を楽しむ掲示板「生き物苦手@2ch掲示板」が存在する。この掲示板の中で、これまでこの容疑者のものと思われる動画がすべて共有されてきた。投稿された虐待動画をみなで「賞賛」し「次はこんな動画を頼む」などとリクエストし、動画の回数を追うごとに拷問の内容はエスカレートしていった。

動物の命が軽んぜられ、一年以上にわたりこのような拷問動画が10本もインターネットで共有されるのを許してしまったのは、今の動物愛護管理法が動物を守る抑止力として十分ではないということの表れだといえるのではないか。




2018年は5年に一度の動物愛護管理法改正だ。

現在、法改正に向けた署名を集めている。

人間から動物を守ることのできる、実行力のある法改正になるよう、署名へご協力をお願いしたい。


 


動物愛護管理法改正の署名


 


 


2ちゃんねる


この容疑者のものと思われる動画は10本とも、2ちゃんねるの動物虐待を楽しむ掲示板「生き物苦手@2ch掲示板」で共有された。

この動画は回を追うにつれて虐待の内容がエスカレートしていったが、その原因のひとつにこの掲示板がある。

今回逮捕された容疑者の撮影したと思われる1本目の動画は、2016.3.25に「生き物苦手@2ch掲示板」に投稿され、10本目のものは2017.6.24に投稿されている。

この間、容疑者の投稿した動画に対して「すばらしい」「こういった(虐待)方法をしてほしい」「次の動画が楽しみ」などのコメントがつき、はじめは熱湯だけが使用されていたものがエスカレートし、ガスバーナーやペンチなども使用されるに至っている。


アニマルライツセンターは2ちゃんねるの管理・運営者に動物虐待を助長する「生き物苦手@2ch掲示板」の閉鎖を求めるとともに、今後このような掲示板が作成された際速やかに削除できる監視体制を整えることを要望していく。


懲役刑を求める署名


今回の容疑者に対して(執行猶予のつかない)懲役刑の実刑を求める署名が立ち上がっている。



https://goo.gl/Dnf3jA




この容疑者は逮捕→送検され、これから起訴か不起訴かが決まる。起訴されれば裁判が行われ法廷で判決が下されることになる。


2016年の法務省の検察統計によると、動物愛護管理法の被疑事件114件のうち33件が起訴、57件が不起訴となっている(残り24件は「ほかの検察庁に送致」)。

33件の起訴のうち「公判請求」は4件、「略式命令請求」は29件

57件の不起訴のうち「起訴猶予」は48件、「嫌疑不十分」は8件、「心神喪失」は1件**。


不起訴の理由の多くが「起訴猶予」だが、今回の事件は"本人が深く反省している"などの理由で起訴猶予としないよう、きちんと起訴してほしい。また、起訴されても罰金のみで済ませる「略式命令請求(略式起訴)」になってしまう事例も多いが、これは略式命令罰金で済ませられる事件ではない。公判請求(起訴)が相当の犯罪だ


犯人には服役して、命の尊厳とは何なのかということをしっかり考えてもらいたい。自分の犯した罪の重さを自覚してほしい。私たちと同じように動物も感受性があり、喜び、苦悩する。人間の命と同じように、動物の命もかけがえがないのだ。


 


*傍聴時の書き取り記録 /裁判所名:横浜地方裁判所 川崎支部 刑事部/日時:2012年5月23日/事件名:動物の愛護及び管理に関する法律違反、詐欺/事件番号:平成23年(わ)第589号等http://nijinyanko.homepagelife.jp/saiban.html
**参照:罪名別 被疑事件の既済及び未済の人員http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001189603 被疑事件の件数に含まれているのは動物虐待、殺傷罪の44条だけではありません。そのほかの罰則(動物取扱業関係など)も含まれています。

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乳牛の跛行

  • Day:2017.08.22 23:03
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乳牛にもっとも激しい苦痛を与える病気と言われているのが、跛行です。

跛行とは足をひきずって歩くことです。
酪農の大規模化と「品種改良」による乳量増加が進んだことにより、跛行は増大しています。

乳牛の跛行は疾患の問題ではなく、アニマルウェルフェアの問題だと広く認識されています。
イギリスでは乳牛の跛行を重大な虐待と捉え、非難の対象となっています。
虐待と言われてもおかしくないほど、跛行する牛の苦痛は大きいものです。

跛行になった牛は休息、摂食、飲水、繁殖などあらゆる行動に影響を及ぼします。
乳生産量が低下することも明らかになっています。


跛行は、生産性を重視して牛本来の生態に配慮しないことが根本的な原因となっています。

跛行を引き起こす要因

1)床の材質や状態が悪い(コンクリート床、湿った床、敷料がない)
牛は本来草地を歩くものですが一般的に乳牛たちは牛舎の中で飼育されています。
特にコンクリート床は、蹄を痛める原因となります。
乳牛の蹄は素早く水分を吸収する性質があるので、湿った床で飼育すると、水分を吸った蹄は柔らかくなり、より摩耗しやすくなる。また、糞尿で覆われた床は、伝染性の皮膚炎発症率を高めるます。

2)草地に放牧しない
牛は本来、コンクリートではなく牧草地のような柔らかい場所を歩くように進化してきたので、草地に出る機会を与えないと牛の跛行は増加します。
*乳牛で大きな問題になっているラムネス(歩行異常)については柏原(2007)が計590頭の搾乳乳について調査を行った。すなわち、歩行中の乳牛の動作をデジタルカメラで撮影し(中略)昼夜放牧、時間制限放牧および放牧をまったく行っていないフリーストール飼養で観察された各スコアの割合は、どの分類においてもスコア1(正常)がもっとも多かったが、昼夜放牧および時間制限放牧ではその割合は76~83%であったのに対して、放牧をまったく行っていないフリーストールでは50%程度であった。また明らかな歩行異常は、昼夜放牧、時間制限放牧では0~1頭であったのに対して、フリーストールでは3~16頭を占めた。

3)乳牛の品種改良
乳量増加に特化して「品種改良」されてきたホルスタイン種は、ジャージー種よりも跛行が多いといわれています。
高泌乳量の牛ほど、第四胃変位や乳房炎が多いといわれていますが、第四胃変位は蹄葉炎を引き起こし乳牛を跛行させます。

5)過密飼育である
牛の足は硬い蹄という靴をはいた状態になっています。その中には蹄骨が葉状層と真皮層に包まれており、自分の横臥する場所のない狭い牛舎の中で起立時間が長くなると、そこが炎症を起し、充血と陣痛を伴うようになります。牛は一本の足に140kgという自重がかかっており足への負担は大きいものがあります。



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参考資料
■「牛の跛行マニュアル―治療とコントロール」
■「カウコンフォートを考える3ー乳牛の跛行ー
http://home.hiroshima-u.ac.jp/fscfarm/introduction/center-issue04/07.pdf
■畜産技術情報「飼養密度と生産性」
http://livestock.snowseed.co.jp/public/4e73725b/65bd8a2d/98fc990a5bc65ea63068751f75236027
■Whitmoas letter from USA
http://www.lava-net.jp/newsletter/jp/PDF/2009_06_jp_hg.pdf

■2013年3月「畜産コンサルタント」

souk

チェスター・ベニントン死亡 リンキンパーク

米国時間2017年7月20日。リンキン・パークのフロントマン、チェスター・ベニントンが自宅で死んでいるのが発見された。41才だった。
リンキン・パークといえば合計7000万枚以上のアルバムを売上げ、グラミー賞を2度受賞している、音楽シーンに大きな影響を与えたバンドだ。
そのボーカルのチェスター・ベニントンが、動物の権利を支持し、peta2の毛皮反対の広告塔になっていたことを知っている人は少ないかもしれない。


INK NOT MINK
毛皮を着るくらいなら入れ墨にしときな。
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「僕たちはこの世界のすべての生き物に敬意を示す必要がある」といい、動物の権利を支持し、「毛皮を買わない」という選択だけではなく、犬や猫の里親になる選択を促したチェスター。


彼の冥福を祈ります。

INK NOT MINK キャンペーンに参加する著名人たち
https://www.peta.org/features/ink-mink-psas/


peta2の追悼記事
Linkin Park’s Chester Bennington, Hero for Animals, Found Dead




引退した競走馬はどうなるのか?1

  • Day:2017.07.12 13:19
  • Cat:
2013年3月の農林水産省「馬関係資料」によると、
平成18~22年にかけて、乗用馬は、679頭増えています。
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一方、平成18年~22年にかけて、競走馬から登録抹消され、乗用馬に転用された馬は、中央競馬地方競馬合わせて、11,236頭です。
※サラ系はサラブレッド種、アラ系はアラブ種、ともに競走馬の種類です。
※平成18~22年に乗馬に転用された中央競馬のアラ系馬はゼロだったため、中央競馬のアラ系馬リストは載せていません。
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※「時効」というシステムは中央競馬にはないそうです


乗馬に転用された馬が、11,236頭いるはずなのに、
なぜ、乗用馬が679頭しか増えていないのか?
差がありすぎるのではないか?

青木玲氏の書かれた「競走馬の文化史」にはこう書かれています。

『(登録抹消された馬の行き先で)一番多いのは「乗馬」である。しかし、その大半が遠からず肉用になることは、関係者の間では暗黙の了解事項なのだ。もちろん、本当の乗馬になる馬も少なくないが、全体から見たら一部に過ぎない」
『つまり、いったん乗馬として馬を受け入れてくれる施設は、たんなる馬の終結地点で、そこから需要と供給のバランスで、馬の本当の運命が決まるわけだ』


競馬は夢、ロマン、といったような広告が見られますが、
馬にとっては、夢でもロマンでもない、早く走れなかったら肉にされる、過酷な現実です。

「日本では、毎年7500頭が競走馬として生産されるものの、うち6千頭はレースに使用された後は、一部は繁殖馬や乗用馬に転用されるが、大部分は処分される。役割を終えた馬は肉用として処分されるが、500頭あまりは全国に約20カ所ある養老施設に引き取られる」
(全国農業新聞2016.7.1)



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2009年に公開された、熊本にある、馬の屠殺場の動画



JRA競走馬研究所の1996年の調査によると、競走馬の8割が胃潰瘍になっているそうです。
http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/mame/mame-ikaiyo.html
そのための薬も開発されています。
*その後、日本トリムと帯広畜産大学臨床獣医学研究部門の共同チームは、「馬の胃潰瘍発症に対する電解水素水飲用による予防効果」の研究成果を、2016年6月1日に発表したが、それによると、競走馬の約90%、乗用馬の約70%が胃潰瘍に罹っているという。 https://www.j-cast.com/2016/06/04268746.html?p=all

競走馬として育てられる馬の病気には、他に「ソエ」というものもあります。「ソエ」とは、骨が出来上がっていない成長期の若い馬に、限度を超える調教を行うことで発症する病気です。強い痛み、跛行、重度になると亀裂骨折します。中央競馬では毎年1000頭が発症。http://t.co/VvILiApa

3歳馬の、菊花賞皐月賞などは、幼児虐待以外のなにものでもないのです。人間でいうと12歳。発育途中で骨が固まってない馬に、ハードトレーニングを積ませ、故障で体を痛めるまで、スピードの限界に挑ませます。

競馬用・乗馬用に馬はカスタムされます。
くら、蹄鉄、ハミ、頭絡、あぶみ。馬はさまざまな器具を取り付けられます。
馬を操るための鞭は馬を傷つけます。
「ハミ」は口という敏感な部分を利用して、馬を制御するためのものです。
ハミは口から頭部へと衝撃を伝え、痛みと損傷を与えます。


ハミ付き頭絡は虐待的な悪影響を及ぼすとして、タフツ大学獣医学部獣医外科学名誉教授ロバート・G・クック博士は、ハミなし頭絡を推奨しています。彼の研究によって、ハミが100以上の行動上の問題を引き起こしている事が証明されており、「ハミなし頭絡による操作は、ハミによる操作に比べてより安全で、より馬に思いやりがあり、より効果的なコミュニケーションを提供する」と結論付けています。
http://japanbb.info/free/drcook
引退した競走馬はどうなるのか?2
http://maypat01.blog.fc2.com/blog-entry-113.html





メモ veg

野生動物の殺し方


グラフィックス1
ワナにかけられ、「腱と皮だけでつながった状態」で、捕獲者に発見されたイノシシ。
2012年に撮影されたもの。

野生動物は、さまざまな方法で殺されています。
こういうやり方で殺さねばならない、という決まりはありません。
鳥獣保護を図るための事業を実施するための基本的な指針には
「捕獲個体を致死させる場合は、できる限り苦痛を与えない方法によるよう指導するものとする」
とされていますが、具体的な殺し方は示されていません。

殺す際に、長時間にわたり恐怖と痛みを与えるやり方は珍しいものではありません。
止めを刺す「止め刺し」の時だけではなく、ワナにつかまり捕獲者がやってくるまでの間も、動物はもがき苦しみます。
逃れようともがき、ワナにかかった足が擦りむけ、「関節がちょん切れて、腱と皮だけで繋がっていました。」ということもあります。


残酷ではないワナはありませんが、その中でもくくりわなやトラバサミは特に残酷です。

2013年6月
鹿 くくりワナ 
長時間かけて足をワイヤーで固定後、ナイフで殺す。

くくりわなに捕らえられた動物が「足が折れ皮一枚で繋がっている状態」で、ワナを見回りに来た捕獲者が発見することもあります。

ワナの見回りが3日にいっぺんなら、最長で3日間、捕獲者がやってくるまでもがきます。
人の仕掛けたワナにかけられたイノシシや鹿の中には、もともと3本しか足がないものもいます。
以前ワナにかけられたときに、足を引きちぎって逃げたのでしょう。

箱ワナならいいというわけではありません。
親子で捕らえられることもあります。

2012年12月
鹿 親子


2012年10月
イノシシ 親子
「親は外傷性ショックで虫の息」


2010年3月
鹿 親子
一撃必殺でない場合は、もがき苦しみます。子がさきに殺され、親は自分の番を待ちます。


2014年4月
イノシシ
箱ワナにかかった動物は「保定」されるまでの間、恐怖で苦しみます。


箱ワナの中で放置され、熱中症で死んでしまうハクビシンもいます。
現実に箱ワナにかかった小動物を、そのまま川に投げ込んで溺れ死にさせるということも行われています。
このようなやり方は日本の法令や基準に反します。






しかし、できるだけ苦しまない方法を考案されている方もいます。

電殺による方法

2013年5月
イノシシ
『実際の止め刺しはヤリで何度も刺したり棒で殴ったりと壮絶です。猪の最後を苦しませずに止め刺しすることを願っての方法です。狩猟をされている方のみご覧ください。』


電気止め刺し器
2016年10月31日 日本農業新聞より
https://www.agrinews.co.jp/p39326.html
[資材ナビ] 電気止め刺し器 末松電子製作所 「短時間で安全に」 負担減り捕獲数増
長崎県農林技術開発センターなどの研究チームは、害獣用の電気止め刺し器を開発した。捕獲した鹿やイノシシを電気で止め刺し(殺処分)する。作業が素早く、安全にできるため、捕獲従事者の負担が軽減できる。9月から限定販売を始めた。狩猟者に利用のポイントを聞いた。

 長崎県東彼杵町の鳥獣被害対策実施隊の粒崎松二さん(68)は「止め刺しが早くできるので、次のわな設置も早く、捕獲数が増えた」と効果を実感する。町から貸与され、試作段階から止め刺し器を利用する。

 止め刺し器は、充電式バッテリー内蔵の電源ユニットと、害獣に電気を流す通電支柱などで構成する。支柱先端の通電針(先端電極)を、害獣の背骨付近に刺し、失神させた後、心臓や脳に近い首筋などに通電させて殺処分する。「取り出しやすいように、取り出し口にイノシシを追いやって止め刺しする。最初は失神に20秒、2回目も20秒ほど電気を通す。1分で作業が終わる」と粒崎さん。出血もなく、殺処分までが早い。

 害獣が箱わなと先端電極に同時に触れることで電気が流れる仕組み。粒崎さんは、箱わなの取り出し口に水2リットルを掛け、電気を通しやすくして、効果を確実にする。

 「とにかく作業が安全」と粒崎さん。成獣のイノシシは100キロを超えることもあり、暴れると、箱わなを壊すほど危険。以前は、ロープやワイヤをイノシシの体に絡めて固定して殺処分していたが「大き過ぎると5、6時間かかることも。手が出せず、弱るまで2、3日待つこともあった」と話す。

 粒崎さんは、地元集落内の10箇所ほどで箱わなを管理する。以前は年間20頭ほどの捕獲が、いまは100頭を超える年もあるほど。今年は8、9月だけで74頭を捕獲。殺処分から箱わなを再び仕掛けるまで短時間にできることで、捕獲頭数増につながったとみる。

 利用の際には安全対策を怠らない。使用時は電気を通さないゴム製手袋、長靴を着用。作業は決められた手順を必ず守る。止め刺し器の使用前は、研修会に参加。毎年開かれる鳥獣害の講習会にも参加して、常に安全の意識を持つ。「大変なのは捕獲後の殺処分。止め刺しの負担軽減は、鳥獣害対策に必要」と強調する。

 東彼杵町では他の鳥獣被害対策実施隊メンバーも止め刺し器を使う。イノシシの捕獲は2015年度で約900頭。止め刺し器導入で「捕獲量が増えた」(同町)とみる。年1回開く、わなや電気柵の講習会に止め刺し器の利用と安全講習も設け、必ず参加してもらうという。
電気止め刺し器「エレキブレード」
 農水省の事業で長崎県農林技術開発センターと、電気柵メーカーの末松電子製作所(熊本県八代市)、捕獲わなメーカーの三生(佐賀県鳥栖市)などが共同開発し、特許を出願した。殺処分作業の軽減と、出血がなく、殺処分後の個体もきれいなため、精神的負荷が大きく減らせる。

 末松電子製作所が「エレキブレード」の名で9月から販売。支柱は組み立て式。支柱先端部分の長さは、注文に応じて変えられる。電源は、フル充電で20~30回使える。通電ケーブルの接続部などは防水仕様。ショート防止機能付きで先端電極が、箱わなに接触した時は、自動停止する。誤作動を防ぐため、二つのスイッチ操作で通電するなど安全性を高めている。

 「鳥獣害対策をしていない地域に販売しない」と同社。販売は、社員が購入先を訪れ、適正な使用方法を説明する体制をとる。当面は、地方自治体が組織する鳥獣害対策協議会向けに販売し、実施隊を中心に安全利用を進める。長崎県などの研究チームは「止め刺し技術の継承も必要。止め刺し器も対策の選択肢の一つと考えてほしい」と提案する。


価格は84,240円
問い合わせは末松電子製作所0965(53)6161


↓こちらの電気止め刺し器の値段も88,000円ほどだそうです。
http://newfuel1.com/kariken/densatu.html



電殺器であればほとんど一秒で即死です。
銃であれば、動物がワナにかかっているのを確認してから出ないと、銃を持ち出すことができません。銃刀法に反するからです。しかし電殺器は、銃と違い持ち運ぶことができます。法的な問題はありません。
電気的スタニング (Electrical stunning) による野生動物の殺処分について


一撃で急所を狙うためにレーザー付の銃を使う方法

2014年10月
イノシシ


箱ワナの動物を穏やかに保定する方法

2010年11月
イノシシ
角材を檻の網目から一本ずつ突っ込み、動きを封じる方法



箱ワナにかかった動物を、何度もヤリで突き刺して殺す、という方法がおこなわれている自治体に下記文書をFAXしました。
何度もヤリで突き刺して殺す、というのはこの自治体だけではありません。
多くの自治体で行われていることです。
みなさんが住んでいる地域の農業振興課や野生動物グループなどに問い合わせて見てください。(「野生動物の駆除について聞きたいのですが」と問い合わせると、担当部署につないでくれます)
もし何度もヤリで突き刺して殺しているのなら、改善を求めてみてください。
くくりワナやトラバサミの使用をやめるよう求めてみてください。
殺すのではなく、侵入の防止に重点をおいてほしいと、お願いしてみてください。
税金の使い道を決めるのは、わたしたちです。


農業振興課 ○○様

先ほどは電話でお話を聞いていただきありがとうございました。
野生動物の殺し方ですが、より人道的な方法として、電殺を検討していただけますようよろしくお願いします。
こちらのサイトに詳細・問い合わせ先が掲載されています。
「止め刺し 電殺器」で検索できるかと思います。
http://newfuel1.com/kariken/densatu.html

通常箱ワナにかかった野生動物を殺す際には、何度もヤリで刺して、という方法が行われますが、動物が死ぬまでに時間がかかり苦しむだけではなく、止め刺しをする人にも危険な作業だといわれます。
何度も突くとアドレナリンが出て、動物はより暴れることもあります。
しかしこの電殺ですと、背中の辺りのどこか1点に、電殺ヤリを刺せば、1秒で動物は殺されます。
(箱ワナ以外ですと、電気を通す役割をする金網部分がないため、2点刺す必要があります)
銃と違い持ち歩きができ、法的な問題はありません。
電殺による止め刺しがどのようなものか、動画で見ることもできます。
「猪 電気による止め刺し 動画」で検索できるかと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=nnWq7hp9bzM
電殺器の金額は8万円程度だということです。

また、箱ワナにかけられた動物を、従来どおりヤリで刺す場合も、狙いがそれて何度も刺して苦しめてしまうようなことのない方法を見つけました。
角材を箱ワナのメッシュの間から差し込んでいく方法です。
「箱ワナのイノシシの止めさし1.AVI」で検索できるかと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=H9Bq2SI5nvQ

このやり方ですと、銃を使う場合でも、銃の狙いが外れて即死させることができないということも減ると思います。また、時間のかかる保定作業は、動物を恐怖で苦しめ、人も疲れる作業ですが、角材を使うこのやり方でしたらそのような問題も軽減されると思います。

また、今年の夏に、農研機構の「野生動物による畜産被害の状況」の講演を聞きましたが、「駆除を続けてきたが効果がないことがわかっている。的確な侵入防止対策に今は重点を置いている」というおはなしでした。殺すのではなく「確実に防ぐ」ことを推進していただけますよう、あわせてお願い申し上げます。




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